今月、日本橋三越で英国展が開かれます。
確か二年に一回で、私もよく出かけて行きます。 懐かしいイギリス小物に出会えて嬉しい。
今回は一足早く福岡三越で楽しんできました。
どうせ東京でも行くからとあまり買い物せず、夫がシャツ、私がポプリを買っただけ。
ポプリは英国製で、量り売りでした。
メイドインイングランドのポプリは、なかなか日本では見ないので珍しいです。
量り売りというのも好きな香りを少しづつ選べて楽しいかも。
その時は疲れがあったのかバラの香りに惹かれましたが、夫が強いと言うのでラベンダーに決定。
私はイギリスに行くと、必ずイングランド製のポプリを買ってきていました。
特にローラアシュレイの色や優しい香りが好きでした。
今は他の外国製が混ざっていることが多い。
でも三越の英国展のポプリは、純粋にイギリスものでした。
ぶらりと眺めていたあるコーナーで足を止めました。
”うちにあるのと同じ額だ!”と私が言うと、そばにいた店員さんが質問してきました。
”お客様、どこでお買いになられましたか?” ”確か数年前、郊外で・・・”
これはイギリス郊外のストラットフォード・アポン・エイボンにあるシェークスピア生家の近くに
あるお店で買った立体画(レリーフ)でした。
シェークスピアの奥さんだったアンハサウェイの生家をモデルに作られた作品です。
HAND PAINTED BY FRIAR CRAFTS ENGLND と書いてあります。
貴重な話を店員さんがしてくれました。 これを作製したご夫婦は、お店をたたんでリタイアされたそう。
その店員さんは毎年彼らのお店に買い付けに行っていました。
私がこの10年、毎年イギリスに行っていたと話すと(昨年はパス)彼女は英国の暮らし方について延々と
話し始めました。
車の運転と英語ができるなら、空港からレンターカ―で郊外を廻ったほうがいいと。
”無駄がないし、思いがけず素敵な村に出会えるから楽しいですよ”といろいろアドバイスされました。
思ったけど、体験した人はすでにやっているから簡単なことに感じるのでしょう。
店員さんもきっと始めから車でうろうろしたわけではないかも。
私も最初は一人でツァーから参加したし、少しづつ形を変えてイギリス行きにチャレンジしていったっけ。
私たちは今、旅行中だからと、延々と続く彼女の体験談をひとまず終わらせたのでした。
”お客様が持っておられる額絵は、大量生産でないハンドメイドだから貴重ですよ。大事になさって”と
言われました。
後継者がなくもうイギリスでも見かけないそう。 ならば英国展で再び見てこよう。
ほんとに数年経っても色あせることなく、私の心を慰めてくれます。
ラベンダーポプリをばらまきながら、英国の思い出の品を大事にしようと思いました。