駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

TOWER OF POWER/EAST BAY GREASE

2009年11月02日 | オールドミュージック
久々にオールドミュージックの紹介でも。
タワー・オブ・パワーのアルバムから「イースト・ベイ・グリース」(1970年)であります。
ソウル/ファンクってジャンルは、オレの日ごろのロッキンロール・ドラミングからはちょっと違う毛色なんだけど、実は大好きでメチャ聞きこんでます。
彼らは約30枚近くのアルバムを出していますが、そのデビューアルバムですね。
1970年にこのアルバムで衝撃的なデビューをして、もはや40年近くなるわけですが、アルバムの多くはこの70年代に集中します。
そしてメンバーの入れ代わりなどもありつつ、今もまだ健在という息の長いこのバンド、すごいですねえ。
その長い歴史の中でも、オレが一番好きなのはこのデビューアルバムであります。とは言え、アルバム全部聞いているわけじゃないけどね。
ネットで調べると、70年代に13枚アルバムを出しており、80年代は低迷期で2枚しか出していないようです。
そして90年代から復活するのですが、商業的にネームバリューでアルバムを出している感じでオレ的にはイマイチでした。
自分はその70年代のアルバムうち、今の手持ちのCDとかつてLPレコードとして所有していたのがたぶん8~9枚ぐらいは持っていたことになります。
そのなかでも、特にオレが好きな1枚がこのデビューアルバムです。

一般的にタワーオブパワーというと、「バック・トゥ・オークランド」(1974年)をアルバムでの代表として紹介されます。

わかりやすく帯付きで載せましたよん。
確かに、アルバムの完成度はワンダホ~!素晴らしいの一言でしょう。
が、オレの好みはちょと違っちゃうんだな。
ただの好き嫌いなんだけど、味噌ラーメンよりしょうゆ味とか、赤だしより白味噌とか、麦焼酎より蕎麦焼酎とかさ。へへへ。

ドラマーたるもの、上手くなりたいという願望をいつも持ちつつ日々の練習に励みますが、そんな我々のあこがれのヒーローとしてやはりこの人は筆頭株。
デイビッド・ガリバルディ(ds)であります。ガリさんとも言われてます。
なんといっても、この人とベースのロッコ(本名はフランシス・ブレスティアというんだって)とのリズム隊があってナンボ。
彼らのいないタワー・オブ・パワーはドラマーとしてはイマイチ興味出ません。
実際、1993年のアルバム「T・O・P」は、店頭に並んでいるのを見つけて飛びついて買ったんだけど、中を見てドラマーが違ってすごく落胆したのを覚えてる。
でも、ここではラス・マッキノンがいいドラミングで好感が持てて、アルバムとしてもいい曲がそろってるんだけどね。
ガリバルディのいないT・O・Pはやっぱりクリープのないコーヒー(古!)つかエバラ黄金のタレのない焼肉、つか味ポンのない鍋、つかネギのないうどんラーメンそば、つかもういい!オレはたぶん腹が減ってるようだ。

サテ、このデビューアルバム「イースト・ベイ・グリース」に針を落とすと(表現が古!)、いきなり聞こえてくるのがガリさんの超カッコいいピックアップ「トンスカラッタ」で始まる「ノック・ユア・セルフ・アウト」ですが、これだけでまずノックアウトされます。
すごくいいのは、スネアの抜けた音。スッコーンと気持ちいい。シェルはメタルでしょうね~。
それに比べて、タムとシンバルの音がまたチープでいい。
タムなんて、オレが初めて手に入れたパールのバレンシアのように、ベニヤを丸めただけのタムみたいな。
改めて聞くと今なら欲しいと思うくらいのチープ・サウンドだよお立会い。これだけで一杯飲めます(笑)
さらに、3曲目の「ザ・プライス」でのリズム・ブレイクでは、ガリさんの超渋でありながら、超絶テクの4バース・ソロを聞くことができます。
これはおいしい。もう一杯飲んじゃう。へへへ。
全ドラマーはこれを聞いて育ったといっても過言ではないでしょう。これを知らなきゃモグリだよ。ウソだけど。
ま、騙されたと思って聞いてみてくださいな。
てなわけでまだまだいくらでも語れるけど、いいかげん酔っ払うのでここまでにしよ。
でわでわ。
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