面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

死のロード前夜

2006年07月31日 | 野球
今日もヤクルト相手にあと一本が出ず、延長12回引き分け。
負けに等しい。
今日は藤川が投げたが、打線の援護が見込めない中、正に孤軍奮闘の活躍。
延長10回表からの登板で3イニングを見事無失点。

今日のポイントは7回裏。
6回からマウンドに上がった松井は絶不調で、登板早々濱中に同点弾を食らった後も、大飛球を連発されるほど。
(続くシーツや矢野の飛球が本塁打にならないところが今のタイガースを象徴している)
その松井が7回も続投したのには驚いたが、先頭の鳥谷に四球を与え、珍しく(?)藤本がキレイな送りバントを決めて一死2塁のチャンスができた。
ここで代打に起用されたのは林であるが、この代打が告げられると、古田監督はピッチャーを高井に交代。
それを見届けたところで林に代わって町田が送られた。

結果論として見れば、高井はストライクが入る気配もなく町田を歩かせたことから、代打林のままでよかったと言える。
岡田監督はあの場面を勝負時とみて、まずは林を送り、左の高井が出てくると、右打ちということだけでなく、前日まで代打として4打数3安打、ラッキーボーイ的な運の強さを見せる町田に賭けたのだろう。

ところが、町田がバットを振るヒマもなく四球で歩かされては幸運も持ち腐れ。
同時に、勝ち運も逃げていってしまったよう。
岡田監督独特の“勝負勘”と選手のプレーとがリンクしないという悪循環にハマッている。
岡田監督の思いに選手が応えられていない場面もあれば、この試合のように“勝負勘”が空回りしてしまうこともあったりのチグハグぶり。

これで中日戦3連敗のあと、ヤクルトに1勝1敗1引き分け。
中日が“劇弱”の讀賣相手に着実に3連勝を飾ったため、更にゲーム差が1.5も広がり、致命的な6ゲーム差になってしまった。
中日よりも残りゲームが5試合も少なく、勝利数が3も少なく、負け数は9も多い。
しんどい状態でいよいよ伝統の(?)“死のロード”に突入。
どうにも先が思いやられるのだが…。

むむむ…

2006年07月30日 | 野球
今日もタイガースは負けて、勝った中日とはついに5.5ゲームも差が開いてしまった。

久しぶりに6点取っても、投手陣はそれを上回る7失点では試合にならない。
先発中村泰は、過去1勝もできなかった要因であるノーコン病を発症し、5回3失点と自滅。
続く藤田太陽とダーウィンもきっちり(?)失点してしまい、悪い流れを断ち切れず。

もっとも、打線も13安打も放ちながらたったの4打点。
(あとの2点は岩村のタイムリーエラーによる)
もう一本の後押しができず、金本もノーヒットに終わり、相変らずのフン詰まり打線。
残塁8はやはり多い。

投手は抑えきれず、打線はあと一本が打てず、守備は守りきれずのナイナイ尽くし。
一方の中日が、後半戦に入って福留が復帰して更に加速度が増してきた。
本当に強い勝ち方をしているのに、タイガースは勝ち方も負け方も悪い。

こないだの連覇宣言が、こんなにも選手達にプレッシャーを与えてしまったとはっ!
(そんなワケないやろっ!)

摂理

2006年07月29日 | よもやま
首都圏や関西で、大学生を中心とした20代の若者が、韓国人男性の教祖に絶対服従を誓う新興宗教集団に引き込まれ、マンションの一室で共同生活を送ったり、信者同士の合同結婚式に参加させられたりしている、という報道には驚いた。
学生時代、大いに問題になった統一教会にソックリではないか。
更に、教祖の女性信者に対する性的暴行も常態化していて、100人を超す女性信者が被害に遭ったとか。

