畑こうじ情熱ブログ

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不信任決議の顛末

2011年06月03日 20時55分32秒 | Weblog
 昨日自公が出した不信任案が否決されました。
 これに至る過程でいろいろありました。私自身は、菅総理は自発的に直ちに辞めてくれるのが、民主党分裂回避のためにも、自公と連携した復旧復興促進のためにも望ましく、これが与野党いずれの国会議員にとっても一番望ましい展開だと思っていました。ただし、そうならない場合には、腹をくくらなければならないと思っていました。

 本会議直前の代議士会で、菅総理の退陣をにおわす挨拶、それに続く鳩山前総理の発言、原口氏の発言で、流れができたと思いました。不本意な気持ちでした。ただ、これで迷っている議員や中間派がな雪崩を打って不信任案に反対に回るだろうと思いました。あくまで不信任案に賛成することは賊軍になってしまうたろうなと思いました。勝負は決したと思いました。辞任の空手形でうまく逃げ切ったな、このようなシナリオは誰が菅総理側の誰が書いているのだろうか、と舌をまくような思いでした。悔しいですが喧嘩上手ですよね。

 もちろん、大多数の衆議院議員は、民主党の分裂や解散総選挙が怖いのでしようから、何らかの寄り添える辞任のほのめかしがあればそれに乗りたいと思っていたからこのようになったのでしょう。不信任案に反対できる論拠ができてほっとしたという思いだったと思います。もちろん、私も腹をくくっていたものの、野党の出す不信任案に賛成するというのには抵抗があり苦渋の選択になるのは当然でしたから。

 この発言後、本会議直前ですが、直ちにグループの会議が開催されました。山岡氏が、「いろいろ思いがあるだろうが、菅総理が退陣表明をしたのだから、不信任案に賛成する大義はない。賛成はしないということでそれぞれが適切な判断してほしい。」と言って、そのような流れになりました。ほぼ同じ時間帯に小沢先生の秘書から同趣旨の電話が入り、他の岩手県の議員にも伝えてほしいと言われました。階氏は、「辞任の時期が明示されていない。そこを明確にさせる質問状を出して、採決までに回答をもらわないと納得できない。」との発言がありましたが、山岡氏は、時間的制約から、回答までは得ることはせずに、質問を出すというところまでやり、採決に臨むということにしました。

 あいまいではありますが、我々が一致結束して対応したことで、辞任発言を引き出したわけで、一歩とは言いませんが、半歩は前進だし、今後はこれをてこに物を申せる根拠を得たということで意味がありました。夜の会合で小沢先生もそのように言っていました。

 今後は、二次補正に向けて、いいものをつくるために被災地の議員として前向きに、かつ、建設的に協力していきたいと思います。それを早く成し遂げることが菅総理の辞任に至るものと理解していますので。