十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

四月一日

2009-04-02 | ジュニア俳句
四月一日である。
今日からまた学校の新しい一年が始まった。
副校長を初めとして新しい職員を迎えた。
たった一日であるのに、そのことが何の違和感もなく進む。
「運命を受け入れる力」
というものだと思う。
夜になって雷雨になった。春の雷である。
歳時記には、こんな句が載っている

 下町は雨になりけり春の雷  正岡子規

話は変わる。
読売新聞に「時代の証言者」というコーナーがある。
この間、俳句の金子兜太がとれあげられていた。
昨日、31日がその第25回目最終回であった。
金子兜太という人は、現代の俳句界の怪物である。
もう90であろうが、自由闊達、感覚が現代的で若いという印象だ。
(もっとも歳をとると怖いものがなくなり、枠もへったくれもなくなるから
自由闊達になるのが普通かもしれないのだが・・・)
記事は、
「俳句の未来は明るいな」
という言葉で結ばれている。
その理由の一つに、海外での俳句熱があげられている。
短い言葉で現象を切り取る。例えばキャッチコピーがそうである。
とすれば、17音にこだわらなくても、「俳句」は成立する。

言葉というのは、もともと伝達の記号であり、理性を表現するためのものであったと思うが、この言葉が「感性に」訴えかけるというのは、人類の長い歴史の中での言葉の成熟を表しているのではないかと思う。

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