( Vol 3236 ) ウクライナのダム決壊は 市民のライフラインを脅かしたもので 戦争という名の下でも 許されるべきものではない
過去を振り返って見ると
報道によると
「1941年8月、独ソ戦で、ドイツ軍がソ連に進軍。スターリンはドイツの進軍を止めるため、ドニエプル川のダム破壊を命じ、秘密警察が実行し、人工洪水を起こした。ドイツ軍はドニエプル発電所を占拠し、電力を確保しようとしていた。進軍を止め、電力も渡さないスターリンの作戦は一石二鳥だったといわれる。人工洪水ではドイツ軍よりも、ソ連軍と民間人の死者の方が多かったという。」
という報道の記事があった
この戦法は 防衛という手段として とられたのだろう
とはいえ 人道的な立場から考えると 許しがたい行為である
ジュネーブ条約の歴史は古い 1864年から発動され
何度か改正がなされてきた
ダム崩壊行為についても
ジュネーブ条約は 第2次世界大戦の経験から 大きく改正され
戦闘の方法及び手段の規制(第3編第1部)
「戦闘の方法及び手段を選ぶ権利は無制限ではない」(第35条1)としつつ、紛争当事者の戦闘の方法及び手段に対し一定の規制を加える。
(主な規定)
・過度の傷害又は無用の苦痛を与える兵器等の使用禁止(第35条2)
・自然環境に広範、長期的かつ深刻な損害を与える戦闘の方法・手段の禁止(第35条3)
・背信行為の禁止(第37条)
・標章等の不当な使用の禁止(第38-39条)
・戦闘外にある敵の保護(第41条)
・遭難航空機から降下する者の保護(第42条)
と規定
このことから
ダム崩壊行為は ジュネーブ条約に 反する行為である
戦争は どんな行為も許される という捉え方は問題である
現実 ダム崩壊により
下流域の住民たちは 生活を脅かされている
いつも 犠牲は弱者である
戦争とは 指導者に 冷静さを失わせ 殺戮者 にしてしまう
戦争とは 人格さえも変えてしまう
恐ろしい ものである
権力者は この恐ろしい 性格 を自覚してほしい