「来月(7月)のシフト決まりました。25・26日で大雪黒岳石室泊まりの山行きお願いします。」
5,6年前?から通っている太極拳での山仲間?、私以外はすべて女性!
山の素晴らしさや楽しさを話してるうちに、近くの山へ案内するようになり、このたび山行きの集大成?大雪山小屋泊まりの山旅となります。
大雪黒岳から旭岳縦走をと思ったのですが(去年もカミさんと8月3・4日で)、山小屋(避難小屋)泊まりは初体験、50年以上も経った避難小屋で寝れる?、装備背負っての登山(6㌔目安で・・・)はまた別物。
そこで今回は黒岳石室泊まりで北鎮岳ピストン(北鎮肩でザックデポ)を予定します。
7月25日(水)快晴;
8時半JR桑園駅2名、9時菊水1名ピックアップで高速、11時半頃に層雲峡、駐車場でお弁当。
層雲峡からロープウエイで5合目、さらにリフトで7合目まで上げさせてくれます(よって観光客も楽しめます)。
13:20登山届出して7合目出発、山頂はガスっています(登り日和)。
15:25山頂、ガスの晴れ間から何とか、カムイミンタラの片鱗が。
沢山のハイキング観光客(台湾、韓国の方多し)、ここから15分下った石室の周りにお花畑が・・・(みなさん雪渓に歓声あげて帰ります!勿体ない!)。
4時ころ石室到着、管理人シーズン常駐、一泊2,000円毛布付(貴!50年以上小屋外観変化なし)。
いつも来ては思います、北海道(日本)で一番の大自然、そこは子供でもアプローチできる所ですが、この50年以上大きく手入れもされず荒れ放題。唯一の救いは10年ほど前に出来たバイオトイレ。日本の宝なのですが・・・。
整備されて沢山の人がやってくるのがイイとは一概に言えませんが、しかし確実にやってくる人は増えてくるかと、取り返しがつかなくなる前の早急な対応を望みます(もうすでに遅い?できない相談かな~、国立公園なのに・・・、今のトレンドは世界遺産?)。
小屋の床は抜け落ちたのを、素人が取敢えずといったような手当、傾いたり段差で・・・。皆さん寝れるかな~。。
言うと気にするだろうと、「ハイここに御三方お願いします」で(夜は寝息がしていたので・・・、でも寝れなかったとか)。
今夜の同宿者は30人?ほど、外人さんも4,5名。前のテント場には10張ほど。
先ずは500円ビールで乾杯、夕食はそれぞれ持ち込んだパックご飯やドライライスにレトルトカレーで。
今夜は13夜?雲も上がって明るすぎるお月様で、天の川も見れません(宵の明星だけ!)。
明日に備えて(する事無く)早々と小屋に、8時消灯。
7月26日(木)快晴
3時半起こします、日の出は4時頃。
バーナー、ヤカン、水、風よけ持参(ドリップコーヒー、マグカップ各自持参)で小屋向かいの桂月岳へ、15分ほど。
もう、ヘッドランプなしでOK。去年は私達の他は一人だけでしたが、今日は先行者や後からと10名以上が御来光を。待ってる間にお湯沸し、モーニングコーヒーを用意します。
朝食はラーメン。キャベツ持参しますが、さすが女性、ワカメ、岩のり、フを持って来ています(こんなうまいラーメン初めて!)。
それにしても皆さんよく食べます、追加にパンやインスタントうどんまで!重くなるはず!(これなら今回山旅無成功!)。
雲の平のお花畑、チングルマ真っ盛り もちろんコザクラ、ツガザクラその他・・・(キバナシャクナゲは終わっていました)。
雪渓を軽アイゼンで登り、北鎮肩に。ザックデポして8:40北鎮岳。
帰りは雪渓の横夏道を(こうして確実に山は荒れます)くだり、お花畑に別れを告げて。
石室で昼食(パン・チーズ・ソウセイジ・ジャム、中国紅茶)、用足しして黒岳へ登り返し。
韓国から山の会?足もと、服装が・・・、皆さん元気に記念撮影。 この先下りると・・・。
欧米のカップル、話しかけ?「15分ほど下りるとロッジ、周りはフラワーガーデン、是非行きなさい(そんな感じ!)」
帰りのロープウエイで一緒、行ってきたようで「ベリーナイス!」と。「何処から?」「オランダ」「オ、ネーデルランド」女性親指立てます。
7合目近くで台湾の母子さん、4才か、おかーさんに手を引かれ上がってきます。「加油!加油!小朋友、好!」「謝謝!」
13:45 7合目、登山終了。
14:50~15:40層雲峡黒岳の湯。
18:30?全員下車無事終了。
黒岳の湯では、今回山行きで前後していた(温泉には遅れて来たようで)5,6人女性のみのパーティー(彼女らはお鉢回りコース)の一人が脱衣所で突然昏倒、私達の女性が居合わせて(仲間は入って来ないな~と待っていたそう)、応急対応から係りに連絡。出て行く時には救急車がやってきました。体調管理と余裕の登山で!
さてここで中国ニュースを一つ、去年のコラムですが。
文字ばかりで長いのですが、この現実を私も行くたびに目にしてきました。中国の人達の逞しさに感心していましたが、次第に寂しく、つらくなってきました。日本にやってくる多くの中国富裕層(3億4憶?)、共産党中国の世界での行動、そして国内のこの現実。中国行をやめた理由。でも今も続いているだろう現実、もう一度直視してもイイカと、でもそろそろ公安に連れて行かれるかも!それも現実!
