医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

糖尿病によるうっ血性心不全と心臓発作対策としてのR-リポ酸の効果について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会

2013-06-25 16:54:27 | 健康・病気

糖尿病が基礎疾患となって発症する隠れ腎不全や隠れ心不全などでは、いろいろな症状を呈しているにかかわらず、医学的知識がないため、早期の対策が行われていない人が多いと、報告されています。更に、この症状を見過ごすと取り返しのつかないことになり、障害者への道を進むことになります。今回は、早く対策を講じていただくために、糖尿病によるうっ血性心不全(CHF)と心臓発作に特化して、その対策を考えていきたいと、思います。

うっ血性心不全は、体の必要度に合った十分な血液を送り出すことができない時、発症します。そのことは、運動能力の低下をもたらし、重症の症例では、日々の機能を損ないます。CHFは、65歳より上の人々にとって、もっとも一般的な死の原因となっています。

CHFは、糖尿病が基礎となっている心臓病とその他いろんな原因による心臓病などの結果起こります。なお、CHFのいくらかは、喫煙、高動物性脂肪食(魚食は除く)、肥満(BMI>25)、アルコール、麻薬や向精神薬・鎮痛剤などの薬物乱用、高塩分摂取、インフルエンザ、肺炎、糖尿病などが原因で発症します。いくつかの兆候や症状は、息苦しさ、息切れ、疲労感、運動での不耐性、赤褐色の痰、怒張した頸部静脈、咳ー特に徒歩時、夜間頻尿、尿への蛋白質の出過ぎ、不眠症、吐き気、嘔吐、苦悶、極端な腫脹などが特徴です。従ってこれらが認められれば、心電図、心エコー、血液検査、MRI検査などが必要になります。

心臓発作後の脳のダメージは、脳卒中発作後の脳のダメージとよく似ています。心臓発作後、フリーラジカルの急増に伴って、一定期間の虚血か酸素の欠乏などが見られます。また、フリーラジカルの急増は、脳の損傷を著しく悪化させます。実験では、心臓発作は、酸素を含まない溶液で、拍動するラットの心臓を環流させ、40分後、溶液を変え、酸素を含んだ溶液が用いられました。前の実験から、これらの環境の下に酸素の供給を断たれた心臓は、正常に拍動するのに、20~25%の回復をのみ示し、残りは、重大なダメージを受けました。そして、アルファ―リポ酸がその溶液に加えられた時、結果が劇的に変化しました。回復率が60%まで上昇しました。追跡研究では、R-リポ酸を摂取したラットは、そうでないラットに比べて、フリーラジカルによるダメージに対し、更に大きい防御作用を有することを、示しました。これらはR-リポ酸の強力な抗酸化作用によると考えられ、心臓のようにフリーラジカルによく攻撃される臓器には、アルファ―リポ酸を始めビタミンCなどの抗酸化栄養素も必要と、考えられます。

酸化ストレスは、心臓や他の組織の老化プロセスにおいて、原因となる因子として示唆されます。老齢ラットから単離された心臓細胞は若年ラットに比べて、酸化物生成率がほぼ3倍でした。したがって、心不全や心臓発作は、老化した心筋の弱化などにより発症するので、アルファーリポ酸や補酵素Q10、ビタミンCなどの抗酸化栄養素の心臓のトラブルへの効果が期待されています。

References

Benefits for heart disease with alpha lipoic acid: Suh JH et .al. Oregon State University,
LifeSource Nutrition

Alpha-lipoic acid and cardiovascular disease: Wollin SD, J Nur. 2003 nov; 133(11): 3327-30

Vitamin C may impact your heart: DailyHerald, com

 

 

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