弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「遅れた正義は 正義ではない」「2年以内」が 10年も

2024年02月21日 08時41分52秒 | 三重
韓国「東亜日報」社説より
https://www.donga.com/jp/article/all/20230901/4396693/1
裁判遅延の原因を「ワーク・ライフ・バランス」や「高官廃止」をはじめとする「司法民主化」に求めるのは疑問。
しかし、日本でも平成15年の「裁判迅速法」で一審2年以内が努力目標にされているにも関わらず、これを超える事件も少なくなく、平均審理期間はやや伸びがちになっている。

津地裁でも、明日、平成26年8月1日の提訴以来9年半超を経た著名行政訴訟の判決を言い渡す。
驚くべきは、これよりも提訴が3日だけ早かった住民訴訟の判決が来週以降に予定されていたこと。したがって、近年の最長係属期間記録は、むしろこちらの事件ということになる。
いずれの裁判についても私は4代目の裁判長なので、一人で責任を負うわけではないが、当事者のためにもっと早く結審・判決をできなかったのか、歴代裁判官も弁護団も反省をすべきだろう。