十分間俳句

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俳句教育を江東区に広げる

2010-03-13 | ジュニア俳句

先日、区の校長会があった。
開始は、午後の3時である。
しかし、仕事が終わらない。
その日までに終えなければいけない提出書類や各種の連絡事項に追われて、時間どんどん過ぎていく。
校長会では、今年退職される校長先生方の講話が行われることになっている。
敬意を表するという意味でも、必ず出席しなければならないと思っていた。
慌てて駆けつけると、大方の議事は終了していたが、講話は伺うことが出来た。
どの方もおおよそ四十年近くに及ぶ教員生活をおくっている。その四十年を総括した話は含蓄があり、共感できるところが大きい。
その会が終わった後、ある校長先生に声を掛けられた。
「俳句の指導にきていただけないか」
というのである。
その学校はこれまでも良く俳句に取り組み、各種のコンクールでも多くの入賞者を出している。
しかし、来年度は全校ぐるみでもっと本格的に取り組みたいというのだ。
こういう学校が出始めている。


また、うわさによれば、教育委員会の中でも俳句教育が話題になり、江東区の特色ある教育として、事業化できないか検討が行われているとも聞く。
本当ならば、俳句教育はカタパルトの発射台に載ったようなものだ。


しかし、広がれば広がるほど克服すべき課題が大きくのしかかってくる。


一つは、教育課程の中で、俳句教育をどこにどの様に位置づけるかという問題だ。
「いいんだからやればいいじゃないか」
理屈なんか後からくっついてくる。
お墨付きをもらうことは、本質的なことではないと言われればその通りだ。
しかし、多くの学校で安心して取り組むためには、やはり避けて通れない。
教育課程外で行うという逃げ道もあるが、これでは敵前逃亡に等しい。
やはり、きちんと教育課程の中に位置づけて、授業時間に組み入れたい。
総合の時間の指導要領の解釈がポイントになるだろう。

もう一つは、指導者育成である。地域の俳人に手伝ってもらうのも一つの方法で、これはこれで意味がある。しかし、教員自身が指導できないと長続きはしない。
これが、学校俳句指導者交流会の仕事である。

来年度は来年度で面白くなりそうな気配である。

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