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十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

島田市立伊太小学校よりのメール

2008-02-26 | 各地の取り組み

静岡県島田市立伊太小学校から、次のメールが届きました。俳句の輪がまた一つ広がりました。うれしいかぎりです。よろしくお願いします。


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八名川小学校  小山校長様


 先週、お忙しい中、訪問させていただきましてありがとうございました。校長先生のお話をうかがう中で、俳句への思いが高まってきました。
 芭蕉記念館にも寄ってきました。
 
 さて、昨日、春の句会を本校で行いました。2名の講師が、各教室を回って指導をしてくださいました。高学年は、選句活動をしました。
 5年生の俳句の中で多くの子どもの支持を得た作品を紹介します。
 校庭が ピンクに染まり 春がきた
 今年もね つくしのように のびていく
 うぐいすと 春風いっしょに おにごっこ
 子どもたちの感性を高める上でいい取り組みだと改めて思いました。
 4年生の作った句の中に「パンパカパーン」という表現がありました。講師の先生はこの言い回しがとてもいいと言っていました。いろんな時使う言葉であり、広がりがあっていいねと言っていました。
 また、紹介していきたいと思います。


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今日は、越川禮子先生においでいただき、江戸しぐさを教えていただきました。
先生はご高齢にもかかわらず、お若いのでびっくりしました。4年生、3年生の2時間の授業を精力的に行ってくださいました。




今世の中で困っていることとして、環境問題を子ども達が発言したことにふれて、


「草主人従」という言葉も教えていただきました。 


東川小学校での授業

2008-02-19 | 各地の取り組み

18日、19日の二日間。東川小学校の四年生、五年生の各二クラスの子ども達に俳句入門の授業をした。
素直で気持ちよい子ども達だ。お陰様で、どのクラスでもとても楽しい俳句の授業が出来た。
東川小学校の先生方、子ども達に感謝したい。

 こんな俳句が出来た。一部を紹介する。


 春の川かえるピョコピョコムピョコピョコ


 春の朝すっきり起きると朝ご飯


 春の中私の心に桜咲け


 春の道こけてころんで運悪い


 春の雨ぽつぽつぽつと音がする


 春の夜キラキラ光るおひつじ座


 春の朝時計が鳴っても起きられない


 ふきのとう土から芽が出てこんにちは


 春の夜節分節分おにたいじ


 卒業はつらくてかこくなお別れ会


 バレンタインチョコはぎりチョコ一個だけ


 梅の木に花がちらちら見えてきた


 春の空雲一つなくすっきりと


 春の朝空のむこうにひみつきち


 春の朝虫たちみんなおきたかな


 春の空音楽室からひびく歌


 春の庭一年生でにぎわうな


 春の朝元気いっぱい校庭で



江戸川区の先生へ 

2008-01-28 | 各地の取り組み
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 ハートランドの加藤先生からの投稿です。
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初日の出365日のはじまりだ
 のぼる太陽を見ながら「さあやるぞ!」という気持ちになったのでしょうね。

まっかっか冬のさむさにまけちゃった
 まけることだってあるよ。でも、だいじょうぶ。だれだって、冬のさむさにはかてないよ。

こたつの中学校行くまでうずくまる
 わたしも、子どものころ、そうしていたのを思い出しました。こんな人、多いのでしょうね。

おぞうにだおばあちゃんのとくせいだ
 おいしそうですね。お正月に食べる、おばあちゃんのあじ、よーくあじわって食べたのですね。

朝起きてすぐに走ってだんぼうピッ
 よーくわかります。そういう人、多いでしょう。でも、すぐにあたたかくはならないんですよね。

お正月すきといわれた友だちに
 「すき」いいことばですね。みなさん、俳句がすきなんですね。

 今、「ハートランド」1月号・冬休み特集号を編集中です。できましたら、「ハートランド」へも投稿をお願いします。アドレスは、

masanorikato1024@s2.dion.ne.jp

です。よろしくお願いします。

加藤先生の実践「かさこじぞう」

2008-01-27 | 各地の取り組み

 これまでも少しやってきた「物語を読んで 俳句を詠む」という学習をしょうかいさせていただきます。


 先生も持っていらっしゃる青木幹勇先生の本に「第三の書く」という著作があります。青木先生は、何年か前にお亡くなりになったのですが、わたしが若かったころ、青木先生と何度かお会いしてお話を聞く機会がありました。特に、「ごんぎつね」では有効な学習ではないかと思います。


 2年生の教科書では、光村出版以外には、おそらく全部のっている「かさこじぞう」。このお話を読んで、俳句を詠むという学習は、とても有効だと思います。情景描写にしましても、人物の設定にしても「俳句」にするにはぴったりだと思います。
 
