学習連絡会での報告「写真俳句について」 から
八名川小学校では、毎週火曜日の職員打ち合わせの中で、「学習連絡会」を実施している。これは、各教員が自分の実践を全体に交代交代で発表するという試みである。もう四年ほど続いている。
先週の発表者は、三年であった。三年は、写真俳句に取り組んでいる。
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3年生になってから、毎月行ってきた写真俳句の成果が現れてきている。
子ども達は、写真俳句ならではのよさがわかってきて、俳句をつくるときにそれを意識ししている。句会でも、選ばれる俳句は、なるほどと納得のいく俳句が多くなってきた。写真を撮るときにすでにそれを意識しているので、写真の構図や季節感を吟味し、他の人とは違った写真、よりピントの合った写真を撮ろうという意欲が見られるようになった。
それは、句会で選ばれたいという気持ちの表れである。選ばれた子どもはとても嬉しそうであるし、金賞になった俳句を選んだと子どもも嬉しそうである。また、先生賞、写真賞を設けることで、さらに意欲的に取り組めた。
子どもの方から、「今度の句会はいつですか。」と尋ねてきたり、「次の句会の俳句は地震があるんだ。」などと言ったりする。子ども達は、俳句の時間を毎日の学習と同じように考え、楽しく取り組んでいる。
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ここからいくつかのことを学ぶことがで出来る。
一つは、続けることが成果を生み出すということだ。
しかし、それだけではない。
句会が子ども達の意欲を引きだし、句の意識や選句眼をも育てる場になっていることだ。
そこでの先生の指導力、これが相まって子ども達の意欲と言葉への関心、俳句作りの力を育てていると言えよう。