畑こうじ情熱ブログ

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ガソリン税の動きで見えること

2008年05月12日 18時07分45秒 | Weblog
 福田総理のガソリン税をめぐる決着に向けての動きをよく見てみると、どうも財務省のシナリオに乗っかっているのではないでしょうか。私はそう思います。財政当局たる財務省としては、税金の使い道は自由な方がいいと考えるでしょう。長年の国土交通省との争いに決着をつけるチャンスです。ただ、財務省としては、税収減は大変いやなことです。したがって、暫定税率分は絶対下げない、暫定税率は絶対廃止しない、という強い意思が見られます。
 それで税率を下げないために、環境対策などあの手、この手の理屈を使ってくるのでしょう。
 しかし、税金とは極端に言うと、使い道よりも取られ方にこそ注意すべきです。そもそも議会の始まりは、税金の徴収対象、税率、徴収方法等に対象者たる民衆の代表が同意を与える機関として始まったのです。いわば「代表なければ課税なし」です。フランス革命やアメリカ独立戦争も税金の取られ方に意義を唱えて始められた側面が強いのです。アメリカ独立戦争の始まりたる、お茶への課説への反発への暴動が「ボストンティーパーティー事件」でした。
 財務省は、おそらく、一回取ることが認められた税金は死んでも放したくないのでしょう。そこに与党の既得権益にしがみつく政治家ものっかっているのでしょう。
 政治とは、生活感覚・庶民感覚が一番大切だとつくづく感じます。1万円の価値をどうみるか、税金を取られる痛みに思いをはせることができるかです。これができなければ一般の人に強烈なしっぺ返しをくらうでしょう。