十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

加藤先生の実践「かさこじぞう」

2008-01-27 | 各地の取り組み

 これまでも少しやってきた「物語を読んで 俳句を詠む」という学習をしょうかいさせていただきます。


 先生も持っていらっしゃる青木幹勇先生の本に「第三の書く」という著作があります。青木先生は、何年か前にお亡くなりになったのですが、わたしが若かったころ、青木先生と何度かお会いしてお話を聞く機会がありました。特に、「ごんぎつね」では有効な学習ではないかと思います。


 2年生の教科書では、光村出版以外には、おそらく全部のっている「かさこじぞう」。このお話を読んで、俳句を詠むという学習は、とても有効だと思います。情景描写にしましても、人物の設定にしても「俳句」にするにはぴったりだと思います。
 
 さっそく2年生の句を紹介します。



じぞうさまじさまの気もちキャッチする・まなみ


かさこにもじさまの気もちこもってる・ゆいま


かさこじぞうお金もないし売れないし・ゆい


冬の日にじいさまかさこ売りにいく・ゆか


うすやきねおかざりのまつ売ってたね・ひなの


じぞうさまやさしい心もってるね・めぐみ


かさこ売りさむかったけどがんばった・ゆう


じいさまへよいお正月むかえてね・ゆう


じぞうさまかさこかぶっていい気分・しょうご


かさこじぞう手ぬぐいかぶってさむそうだ・こうすけ


じぞうさまやさしい人にプレゼント・つばさ


さむくても二人の心ぽっかぽか・かんな


じぞうさまじさまばさまにおんがえし・かんな


じぞうさまじさまの心であたたまる・はじめ


じぞうさま六人そろっておんがえり・はじめ


やさしさをじさまばさまにおんがえし・みれい


 季語はありませんが、子どもたちが読んで感じたことを17文字に凝縮させています。一つの句で「かさこじぞう」を詠み切るというほどではないにしろ、いくつか詠んでみると、登場人物の心情をとらえた句もできると思います。これを一枚にまとめ、学級全体で読み合うことで、また学習ができます。拙い実践ではありますが、これについても、これから勉強していきたいと思っています。


 -小山-


加藤先生頑張っていますね。実践の積み重ねが新しい分野を開いていく気がします。


岐阜県の大垣市の小学校でも「はいくでまとめる」学習を行っており、五年の「わらぐつの神様」を俳句を使った授業実践がある。




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