駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

クジラのベーコン

2019年01月10日 | 駄日記
1月10日(木)
年末に日本が国際捕鯨委員会(IWC)から脱退を表明して話題になりました。
当然、すぐ反捕鯨国から批判の声が集まったのだが、国内の批判も多かった。
その批判というのは、「国際協調を優先する日本が、自ら脱退するなど愚策だ」という意見と、「もう食文化としての鯨肉はいらない」という二論が主だ。
一見、正論にも思えるけれど、オレはIWC脱退は当然だと言いたい。
もう我慢の限界。だいたい30数年間もの間努力してきたんじゃないのか。
商業捕鯨を禁止したことで大型の鯨が増えすぎて、生態系のバランスが既にくるってきているという科学的根拠もさんざん提示してきたが、そこは全く無視して、反捕鯨国の言い分は感情論のみだ。
クジラは可愛い。クジラは賢い。自分たちは食わない。生物を殺すことがとにかくだめ。だからダメ、絶対!
こういう感情論にやり込められて謝り続け、言いたいことも言えず金だけ支払い続けるのが日本の国際協調だった。
でも本音はこうだと思う。
『野生の鯨食っても儲からんけど、牛肉は金になるので日本に輸出するからどんどん食って。牛ならどんどん殺す。』

かれこれ30数年のうちに、鯨肉を食べる文化が消滅しつつあるのは事実。下手すると、これで永遠にクジラの食文化が消え去ることになる。
だが、捕鯨を伝統として続ける地域住人がいる。食べたい人がいるし、クジラ料理で生計を立てる人がいる。
それを「俺は食わなくても困らんから他国の言いなりになっていい」ってのは身勝手だろう。

昔、みんなが貧乏だった昭和時代、白黒TVで相撲だったか野球だったかプロレスを見ながら、オヤジがクジラのベーコンに醤油を差して酒のつまみにして食っていた。
安かったんだろう、若くて安月給の父はしょっちゅう食っていた。まだ小さかったオレに「一口食うか?」といつもくれた。
脂っぽくて決して旨くはなかったけれど、オヤジの膝の上で食う鯨のベーコンはごちそうな気がした。

今、たまにスーパーの鮮魚コーナーに出ていても、高くて手が出ないクジラのベーコン。
昔のように手頃なつまみなら間違いなく買うんだろうな。
商業捕鯨が始まれば安く流通するのかな。
一番気になるのが、クジラとイルカ類の水銀値なんだけど。
すごい水準らしいが、もともと昔からそうみたい。昭和にバクバク食いまくっていたオレたちがフツーに生きてるんで、まっいいかってレベルだろうな。
コメント
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