歳をとったせいか、昔と比べて食べるものが変わった。
それと同時に服装も変わってきました。
食べ物に関してはまた後ほどにして、今日は服装についてのつまらないお話。
ウチのツレアイが高校の頃、若い人向けの服がたくさん世の中に出はじめた。
お洒落な女の子は「アンアン」に載っているような服装に憧れていた。
花のプリント柄や、フリルのついたタイプの下着にも興味はなかったけれど、更衣室で他の女子の下着を見ては、感心していたらしい。
彼氏がいるお洒落な女子たちは「あんなおばさんパンツなんて穿いちゃだめよ」
と布地の分量が異常に少ない三角パンツを穿いて鼻息が荒かった。
それはそうだろうなぁと彼女たちの話を聞きながら、へそまで届く立派なおばさんパンツを穿いてたツレアイは、更衣室でいつもこそこそと着替えていたらしい。
お洒落な女子にはみんな注目するが、当時最重量を誇っていたツレアイは、誰にも注目されなかったのが幸いであった。
仲のいい友達も、分量の少ない例のパンツに対して「あれはちょっとねぇ」
と言っていたが、彼氏ができたとたんに三角パンツに変わった。
同じ女子として心情はとてもよくわかったので、裏切り者だとは思わなかったし、実はおばさんパンツがとても穿きやすいパンツだったとのこと。
まずは安定感がある。
特に肥満体にとっては大事だった。
ためしに一枚、衣料品店で三角パンツを購入して穿いてみたが「こんな不安定なものが穿けるか」だったらしい。
歩いているうちに、脱げそうな気がする。
ラジオ第一体操をやってみたら、ぜい肉が動くたびにずり下がっていくような気がして気持ちが悪い。
実際は、ずれているわけではないのだが、感覚的にそんな気になるのである。
おまけに三角パンツを穿いた自分の姿がものすごく格好悪い。
腹のぜい肉がパンツのゴムの上にかぶさり、まるでまわしを締めたアンコ型の力士のようだった。
同級生の女子は彼氏ができると、三角パンツに手を出し始めたのに、万が一自分に彼氏ができても、こんな相撲取りのような姿は見せられなかった。
お洒落女子は「おばさんパンツなんて」と馬鹿にしていたが、ウェストまであるパンツはツレアイにとっては快適であったそうである。
本文とは関係ないが胡蝶蘭
なんとなく怪しげな花に見えませんか❓