大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

ふすまに貼られた書をいかす

2012年09月07日 | ふすま・表具
今回ふすまの張り替えのご依頼のあったお客様宅には
立派な「書」がふすまに貼られていました。

お客様の奥様は、圧迫感がある、あっさりしたものに替えたい とのご意向で、
その書については、さして強い思い入れがある訳でもないような感じでした。

しかしその書が貼られたふすまは亡くなったお義母様が作られたもので、
なんとか残して活かせないものか、私は考えました。



その書は漢詩の七言絶句で四季がうたわれていました。
ふすまは四本立ち。右から順に春夏秋冬となります。
写真は四本目、冬をうたっています。

北風吹雪凍雲移  北風が吹き雪は凍え雲は移り行く

老人傷心何処之  老人の傷ついた心はどこへ行くのだろう

一任窮通変化理  落つるも栄えるもその変化は思うにまかせられない

明日紅日天涯海  明日は海の果てまで晴れ渡っていることだろう

と自分で和訳しました。高校時代もっとしっかり漢文を勉強しておけばよかったです。
どなたか正しく訳してください。

お客様には、お義母様の形見でもあるのですからと申し上げ、四枚のうちのお気に入りの
二枚を屏風に仕立て直してはいかがですかとご提案し、ご了承を頂きました。
(四枚折れ屏風への仕立て直し、掛軸への仕立て直しも、それぞれご提案しましたが。)

間仕切りのふすまはお客様のご希望に沿い、山水の続き柄に張り替えることとなりました。

古い書や絵はいろいろな表装のやりかたで永く保存することができます。
その家に住まわれた方々の思いが詰まったものもあることでしょう。

私どもは専門店の立場から適切にアドバイスを差し上げます。


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~あなたの街の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店~
(有)林文香堂 http://h-bunkoudou.com
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