 さっそく2年生の句を紹介します。



じぞうさまじさまの気もちキャッチする・まなみ


かさこにもじさまの気もちこもってる・ゆいま


かさこじぞうお金もないし売れないし・ゆい


冬の日にじいさまかさこ売りにいく・ゆか


うすやきねおかざりのまつ売ってたね・ひなの


じぞうさまやさしい心もってるね・めぐみ


かさこ売りさむかったけどがんばった・ゆう


じいさまへよいお正月むかえてね・ゆう


じぞうさまかさこかぶっていい気分・しょうご


かさこじぞう手ぬぐいかぶってさむそうだ・こうすけ


じぞうさまやさしい人にプレゼント・つばさ


さむくても二人の心ぽっかぽか・かんな


じぞうさまじさまばさまにおんがえし・かんな


じぞうさまじさまの心であたたまる・はじめ


じぞうさま六人そろっておんがえり・はじめ


やさしさをじさまばさまにおんがえし・みれい


 季語はありませんが、子どもたちが読んで感じたことを17文字に凝縮させています。一つの句で「かさこじぞう」を詠み切るというほどではないにしろ、いくつか詠んでみると、登場人物の心情をとらえた句もできると思います。これを一枚にまとめ、学級全体で読み合うことで、また学習ができます。拙い実践ではありますが、これについても、これから勉強していきたいと思っています。


 -小山-


加藤先生頑張っていますね。実践の積み重ねが新しい分野を開いていく気がします。


岐阜県の大垣市の小学校でも「はいくでまとめる」学習を行っており、五年の「わらぐつの神様」を俳句を使った授業実践がある。




江戸川区の子ども達の俳句

2008-01-26 | 各地の取り組み

江戸川の先生から、冬休みの俳句が届きました。




 寒すぎてふとんの中から出られない


 初日の出365日のはじまりだ


 まっかっか冬のさむさにまけちゃった


 こたつの中学校行くまでうずくまる


 初もうでねがいかなうか五円玉


 おぞうにだおばあちゃんのとくせいだ


 寒い朝手がかたまって動かない


 ふとんからはなれたくない冬の朝


 かがみもちぼくたちみてるよ神様が


 年末はカウントダウンでもり上がる


 朝起きてすぐに走ってだんぼうピッ


 じょやのかね108なるまでおきてたよ


 山みたい車の上に雪つもる


 コタツからなかなか子ねこでてこない


 息はくとまっしろいきものでてくるよ


 お正月すきといわれた友だちに



 -小山-
今年もよろしくお願いします。子ども達に俳句の文化を伝え、身につけさせていきましょう。
初詣の俳句、実は私も似た俳句を作ったことがあります。


 「御利益を願う十円初詣」


「365日のはじまりだ」、「だんぼうピッ」なんておもしろい表現でいいなあと思います。


それに「すきといわれた友だちに」  今年はよいことがありそうですね。




「しまうた」のつづきを紹介します。

2008-01-04 | 各地の取り組み

新島の一年生の島唄、大変な物である。


昨年の暮れに紹介したつづきである。



かぜはすごいよ
すなをはこぶ
うみべにはこび
さばくみたい


わたしゃにじまの
うみがめがすき
にじまでかめが
たまごをうむよ

にじまのみちで
しかをみたんだ
くるまでいくと
あああぶない

わたしゃにじまの
えびあみのふねよ
あさ五じしゅっぱつ
ゴーゴーゴーゴー

わたしゃにじまの
まえはまのうみ
なつになるとよ
すながあついよ

わたしゃにじまの
ジェットホイルよ
おおしまとしま
つぎはにいじま

わたしゃにじまの
くさやがすきよ
くさやのさめは
さいこうだ

わたしゃにじまの
赤いかがすき
ひきなわりょうで
たいりょうだ


-小山-
俳句に限らない短詩型の文学をどのように位置づけるか、俳句との関連・組み合わせをどの様に考えるか。このことも課題である。
今日は、初出勤。久しぶりの早起きだ。

  新しきネクタイを締め初出勤     


自分自身も十分間俳句を毎日続けるということも今年の課題である。





しまぶし

2007-12-30 | 各地の取り組み

新島小学校の一年生が「しまぶし(島節)」に取り組みました。此処で出来た作品が、またすばらしい。十分間俳句へのプレゼントですね。
読者の皆さんにとともに鑑賞したいと思います。



新島の島節は基本的に七五調で、七・七・七・五だと謡いやすいようです。多少の字数の違いは「な」「よ」を文末につけ節を合わせています。子どもたちはこの島節に節を付け21日に発表会を行います。
(どんな風だったか、ぜひ聴いてみたかったですね。)



わたしゃにじまの
しらすなキラキラ
ゆうひにあたると
ゆうひいろだよ

わたしゃにい小の
いちょうがすきよ
あきになるとよ
くるくるまわる

わたしゃにじまの
はぶしのうみよ
あさひがあたると
きいろにひかる


わたしゃにいじまの
くろねのうみよ
はれているときは
ダイヤのようだ

わたしゃにじまの
くろねのうみよ
白に水いろ
いろがかわるよ

わたしゃにじまの
ガラスがすきよ
ガラスのいろは
みどりいろよ

わたしゃにじまの
はぶしのうみよ
サーファーたちと
なみにのるよ

わたしゃにじまの
くろねのうみよ
たくさん人が
ふねでくる









新島小学校三年生の俳句 車いす体験

2007-12-29 | 各地の取り組み

12月11日、3年生が久しぶりに十分間俳句に取り組みました。
この時期、老人ホーム訪問の事前指導で車いす介助体験を行い、子どもたちは車いすに乗る体験、車いすを介助する体験を行いました。