日経ビジネス2017・11・24 山田泰司 映画『苦い銭』で考える中国の行く末 抜粋 まだ見ていません。。
蘇州、杭州、南京といった大都市ではなく、農民工らの故郷のような小さな町に向かうバスを利用し始めてすぐに、奇妙なことに気付いた。毎回、始発のバスターミナルから乗り込む人数が極端に少ないのだ。私1人だけ乗せて出発したことも1度や2度ではない。
初のころは、「地元の人間しか知らないような田舎の町に向かうバスの利用者などやはり少ないのだな」「いくらなんでも客が1人しかいないなんて、遠からず廃線になってしまうだろう」「それにしても、へんぴな農村に行くというのに他に誰もいないなんて、心細いことだ」など様々なことを思いながら出発するのだが、5分もしないうちにこれらの疑問や不安は解消する。
発車したバスはほぼ例外なく、ターミナルの建物がまだ見えるあたりで赤信号でもないのに道ばたに寄せ停車する。怪訝に思って車窓に目をやると、そこにはカバン代わりにした米や肥料の袋、業務用のペンキが入っていた大きなバケツ、掛け布団、扇風機等、手に手に大荷物を抱えたあまり垢抜けていない服装をした老若男女が待ち受けていて、我先にと私が乗っているバスになだれ込み、ガラガラだったはずのバスはたちまち阿鼻叫喚の修羅場と化すのであった。
切符を持っている者は皆無で、皆バスの中で乗務員にカネを払っている。聞けば、こうした農村に向かう長距離バスはほとんどが運転手と乗組員らのグループによる個人経営で、ターミナルから客を乗せると売上に応じた手数料をターミナルに払わなければならない。それがターミナル外で乗せれば手数料が不要になるので、運転手はその分、正規料金から割り引いて売るのだ。
少しでも安く買いたいという客側の心理は理解できる。しかし、正規料金で買えば座席は確保されるが、割引で乗った場合にはその限りではない。そして、ターミナル外から乗った場合にいったいいくら安くなるのかと言えば、最大でも5元(85円)、少なければ2元(34円)程度なのだ。
一方で、目的地に着くまでの所要時間は6~10時間。固定された座席に座っていてさえかなりの疲労を覚える移動時間だが、席にあぶれた20~25人程度は、運転手が補助席代わりに用意したプラスチック製の風呂椅子に座り苦行に耐えなければならない。わずか数十円を浮かすために冒すにはあまりに大きいリスクに思える。
しかしその後も、ターミナルから乗るのは私を入れて多いときでも5人程度で、ほとんどの客はやはりわずかな割引を求めて非正規の場所から乗り込んできた。風呂椅子の上で膝を抱えている彼ら、農村からの出稼ぎ労働者「農民工」たちの疲れ切った表情を見ながら、私は徐々に彼らにとっての2元や5元の持つ意味を体感し、その背後に広がる彼らの日常取り巻く環境を少しずつだが理解するようになっていった。
中国を代表するドキュメンタリー映画の監督として、特に欧州で高い評価を受けている王兵(ワン・ビン)の2016年の作品『苦い銭』(2018年1月よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー)も、農民工を描いた作品である。雲南省、河南省、安徽省の農村を出て彼らが向かう先は、浙江省の湖州という町。住民の8割、数にして30万人が農民工という出稼ぎの町で、個人経営の縫製工場が1万8000軒、中国の子供服生産の7~8割を手がけることから「子供服の町」と呼ばれているというのは、東京駅に近い試写室でもらったパンフレットで初めて知った。
王兵はこの作品で、この町の個人経営の縫製工場で黙々とミシンを踏む農民工たちの日々の姿を、恐らくはあえて退屈なほど淡々とカメラで記録していく。勤務は通常、朝7時から夜0時まで、宿舎は3畳ほどの窓のない相部屋と十分苛酷ではあるが、一方で特別なドラマは何一つ起こらない。しかし、せっかく洗濯したのに干せばかえって汚れてしまいそうな工場宿舎の煤けた物干し場、早朝から夜中まで大音量で歌謡曲が流れ続ける作業場、職場にいようが宿舎に戻ろうが、どこにいても途切れることなく町から聞こえてくるクラクションと人の喧噪、残高が2元と知り電話をかけるのをあきらめふて寝する四十路の男性従業員、仕事は真面目で早くて正確だが、1人騙せば1500元(2万5000円)、2人も騙せばいまの月収以上が稼げるからと、マルチ商法で逮捕された容疑者のニュースを見ながら、あえて手を出そうと悩む、やはり四十路の男性従業員。農民工たちの日常、そして人生に充満する閉塞感が、スクリーンを通して私たちに生々しく迫り、窒息しそうになる。
ひと仕事終えいったん故郷に帰るという農民工の1人が手にしたその月の報酬は1710元(2万9000円)。彼女は社長とやり合った末、2元の上乗せを勝ち取り、「社長の気前の良さは2元ね」と捨て台詞とも勝利宣言ともつかない言葉を社長に向かって投げかける。
2014~16年にかけて撮影されたというこの映画でもなお農民工たちは、10年前に私が長距離バスの中で遭遇した農民工たち同様、2元にこだわらざるを得ない生活を余儀なくされているという現実に、言葉を失う。次の10年まで、彼らがこの閉塞感に絶望せずに生きていくことができるとは到底、私には思えない。そして中国の農民工たちの一見、淡々としているが、しかし確実に切迫の度合いを増している現状を世に知らしめた王兵の仕事の持つ意味は、遠からずより明確になることだろう。
私から一言、街の出口には城管?と言う交通監視員?の事務所が地方によりあります(多分に公安のパトカーもいる)。手前になるとその補助席?の人達が下りて行きます???。件の場所に着くと監視員がバスに乗り込んできて人数の確認?(確認するふり)、時として身分証をチェック、幾ばくかのお金を採られて。そこを抜けると、下りて行った人が再びどこからともなく出て来て、乗せてます。バスは何事もなかったの如く発車します。