熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

読書趣味老人のささやかなつぶやき

2023年06月13日 | 生活随想・趣味
   私は、季節が良くて、晴れたり曇っていても明るい日には、庭に出て、小一時間本を読むのを日課にしている。
   5月も、暖かくなってくると、蚊や虫が出てくるので、除虫スプレーを使うのだが、最近のように梅雨入りで、雨が降り始めると、もう、庭には出られないし、晴れた日でも暑すぎてダメである。
   季節から言うと、春の息吹を感じ始める晩冬から椿の終る季節くらいまでで、秋は、晩秋から初冬の明るい日が良く、多少寒いくらいの方が良い。

   私は、軟硬取り混ぜて、何冊か並行読みしているので、庭に持ち出す本は、その日の気分によって選んでおり、真面な読書は、特に専門書などは、書斎でじっくりと対峙しており、この方は、何時間も続くことがある。

   以前は、鉛筆で棒線を引いたりしていたが、最近では、カラフルな付箋を貼るだけに留めている。
   日本の本を読んでいて、一番困るのは、索引のある本が非常に少ない、と言うよりも、ないと言うことである。
   欧米では、索引のない専門書などあり得ないし、なければ専門書の体を成さないのだが、日本では逆で、索引のない専門書が大半で、日経を筆頭にして、大手出版社でも、私の読む経営学や経営学の本には索引のある本があれば天然記念物である。
   高度な翻訳物の専門書など、原著者が許しているのか疑問だが、私など、ブログでレビューするのに使うだけだが、専門家なら、索引次第で頻繁に読み返したり、学術書としての引用と言うことで、索引は必須なのである。
   翻訳本では、索引がないにも拘わらず、膨大なページを割いて、参考文献や原注が掲載されている。尤も、本文を読むのにエネルギーを取られて、必要程度しか読めないのだが、これはこれとして、索引の方がよりMUSTなのである。

   私の付箋張りは、重要なポイントや印象深いところとか新鮮な知識とか、色々感じたときに色を変えて、付箋を貼っているのだが、索引の代用ということもある。大切な用語の重要な記述の箇所に同じ色の付箋を貼り続けるという手法である。

   最近、世界史や国際関係の本を読むことが多いので、気になるのは、出てきた話題の都市など遺跡が、地図のどこになるのかと言うことだが、まず、冒頭に関連地図や写真が掲載されている本があれば非常に助かる。
   最近では、地図帳を脇に置いて開くことにしているのだが、
   余談ながら、テレビ放送でも、知らない地名が出てくると、その場所が何処なのか、間髪を入れずに画面の角にでも、地図を表示してくれると有り難いと思うことがある。

   もう一つ困っているのは、前に読んだ本をすぐに取り出せないことである。
   千葉に居た時には、娘たちが独立して家内と二人暮らしであったので、書斎の壁全面を書棚にして、それも足りずに、二階の廊下から階段に小型の本箱を並べて、所狭しと本を並べて、それでもドンドン本が増えて行くので、机の周りや足下に、足の踏み場もないほど本を積み上げていた。
   それでも、多くの本は書棚に並んでいたので、大体、すぐに欲しい本が引き出せていた。

   しかし、鎌倉に移ってからは、私の書斎は6畳一間で、書棚も限られているので、手元で自由に引き出せる本は少なくて、最近の本は、机の左右や下など、部屋中所狭しと積み上げてあって、一冊本を探すのに、何十冊もひっくり返さなければならない。押し入れの中も満杯であり、和室にも移しつつあるが、家族の顰蹙を買っている。
   鎌倉への移転で、蔵書の殆どは処分したのだが、それでも、捨てきれずに残った本が、1000冊以上あったので、殆どは大きな倉庫を買って収用したが、数百冊書斎に持ち込んだ本が、いつの間にか、足の踏み場もないくらいに広がってしまった。
   倉庫の本も、当初は、書庫を壁面に並べて、書斎代わりにしていたが、年々、本以外にも色々な物を入れ込んだので、本にさえ近づけなくなった。
   偶々、引き出した本を見て、こんなに大切な本をお蔵にしていたのかと後悔しきりである。
   
   別に本に執着しているわけではないのだが、もう少し置いておこうと思って、すぐには処分出来ないので、積もり積もるのだが、もう、数年もすれば、文句なく、家族が瞬時に処分するのは、分かっている。
   私の書籍偏愛に辟易している読書家の娘二人も、読んだ本はすぐに処分していて、殆ど蔵書は持っていない。

   さて、私はどうするか、今、真剣に考えている。
   
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