梅雨明け合間の雨模様、蒸し暑くて過ごし難い。
昼前、少し早く鎌倉を出て、澁谷に向かい、国立劇場の歌舞伎まで、少し時間があったので、何時ものように、時間つぶしに、神保町に向かった。
書店離れと言われながらも、三省堂は、一階だけだが、結構客が入っている。
古書店は、入れ替わりがあって、私の買っている経済学や経営学、文化文明歴史関連本の新古書を比較的揃えて売っている店が、一軒もなくなってしまった。
2階に読書スペースのある喫茶コーナーを設けて、本を買った客に飲み物を提供する古書店が出来て、小休憩に重宝している。
特に専門はなさそうで、雑多な本を売っているのだが、気付いていなかったような古い本の新本があったりして、結構面白い。
国立劇場は、歌舞伎鑑賞教室の「義経千本桜」。
今回は、「渡海屋の場」と「大物浦の場」を、渡海屋銀平実は新中納言知盛を演じるのが菊之助、銀平女房実は典侍の局を梅枝が演じると言う人気狂言であるので、殆ど、発売直後に完売すると言う盛況である。
この義経千本桜は、吉右衛門の監修で、硬軟取り混ぜて殆どどのような役柄でも水準以上に器用にこなす菊之助が、岳父の吉右衛門の十八番の知盛を直々の指導で演じると言うのであるから、日頃、断トツに美しくて華麗な女形の菊之助の魅力にゾッコンの観客にとっては、願っても叶ってもない素晴らしいチャンスなのである。
ところが、この歌舞伎のチケットは、親子で楽しむ歌舞伎教室で、更に安く先行販売されているので、ソールドアウトと言っても、観客の大半は、小学生くらいの子供を伴った親子連れ。
当然、客席の雰囲気は、違ってくる。
歌舞伎の舞台は、菊之助や梅枝の名演で、大変な熱気。
尤も、小学生が多い観客席にしては、流石に日本人で、捨てたものではない。
この舞台の印象記は、後日に。
何時もの通り、観劇を梯子しているので、歌舞伎が撥ねたのは、5時10分で、次の国立歌劇場の開演時間は、6時きっかり。
急がなくてはならない。
メトロは、永田町から渋谷乗り換えで、北参道へ、ギリギリである。
国立能楽堂のプログラムは、企画公演で、
仕舞・宝生流「藤」 高橋章ほか
仕舞・観世流「藤」 木月孚行ほか
狂言・大蔵流「鬼ケ宿」 茂山あきら、茂山茂
能・観世流「梅」彩色之伝 シテ観世清和宗家、ワキ福王茂十郎、アイ茂山七五三
「梅」は、賀茂真淵などの新作能だと言う。
花と言えば桜、と言うばかりが古説ではないと、梅を愛で、後シテ梅の精が優雅に舞い、序ノ舞が、素晴らしく美しい。
清和宗家がシテを舞う素晴らしい舞台であったが、直前までチケットが残っていたのは、曲が珍しかった所為であろうか。
京都の重鎮狂言師茂山七五三が、実に真面目で真剣な舞台を務めていたのが印象的であった。
同じく京都の茂山家の狂言「鬼ケ宿」は、井伊直弼が死の前年に作曲した曲で、茂山家を後援していたと言うから、茂山千五郎家にとっては大変な狂言なのである。
安政の大獄については多少行き過ぎがあったかもしれないが、私は開国派であるし、直弼にこれ程のエスプリ心があったとは、驚きでもあった。
かなり込み入った重厚な狂言で、あきらの飄々とした狂言舞が結構見せてくれたし、茂のパンチの利いた女も面白かった。
8時40分に舞台が終わって、帰宅したのは、2時間後、そんなものである。
昼前、少し早く鎌倉を出て、澁谷に向かい、国立劇場の歌舞伎まで、少し時間があったので、何時ものように、時間つぶしに、神保町に向かった。
書店離れと言われながらも、三省堂は、一階だけだが、結構客が入っている。
古書店は、入れ替わりがあって、私の買っている経済学や経営学、文化文明歴史関連本の新古書を比較的揃えて売っている店が、一軒もなくなってしまった。
2階に読書スペースのある喫茶コーナーを設けて、本を買った客に飲み物を提供する古書店が出来て、小休憩に重宝している。
特に専門はなさそうで、雑多な本を売っているのだが、気付いていなかったような古い本の新本があったりして、結構面白い。
国立劇場は、歌舞伎鑑賞教室の「義経千本桜」。
今回は、「渡海屋の場」と「大物浦の場」を、渡海屋銀平実は新中納言知盛を演じるのが菊之助、銀平女房実は典侍の局を梅枝が演じると言う人気狂言であるので、殆ど、発売直後に完売すると言う盛況である。
この義経千本桜は、吉右衛門の監修で、硬軟取り混ぜて殆どどのような役柄でも水準以上に器用にこなす菊之助が、岳父の吉右衛門の十八番の知盛を直々の指導で演じると言うのであるから、日頃、断トツに美しくて華麗な女形の菊之助の魅力にゾッコンの観客にとっては、願っても叶ってもない素晴らしいチャンスなのである。
ところが、この歌舞伎のチケットは、親子で楽しむ歌舞伎教室で、更に安く先行販売されているので、ソールドアウトと言っても、観客の大半は、小学生くらいの子供を伴った親子連れ。
当然、客席の雰囲気は、違ってくる。
歌舞伎の舞台は、菊之助や梅枝の名演で、大変な熱気。
尤も、小学生が多い観客席にしては、流石に日本人で、捨てたものではない。
この舞台の印象記は、後日に。
何時もの通り、観劇を梯子しているので、歌舞伎が撥ねたのは、5時10分で、次の国立歌劇場の開演時間は、6時きっかり。
急がなくてはならない。
メトロは、永田町から渋谷乗り換えで、北参道へ、ギリギリである。
国立能楽堂のプログラムは、企画公演で、
仕舞・宝生流「藤」 高橋章ほか
仕舞・観世流「藤」 木月孚行ほか
狂言・大蔵流「鬼ケ宿」 茂山あきら、茂山茂
能・観世流「梅」彩色之伝 シテ観世清和宗家、ワキ福王茂十郎、アイ茂山七五三
「梅」は、賀茂真淵などの新作能だと言う。
花と言えば桜、と言うばかりが古説ではないと、梅を愛で、後シテ梅の精が優雅に舞い、序ノ舞が、素晴らしく美しい。
清和宗家がシテを舞う素晴らしい舞台であったが、直前までチケットが残っていたのは、曲が珍しかった所為であろうか。
京都の重鎮狂言師茂山七五三が、実に真面目で真剣な舞台を務めていたのが印象的であった。
同じく京都の茂山家の狂言「鬼ケ宿」は、井伊直弼が死の前年に作曲した曲で、茂山家を後援していたと言うから、茂山千五郎家にとっては大変な狂言なのである。
安政の大獄については多少行き過ぎがあったかもしれないが、私は開国派であるし、直弼にこれ程のエスプリ心があったとは、驚きでもあった。
かなり込み入った重厚な狂言で、あきらの飄々とした狂言舞が結構見せてくれたし、茂のパンチの利いた女も面白かった。
8時40分に舞台が終わって、帰宅したのは、2時間後、そんなものである。