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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

三菱東京UFJフィナンシャルグループ第11期定時株主総会

2016年06月29日 | 経営・ビジネス
   株主総会集中日であったが、結局、英国EU離脱問題直後であったので、金融機関がどのように考えているのか知りたくて、三菱UFJに出かけた。
   事情で遅れて入場し、既に会社説明が終わって質疑応答に入っていたのだが、株主質問で、会社は、このUK問題には言及しなかったことが分かった。

   Brexitについての質問に対しては、リーマンショック時と違って、金融機関には十分な体力がついて強固になっており、危機的な状況も起こっていない。今後、EUの枠組み如何によっては、影響が長引くかも知れないが、注視して対応したい。と言った説明であった。
   株主が、某社の株主総会では、為替対応にはすでに織り込み済みだととの回答があったと言っていたが、要するに、先が読みづらいと言うことでもあろうが、いずれも、この程度の対応のようで、大きなジオポリティックスなりジオエコノミクスの雪崩現象の始まりだと言う認識がないのが、一寸寂しい。

   このBrexitだけの影響ではないのだが、株価低迷についての株主質問について、平野社長が丁寧に答えていた。
   最大の要因は、金融市場の不安定、中国経済の悪化、Brexitなどによる経済状態が悪いことで、これに、国際金融機関からの規制強化、海外リスク、マイナス金利などの国際的低金利動向などが作用して、世界中の金融機関の株価が軒並みに低下している。
   これに対する対応だが、中期経営計画に乗っ取って構造改革を実施すると言った話は当然として、興味深かったのは、日銀のマイナス金利に対応した顧客のニーズに沿った商品の開発や、資金収益に依存しない経営、すなわち、手数料収入、助言アドバイス、資産運用事業などを強化したいと言う姿勢である。
   銀行の存在価値は、昔から、必要とする産業や企業に融資して、殖産興業に資して、経済社会の発展のために貢献することではなかったのか。

   三菱自動車については、結果的には、日産との統合によって、大きなアライアンスに参画することによって、開発部門のてこ入れなど問題の解決に期待していると言うことで、先にも、三菱商事のところで書いたが、ほっとしているのが、三菱グループの本音ではないかと思っている。

   特に、問題となる総会ではなく、平凡に終了した。
   いつも思うのだが、日本企業の株主総会は、肝心の議案に対する質疑応答は殆どなく、苦情処理や株主懇談会の様相を呈した年中行事に成り下がってしまっているような感じであるのが気になる。
   総会屋の是非はともかく、あの緊張感漲った株主総会は、過去のものになった。

   さて、この三菱UFJの総会の会場である武道館は、丁度、50年前に、ビートルズの公演が行われて、日本中を沸かせた記念すべき日。
   銀行も変わったが、世の中も様変わり。

   九段下のお堀端のカンゾウの花や堀の睡蓮がひっそりと咲いていた。
   
   

   昭和館の図書館で、とっと姉ちゃんと暮しの手帖の展示をしていたので、一寸立ち寄って神保町に向かって帰った。
   
   
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