熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

イングリッシュローズ:エル・ディ・ブレスウェイト

2010年07月03日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   今回、鉢植えしたイングリッシュローズ4本の最後の花、L.D.ブレスウェイトが咲いた。
   鮮やかな濃い赤紫色の花で、咲き始めの僅かな時間は、カップ咲きだったが、すぐに、ロゼット咲きになった。
   他の花より花弁の数は少ない感じで、開花すると真ん中の黄色い蘂が表れており、花びらも薄いので、梅雨の合間なのに雨水が少なかったのか、急に日が差して直射日光を受けると、水切れを起こして萎れ始めた。
   水を含むと、すぐに、立ち直り、鮮やかで凛とした真紅の花姿が、そこだけ、強烈な存在感を示していて不思議な感じである。

   この花もそうだが、大輪のモダンローズに慣れていた私にとっては、10センチ足らずの中輪のイングリッシュローズは、丁度、親しみの涌く花の大きさで、それに、一輪咲きの場合もあるが、2~3輪の房咲きであるのが面白い。
   咲き切った感じで切り花にして、アブラハム・ダービーと一緒に、バカラに生けて部屋に置いたのだが、イングリッシュローズの芳香は強いので、甘いバラの香りが部屋の中を漂って来て、久しぶりに、イギリスのバラ園でのひと時を思い出した。

   椿の場合も、庭に咲くと、気に入った花を切って来て、花瓶に生けて楽しむのだが、この調子だと、バラの花も、当分、今回植えた鉢植えの花を、庭植えのバラと一緒に、花瓶に生けて楽しめそうである。
   自然に咲いている花を、途中で、切花にして、命を絶つのは、何となく抵抗を感じるのだが、逆に、放置したままでは、雨に打たれて傷むだけで、それも可哀想だしと思って、雨や嵐の前には、切って来て生けることにしている。
   私自身、生花を勉強した訳でもないし、何の素養もないのだが、自分の育てている花を、気が向いたら切って来て、生花にして楽しめると言うのは、大変贅沢なことだと思って感謝することがある。

   今、ユリの花が最盛期で、大きな花瓶に負けじと、派手に存在感をアピールして、梅雨で沈んだ部屋の中を、明るくしている。
   白や黄色やピンクのユリに混じって、昨年末に、黒百合の球根も植えたので、花の一部を切花にして、生けてみたのだが、存在感はあるとしても、他のユリとのマッチングが、もう一つであり、庭で、そのまま咲かせておいた方が良いような気がしている。

   まだ、今回鉢植えしたバラの木は、小さいのだが、花後でも、枝葉が伸びて大きくなって来ているので、丁度、行燈仕立てにして育てている朝顔と同じ、プラスティックのワッカとポールを買って来て、当分、窮屈だろうが、円筒形に囲って育ててみようと思っている。
コメント
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