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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭・・・アゲハチョウの交尾

2021年03月31日 | わが庭の歳時記
   椿の写真を撮ろうと庭に出て、何となく、クラブアップルの花を見上げたら、アゲハチョウが止まっている。
   大体、動きの激しい蝶の写真など上手く撮れたためしがないので、静かに近づいていったら、飛び去る気配はなく、二羽が絡まっている。
   交尾中なのである。
   こうなると、下手な素人写真家の私でも、何ショットかは、カメラ任せでも真面な写真は撮れる。
   これまで、何度も、蝶のカップルが、飛翔しながら上になったり下になったり、激しいアップダウンを繰り返しながらの愛の交歓模様をみてはいるが、決定的シーンは見たことがない。

   今回は、ドッキング直後のようで、体勢を整えるためか、一度羽を広げて制止して、オスは羽を閉じたが、メスがまた動き始めた。
   メスが静止して羽を閉じると、二羽が、上下対称の綺麗な形になって、垂直にクラブアップルの花にぶら下がった。
   
   
   
   
   
   
   

   繋がっている下腹部が微かに蠢くくらいで、微動だにしない。
   二羽が、羽を閉じて一枚のしおりのように、クラブアップルの花にぶら下がって、南風に揺られて左右にゆらゆら。
   5分、10分・・・
   メスが、羽を広げて動き始めた。
   しばらくして、オスも羽を開閉し始めたと思ったら、
   サッとメスが飛び去った。
   オスは、しばらく、そのまま、数秒小休止して飛んでいった。

   遠くで、鶯が鳴いている。
   鎌倉の田舎は、静けさが漂い、のどかである。
   
   
   
   
   
   
   

   ところで、例え、昆虫であっても、大切な愛の交歓であるから、何となく見てはいけないものを見ている感じで多少後ろめたさを感じて眺めていたのだが、どのように変化するのか変った形のシーンの写真を撮ろうと思いながら待って居て、ついつい最後まで見てしまった。

   さて、何となく、「アゲハチョウの交尾」とインターネットを叩いて検索してみたら、好事家が多いのか、結構、Youtubeの動画が投稿されていて面白い。
   興味深かったのは、「アゲハチョウ研究室」のHPの「アゲハチョウの繁殖とは?」と言う記事である。
   アゲハチョウは、オスが先に羽化して3~4日かけて成熟して、遅れて羽化してきたメスを見つけると猛アタックして交尾するのだという。
   交尾をし終えたメスは、産卵する場所を探して飛び回るのだが、メスの交尾は、一生に、この一回キリで、その後は、腹部を上に向けて総てオスを拒否するのだという。
   オスは、メスを求めて飛び回り、相手かまわず種を蒔くのだと言う。
   メスは受胎が確保されると脇目も振らず、オスは固体保持のために、とにかく、励みに励む、
   創造主が定めた無駄のない自然の摂理であろうが、   
   関係はない筈なのだが、何となく身につまされて切なくなった。
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