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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

初夏の光則寺と鎌倉文学館

2015年06月17日 | 鎌倉・湘南日記
   梅雨のはっきりしない曇り空には、アジサイが似つかわしい。
   この日、午後に、鎌倉文学館で、尾崎左永子さんの源氏物語の自作を語る講演会があったので、少し、早めに出て、丁度、アジサイの見頃でもあり、近くなので長谷寺へ向かった。

   バス停についてから、長谷寺への観光客の波に嫌気が指して、隣の参道を東に向かって、光則寺に行くことにした。
   この方は、至って観光客は少なくて、アジサイの寺としても名が知られているとのことなので、始めてだったが、この季節で、人が少ないと言うのが良い。

   ウイキペディアによると、
   光則寺は、神奈川県鎌倉市長谷にある日蓮宗の寺院で、
   日蓮の佐渡配流に際し鎌倉幕府5代執権北条時頼は、弟子の日朗も捕らえ家臣の一人宿屋光則邸の土牢に監禁した。しかし、監視役の光則は日朗と日蓮を私淑する様になり、文永11年(1274年)、日蓮の放免後自邸を寺に改め日朗を開山に迎えて創建した。これに先立ち文永元年(1260年)には「立正安国論」が、宿屋光則の父宿屋行時から北条時頼に建白されている。と言うことである。

   非常にこじんまりした寺院で、山門をくぐると、目ぼしい歴史的な伽藍は、本堂だけで、背後の山を上って行くと、日朗の土牢がある。
   途中の石段に沿って、アジサイが植わっているが、この寺で、目ぼしいアジサイの群植はここだけで、他は、殆ど単植である。
   
   
   
     

   光則寺は、花の寺としても有名なようで、特に本堂前のカイドウは、樹齢200年ともいわれる古木で、鎌倉市天然記念物であり神奈川の名木百選の一本だと言う。 
   山門と本堂との間に立っている石碑の間に、蓮の鉢植えが置かれていて、一輪だけ、造花のように鮮やかに咲いていて、目を引いている。
   
   
   

   さて、アジサイだが、単稙の花も夫々、鮮やかに咲いて美しいのだが、この寺のアジサイの殆どは、鉢植えが並べられていて、それも、珍品と言うか新種と言うか、非常に珍しい花ばかりで、若い木である所為か、花も元気に咲いていると言う感じではなく、寂しい。
   境内が狭いので、この鉢植えのアジサイを総て、庭植えにするなど不可能であろうから、どうするのか気をまわしてしまう。
   
   
   
   
   
   
   

   花の寺と言うことで、今、池畔には、花菖蒲が咲いていて、萩も咲き始めている。
   場違いながら、浴衣を着た若い女性が二人、本堂の裏で、何をバックにしてか、自撮り写真を何枚も写していて、すぐに消えてしまった。
   この寺の入り口に、「四季の光則寺 山野草と茶花マップ」と言うA3の境内地図に、びっしりと、植えられている花の名前が書きこまれていて、花の寺の面目躍如である。
   
   
   

   小一時間、光則寺で過ごして、由比ヶ浜大通りを鎌倉の方に歩き、鎌倉文学館に向かった。
   途中に、小ざっぱりしたシックな店があって、店頭に、珍しいアジサイの鉢植えが置かれていて、興味深かった。
   甘味処の店先で、外人カップルが、何を食べようかと語り合いながら、描かれた写真入りのお品書きが興味深かったのか、写真を撮っていた。
   
   
   

   鎌倉文学館は、やはり、文学にと言うか、多少、文化的な雰囲気を楽しむ人でないと来ないところであろうから、大体、静かで、穏やかな鎌倉を楽しめる。
   まだ、バラが、ちらほら、かなり、綺麗に咲いていた。
   それに、アジサイやカノコユリが咲いていて、初夏の香りを楽しませてくれる。
   芝生越えの旧前田家の建物は、シックで良い。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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