報道を注意して見てみると、教祖はかつて統一教会でも活動していたとか。
脱会して同じようなシステムを築いて、新興宗教を作って好き放題やっていたということである。

教団の勧誘は、サッカーや演劇などのサークル活動を装って学生に食い込み、人間関係を築いたあと、徐々に教義を説いてマインドコントロールするという手法とのこと。
これも昔の統一教会と同じパターンだ。
学内に統一教会の“隠れ蓑”となっているサークルがあったし、信者が集う喫茶店というのもあった。
街中でアンケートをエサに事務所に連れて行くというパターンもあったし、繁華街で手相や人相その他占い師の看板を掲げ、普通の占いと思って近寄る人々を勧誘していたものもあった。
いずれも宗教色を出さずに接触し、気がつけば統一教会信者になってしまっている、というパターンである。

かつてあれだけ社会問題として大騒ぎがあったにも関わらず、いまだにこんな新興宗教による被害があるのだということにビックリした。
みんなそれだけ“何かに頼りたい”という思いを持っているということか。

何か・誰かに頼る方が楽だ。
何も考えずに済むから。
失敗しても、それは自分のせいではなく、そうしろと何か・誰かが言ったから、などと責任を自分のせいにしなくて済むから。
それはつまり、自分の弱さを認めなくていいから。

自分には高い能力があるにも関わらず不遇にあるのは、誰も自分の能力を分かっていないからだ。
いや、周りの連中は自分よりも能力が低くて理解できないのだ。
世の中、アホばかりで困ったもんだ。
誰も自分を理解しようとしない。

こう言う手合いに限って能力は無い。
自分にある「高い能力」とは何かも説明できない。
本当に「高い能力」がある人間は不遇に喘いだりしないし、チャンスに恵まれず不遇に見舞われる時期はあっても、確実に前向きに前進して最後には成功する。
そして何より、「自分には高い能力がある」などと言ったりしない。
そんなことを言うことの「カッコ悪さ」に気付いてない時点で既に底が知れる。

「自分には高い能力がある」と根拠の無い自己過大評価をしている人間もまた、自分の弱さを認めたくない気持ちから、逆に「自分を高く評価してくれる」者が近付いてくれば、易々と心を開いてマインドコントロールにハマり、気がつけばその高評価を与える人物の言いなりになり、結果的に頼ってしまうことになるだろう。
「根拠の無い自己過大評価」の一方で、人を見下すことで人からの接触を拒否していることに気付かず「自分を理解する人間がいない」と嘆く自分勝手な孤独感にひたるような、弱い人間の心の隙間に、巧みに魔の手を忍び込ませてくるのが新興宗教の常套手段であり、狡猾で怖いところである。
そんな手合いが増えていご時世だからこそ、この摂理のような二番煎じな新興宗教の教祖でも、まんまと「甘い汁」をがぶ飲みすることができたのではないだろうか…。

いやぁ…しかし

2006年07月28日 | 野球
痛いにも程がある。
まさかタイガースが中日に3タテ食らうとは夢にも思わなかった。

今日は中日キラーの下柳がマウンドを任されたが、2回投げて63球も投げている時点で終わっている。
かたやドラゴンズの先発は、セ・リーグのエース川上憲伸。
前回の大阪ドームではノックアウトを食らっているだけに、気合が入りまくっていたはず。
その憲伸から初回に1点をもぎとったまではよかったが、かえって1点失ったことで余分なチカラが抜けたこともあるだろうが、2回表をアッサリ3者凡退で終わってしまったことで、完全に憲伸をペースに乗せてしまった。

今日負けたことで、勝ち星も上回られ、負け数はなんと8つも多くなってしまった。
これは、実質的に8ゲーム差がついたようなものである。
多くの直接対決が残されているとはいえ、挽回はかなり苦しい。

せっかく世間に先駆けて(?)連覇宣言したというのに。
嗚呼、我が宣言が彼らのプレッシャーとなりしかっ!
(そんなわけないやろっ!)

