これまでも少しやってきた「物語を読んで 俳句を詠む」という学習をしょうかいさせていただきます。
先生も持っていらっしゃる青木幹勇先生の本に「第三の書く」という著作があります。青木先生は、何年か前にお亡くなりになったのですが、わたしが若かったころ、青木先生と何度かお会いしてお話を聞く機会がありました。特に、「ごんぎつね」では有効な学習ではないかと思います。
2年生の教科書では、光村出版以外には、おそらく全部のっている「かさこじぞう」。このお話を読んで、俳句を詠むという学習は、とても有効だと思います。情景描写にしましても、人物の設定にしても「俳句」にするにはぴったりだと思います。
さっそく2年生の句を紹介します。
じぞうさまじさまの気もちキャッチする・まなみ
かさこにもじさまの気もちこもってる・ゆいま
かさこじぞうお金もないし売れないし・ゆい
冬の日にじいさまかさこ売りにいく・ゆか
うすやきねおかざりのまつ売ってたね・ひなの
じぞうさまやさしい心もってるね・めぐみ
かさこ売りさむかったけどがんばった・ゆう
じいさまへよいお正月むかえてね・ゆう
じぞうさまかさこかぶっていい気分・しょうご
かさこじぞう手ぬぐいかぶってさむそうだ・こうすけ
じぞうさまやさしい人にプレゼント・つばさ
さむくても二人の心ぽっかぽか・かんな
じぞうさまじさまばさまにおんがえし・かんな
じぞうさまじさまの心であたたまる・はじめ
じぞうさま六人そろっておんがえり・はじめ
やさしさをじさまばさまにおんがえし・みれい
季語はありませんが、子どもたちが読んで感じたことを17文字に凝縮させています。一つの句で「かさこじぞう」を詠み切るというほどではないにしろ、いくつか詠んでみると、登場人物の心情をとらえた句もできると思います。これを一枚にまとめ、学級全体で読み合うことで、また学習ができます。拙い実践ではありますが、これについても、これから勉強していきたいと思っています。
-小山-
加藤先生頑張っていますね。実践の積み重ねが新しい分野を開いていく気がします。
岐阜県の大垣市の小学校でも「はいくでまとめる」学習を行っており、五年の「わらぐつの神様」を俳句を使った授業実践がある。