大晦日は、紅白をテレビで、飛ばし飛ばし見ていて、その後、NHK BS4Kで、アンドリス・ネルソンス指揮ウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲第9番を見ながら、新春を迎えた。
遠くで、鎖大師青蓮院の除夜の鐘の音が聞こえる。
第9は、二年前のウィーン楽友協会大ホールでの録画で、ソプラノ…カミラ・ニュルンド,アルト…ゲルヒルト・ロンベルガー,テノール…クラウス・フロリアン・フォークト,バス…ゲオルク・ツェッペンフェルト,合唱…ウィーン楽友協会合唱団の素晴らしい演奏で、非常に、いい気分で元旦に入ったと思っている。
この第9は、年末に挙って、何処のオーケストラでも公演するので随分聞いているが、欧米に結構長く住んでいながら、外国では聴く機会が少なく、はっきりと記憶にあるのは、アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウでのハイティンク指揮の公演とロンドンのロイヤル・アルバートホールでの、アシュケナージ指揮ベルリン放送管弦楽団くらいで、それ程演奏の機会はなかった。
むしろ、最初に聴いて感動したカラヤン指揮のベルリン・フィルの第9は忘れられないのだが、日本で外来オーケストラの第9を聴くことの方が多かったと思う。
元旦の夜は、当然、ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートを聴くのが楽しみで、今日も、ずっと観ていた。
指揮は、傘寿を記念して、リカルド・ムーティであった。
もう、半世紀近くも前になるが、フィラデルフィアで勉強していたときに、この若いムーティが、フィラデルフィア管弦楽団の客演指揮で何度か登場していたので知っていたのだが、40年位も音楽監督を務めていたオーマンディが惚れ込んでいて、その後オーマンディの後任を長く務めていて、アメリカでも評価が高かった。
ロンドンに居た時には、ウィーン・フィルのコンサートで何度か聴く機会があって、ニューヨークでも聴いているのだが、残念ながら、オペラは、ミラノ・スカラ座の「オテロ」の舞台を日本で二回観ただけで、ミラノやウィーンに何度か行きながら、チャンスがなかった。
また、このニュー・イヤー・コンサートの会場である楽友協会ホールでのウィーン・フィルの演奏会は非常に少なくて、ウィーン国立歌劇場のオペラのチケットは文句なく取れたが、とうとうこの会場へは行く機会がなかった。旅のついでになどと思っているとダメなのである。
さて、80才だというムーティだが、指揮台のバックにバーがなく、50才代の指揮者だと思えるような矍鑠とした指揮ぶりでビックリした。
指揮者には、結構高齢者が多いのだが、若いはずのアンドリス・ネルソンスはバーなどいらないはずだが、バーに手をついて棒を振っている。
今回のニュー・イヤー・コンサートは観客なしの異例のコンサートで、ムーティが感動的な挨拶をしていた。
平和への思いを込めて、皇帝円舞曲の後、美しき青きドナウを演奏した。昔、ウィーンの港からドナウを下ってブダペストに行ったときのことを思いだして懐かしさ一入であった。
遠くで、鎖大師青蓮院の除夜の鐘の音が聞こえる。
第9は、二年前のウィーン楽友協会大ホールでの録画で、ソプラノ…カミラ・ニュルンド,アルト…ゲルヒルト・ロンベルガー,テノール…クラウス・フロリアン・フォークト,バス…ゲオルク・ツェッペンフェルト,合唱…ウィーン楽友協会合唱団の素晴らしい演奏で、非常に、いい気分で元旦に入ったと思っている。
この第9は、年末に挙って、何処のオーケストラでも公演するので随分聞いているが、欧米に結構長く住んでいながら、外国では聴く機会が少なく、はっきりと記憶にあるのは、アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウでのハイティンク指揮の公演とロンドンのロイヤル・アルバートホールでの、アシュケナージ指揮ベルリン放送管弦楽団くらいで、それ程演奏の機会はなかった。
むしろ、最初に聴いて感動したカラヤン指揮のベルリン・フィルの第9は忘れられないのだが、日本で外来オーケストラの第9を聴くことの方が多かったと思う。
元旦の夜は、当然、ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートを聴くのが楽しみで、今日も、ずっと観ていた。
指揮は、傘寿を記念して、リカルド・ムーティであった。
もう、半世紀近くも前になるが、フィラデルフィアで勉強していたときに、この若いムーティが、フィラデルフィア管弦楽団の客演指揮で何度か登場していたので知っていたのだが、40年位も音楽監督を務めていたオーマンディが惚れ込んでいて、その後オーマンディの後任を長く務めていて、アメリカでも評価が高かった。
ロンドンに居た時には、ウィーン・フィルのコンサートで何度か聴く機会があって、ニューヨークでも聴いているのだが、残念ながら、オペラは、ミラノ・スカラ座の「オテロ」の舞台を日本で二回観ただけで、ミラノやウィーンに何度か行きながら、チャンスがなかった。
また、このニュー・イヤー・コンサートの会場である楽友協会ホールでのウィーン・フィルの演奏会は非常に少なくて、ウィーン国立歌劇場のオペラのチケットは文句なく取れたが、とうとうこの会場へは行く機会がなかった。旅のついでになどと思っているとダメなのである。
さて、80才だというムーティだが、指揮台のバックにバーがなく、50才代の指揮者だと思えるような矍鑠とした指揮ぶりでビックリした。
指揮者には、結構高齢者が多いのだが、若いはずのアンドリス・ネルソンスはバーなどいらないはずだが、バーに手をついて棒を振っている。
今回のニュー・イヤー・コンサートは観客なしの異例のコンサートで、ムーティが感動的な挨拶をしていた。
平和への思いを込めて、皇帝円舞曲の後、美しき青きドナウを演奏した。昔、ウィーンの港からドナウを下ってブダペストに行ったときのことを思いだして懐かしさ一入であった。