最初はね かいじょのしかたが わからない

車いす お年寄りには べんりだな

くるまいす べんりなところが あるんだよ

車いす こわすぎこわすぎ きぜつした

車いす おしてもらって 進んでく

しんちょうに ゆっくりすすもう 車いす

車いす 老人ホームは だんさなし

車いす ゆったりゆったり 進んでく

車いす ちょっとこわいよ きんちょうだ

すいすいと 走っていると ぶつかるよ

車いす 声をかけて 出発だ

車いす 年寄りとかには 便利だな

こわいよね かいだんでとまる くるまいす

車いす もつだけでも きんちょうだ

車いす ちょっとこわいけど 食堂へ

車いす 足にやさしい 乗り物だ

あいさつし 行く場所教えて ゆっくりおす

車いす すわったままで ため息だ

車いす 押して押したら 食堂前


-小山-


「体験の言語化」の一手法として、「十分間俳句」は有効な方法の一つに成りうると思います。同じ車いす体験でも、一人一人考えることが違うことが、明確になります。授業として考えると、これを元にしてお互いの考え方を出し合ったりすると共通認識や認識の深まりが得られるのではないでしょうか。


香取小学校の井上先生から

2007-12-24 | 各地の取り組み

校長先生、ブログの毎日の更新、感服しております。
とても勉強になります。
ありがとうございます。


さて、冬休み前に本校の校長から言われたことがあります。

小山校長先生が、私の学年で実践している「俳句」はどうなっているか気にかけていただいているとのこと。

音信不通で申し訳ありませんでした。

本当に大したことがないのですが、私も子ども達と共に、コツコツと実践をしてまいりました。(子ども達の感性はほめたいと思っています)

その中でも「隅田川鮭の会」からの「鮭飼育放流活動」に関する活動の中で「鮭飼育川柳」なるものを継続しております。(「香取小子ども情報局」)

この川柳、子ども達の思いがとてもよく表れていて、ホッとする感じがします。

URLでリンクさせていただきましたので、お時間があるときにご覧下さい。


今後もより一層勉強させていただきますので、先生のブログの更新を心からお願いいたします。



-小山-


香取小学校は、理科の教育が大変に盛んな学校である。校長の宮城先生は、私の尊敬する校長先生の一人だ。俳句にも造詣が深い。
「鮭飼育放流活動」は、その香取小学校の活動の一環である。
井上先生がこの12月から始められたブログ「香取小子ども情報局」に詳しく報告されている。ナカナカのブログである。
此処に、子ども達の「句」が掲載されている。鮭を飼育する子ども達の心情が非常によく表れている。十分間俳句には、こういう側面があってよいと思う。つまり、授業や行事等の感想を五・七・五で表す活動だ。
井上先生のブログもぜひ応援してください。


マラソンの俳句  ハートランドの加藤先生より

2007-12-15 | 各地の取り組み

 先日、マラソン大会がありました。「マラソン」という季語はないのでしょうか。歳時記の中にありませんでした。てっきり冬の季語だと思っていたのですが。そんなことは気にせず、これまでどうり「マラソン」の句を詠んでみました。2年生の作品を投稿します。




ゴール前さい後本気ではしったよ◎ともき

大会だすごくたのしいマラソンだ◎おざわ

マラソンでさいごのさいごぬかされる◎かんた

マラソンでしんこきゅうしてげんきでる◎ゆい

マラソンではしりぬけたがぬかされる◎りゅうじ

らい年は気合いを入れてはしりぬく◎ゆう

お母さんおうえんいっぱいありがとう◎ひなの

おばあちゃんがんばれいっぱいかんしゃだね◎さきね

マラソンはがんばったけど三いだね◎あおい

マラソンではしりおわるとちからきれ◎こうすけ

マラソンではじめてとった三いかな◎こいで

はしり出す今ははやさのきょうそうだ◎あやの

マラソンをはしってつかれひるねする◎まい

マラソンで九いになったよお母さん◎はじめ

マラソンでゆう気いっぱいがんばるぞ◎さとる


-小山-


いつも加藤先生の学級の句を見て、「素直に自分の気持ちを表現しているなあ。」と感心します。
マラソンで、力一杯、最後まで力を尽くして走っている様子。また、真剣に取り組む様子が伝わってきます。
マラソンは、新しい言葉で季語になるかどうか、私もわかりませんが、「お題」になることだけは確かだと思います。どなたか、「マラソン」が季語になるかどうか教えていただければ幸いです。


八名川小学校はマラソンという行事を行っていないのですが、どなたか、このお題で投稿してくださる方がおりましたらお願いします。