十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

一月四日の読売俳壇を読んで

2010-01-05 | ジュニア俳句

現代俳句協会の会長の宇多喜代子さんを始め、そうそうたる俳人が選句をしている。
いつもの光景だ。
一人10句選句しているのだが、一つとして重複する句がない。
新聞各社が俳句欄をもち、それぞれの選者が選んでもほとんど重複がない。ある方が稀である。
句会では、「高点句に秀句なし」ともいう。
すると、俳句の評価とは何かという話になる。
もちろん、一定のレベルというものがあってそれを超えればということを前提すれば、選者という「個性」が「個性」を選ぶということではないか。
「個性」に優劣はない。
そして、それが俳句の面白いところである。
子どもの俳句は、よけいそう言える。


藤原楽人さんから 「らいらく」1月号をいただいた。
「らいらく」は、25ページほどの手作りの雑誌だ。
楽人さんは、その発行責任者であり、この雑誌そのものが「藤原楽人俳句会」の機関誌とも言える。
毎月、こうした雑誌を作り続けていらっしゃることに感嘆する。
通巻では49号に達する。



楽人さんは、先日の八名川小学校の研究発表会に来て、励ましてくれた。
1月号の楽人さんの俳句作品は以下である。


落葉掻くたる朴念仁の門のうち


凡作といへど重畳落葉焚く


大川端にうつぷん放火みやこ鳥


裕仁は昭和天皇の御名菊枯くる


茶の花の咲き継ぐこころ建仁寺