十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

この一週間

2010-06-04 | ジュニア俳句
今週は、三つの学校で計8時間授業を行った。
数矢小学校、東雲小学校、八名川小学校である。
一日3時間授業すると、かなりへたる。
十数年ぶりのことだ。授業には特別の気持ちの使い方や力の入れ方がある。
しかし、うまくいくと非常に爽やかだ。

数矢小では、「参観日」をテーマにした。丁度学校公開週間だったからだ。
東雲小では、「運動会」。八名川小では、「八名川まつり」。
それぞれに子ども達が印象に残る行事である。
子ども達に俳句を作らせるには、自然を題材にすると同時にこうした行事を題材にすることが有効だ。
年間を通したこのプログラムを作ることが課題だ。
さて、授業はおおむね順調だった。
子ども達の素直な気持ちがうまく出たからだ。

一つは、「俳句は言葉の写真である」を強調し、ベストショットを撮ってみよう。と場面を限定することが有効なこともわかった。その写真をリアルにイメージさせることでリアルな俳句に繋げることが出来る。
但し、この方法の問題点は、季語から意識が離れることだ。
季語のない句が続出する。しかし、情景そのものは、学級全体に共通の「季感」となっている。
運動会の種目もそうだし、参観日も同様である。(参観日などは、学校では季語として取り扱っても良いと思う)
きっちり完成しているのだ。
季語は季語で別に指導すれば良いと思った。

しかし、1年生は難しかった。かなり苦戦だ。
「おもしろい」という言葉が出ると、みんな「おもしろい」という言葉に流れ、もはや修正はきかない。
「いろいろな言葉を出させる」と言うことで脱出を図ったが、まあ、完敗に近い。
リズム感のある十二音のフレーズを作るということを強調して作らせることに焦点を置いたらできるだろうか。
この事は、1年生だけでなく、高学年の指導にも通じることなので、いろいろな指導パターンを考えてみようと思う。

さて、明日は 第二回学校俳句指導者交流会である。今のところ参加予定者は20~30名程度である。
「句を出す」ということがネックになっている人もいるらしい。
締め切りは過ぎたが、これからでもまだ間に合うので、oyamamasami@gmail.com まで送ってほしい。
句は間に合わないが、参加だけしたいという方も、お名前をおくってくれると助かる。

明後日は、深川芭蕉まつり。よい天気になりそうだ。表彰式には、選者の三人の先生がきてくれること。
そして、メゾソプラノの歌手の山本掌さんが 芭蕉の歌曲を特別出演で歌ってくれることになつた。
実に楽しみである。
読者の皆様もぜひ顔を出して下さい。