昨夜BSで由紀さおりさんが出ている番組を見ました。
今、海外で大ブレイクしている由紀さん。
本人もなぜ~?と驚いているというから不思議。
でも司会者やゲストが由紀さんの歌の歴史や生い立ちをひも解いていたら、納得しました。
だけど、チャンスというものはどこにあるか判らないものです。
アメリカのジャズバンドの人が、由紀さんの古いレコードを見つけて感動したのがきっかけ。
それから由紀さんがジャズバンド、ピンク・マルティーニに参加して、瞬く間に海外でヒットしました。
1969年のヒット曲をカバーしていて、<1969>というタイトルで発売されています。
ロンドンのロイヤルアルバートホールでは大盛況で、アメリカでもすごい人気になっています。
アルバートホールまで歩いて行けるホテルに何度かスティしたことがあり、あの風格あるホールで
歌ったんだなあと日本人として感激しています。
昨夜、由紀さんの歌を聴いて改めて歌が上手い歌手だと思いました。
番組が終わってからも、iPad2のYouTubeで彼女の歌を聴きまくり。
ジャズはぴったり。ポピュラーや演歌だって歌えちゃう。
でも私の世代では、由紀さんといったら童謡です。
大昔に子供時代だった私(笑)は、裕福ではなかったけれど教育熱心だった父のおかげで、たくさんの
本やレコードに囲まれていて、そういう意味では恵まれていました。
毎日、本を読み、童謡を聴いていました。
由紀さんも姉妹で童謡を歌うようになったのは、お母様の勧めだったとか。
感謝の意味で<やさしいおかあさま>を歌っていました。
この曲も子供時代によく歌っていて、今でも3番まで歌えます。
1番は眠い時の子守歌を歌ってくださったお母様、2番は夏も冬も布団をなおしてくださったお母様、
3番は大きくなったら御恩をお返しするから、達者で待っててね、という内容の歌詞です。
1~3番の最後に”ほんとに優しいお母様”という言葉で終わります。
歌詞に優しさ、上品さがにじみ出ていて、当時の時代の雰囲気が解る気がします。
子供を愛おしむ親、その親に対する感謝の気持ち。
理想の親、自分もそういう親でありたいと願って、子供に歌っていたことがあります。
60歳を超えて再び輝いた由紀さおりさん。
不遇の時もあったけど、その時に合った活動をし、継続してきたことが今につながっています。
輝いている人、感動を与えられる人を見ると勇気が出ますね。
今日も、家事をしながら”ほんとにやさしいお母様~”と大声で歌っている私です。
保育園の赤ちゃん部屋では今風の子守歌だけど、この曲を歌ってみようかしら。