子供の噺(その5)

2006年07月27日 | 落語
いよいよ梅雨も明けそう。
夏らしく、ちょっと怪談仕立ての噺を…。

もう4歳になるのに、言葉を全くしゃべれない男の子がいた。
その子供が、ある日突然しゃべった。
「おじいちゃん、おじいちゃん」
自分の祖父を呼んだのである。
「おお!初めてしゃべったと思たら、ワシのことを呼んでくれるとは、こら嬉しいやないか♪」
上機嫌のじいさん。
家族みんな、大喜びである。
ところが翌朝、おじいさんは急死してしまった。

それからまた何もしゃべらなかった男の子が、再び突、
「おばあちゃん、おばあちゃん」
「おや、私のことを呼べるようになったかぁ♪」
自分のことを呼ばれて、おばあさんは大喜び。
ところが翌朝、今度はおばあさんが亡くなった。

…なんか、おかしいぞ?
両親はふと異変に気付いた。
赤ん坊が呼ぶと、呼ばれた人は死んでしまう?
そんなアホな。
おじいさんもおばあさんもエエ歳やったし、たまたまやろ。

しばらくして、また男の子がしゃべった。
「おかあさん、おかあさん」
初めて呼ばれてみると、以前の疑問もどこへやら。
母親として喜びが先に立つ。
「そうそう、おかあさんやで!」

ところが翌朝、母親も目覚めることはなかった…。
さあ、父親は真っ青になった。
男の子が呼ぶと、呼ばれた人は寝ているうちに亡くなっている。
「まさか。単なる偶然や。…そやけどなんやキショク悪いやな、やっぱり…。それで次は俺か?」
胸騒ぎがして落ち着かない。

しばらくして、ついに男の子が呼んだ。
「お父さん、お父さん」
我が子に初めて呼ばれたとは言え、父親は気が気ではない。
「ついに俺のことを呼んだか!明日の朝は来ぇへんのか!?」
眠れるはずがない!いや、起きていれば大丈夫なんじゃないか!?などと考えながらも、結局睡魔には勝てず、眠ってしまった。

翌朝。
いつもどおり、父親は目を覚ました。
「…あ。生きてるやないか!?良かった!やっぱり単なる偶然やったんや!いやぁ、どうなるかと思たな。良かった良かった!」
ホッとしながら朝刊を取りに玄関を出ると、新聞受けの前で新聞配達の男が死んでいた。

…あれ?とツッコミを入れておこう。

最悪!…ではあるが

2006年07月26日 | 野球
後半戦がスタート。
首位中日との3連戦であるが…。

昨日は入団2年目のピッチャーにも関わらず、ここまで1つも打ち崩せていない中田にまたしても抑え込まれて完敗。
そして今日、元苦手投手の山本昌を打ち崩せず、2点取るのに汲々としているのに守備でミスを犯して逆転されれば再逆転の勢いも無く連敗。

ゲーム差1.5で迎えた3連戦、3連勝すれば首位奪取だったのに気がつけば3.5差に広がっている。
昨日参加していたとあるパーティーで、試合結果を確認した途端、「今年はあかんわな」と年輩の諸氏は口々に仰られた。

いやいや、なかなかどうしてどうして。
正に最悪の後半戦スタートとなってはいるが、まだ中日戦を10試合以上残している。
直接対決が多く、ここぞというところで勝ちを拾っていけばいいわけで、諦める必要は全く無い。
本当の勝負をかける時期はまだ先。
今年のタイガースの戦いぶりから、十分連覇の可能性もチカラも付いてきているのは明らか。
巷間、連覇は無理!という風潮が蔓延しているようだが、ここに連覇達成を宣言しておくことにしよう♪

「DEATH NOTE デスノート 前編」

2006年07月25日 | 映画
前回「パイレーツ・オブ・カリビアン」が、to be continuedな終わり方のため、大変消化不良で中途半端な作品になっていることを紹介した。
その点、今回の「DEATH NOTE デスノート 前編」は潔い。
“前編”と謳っており、次回に続くことを宣言しているのだから。

ある日、そこに名前を書くと書かれた人間は死ぬ、死神が気まぐれでこの世に落とした「デスノート」を拾った、名門大学法学部学生で司法試験も現役一発合格を果たした逸材・夜神月(やがみらいと・藤原竜也)は、メディアを通して知った凶悪犯達を次々と殺害し、犯罪者のいない“理想の世界”を目指す。
これを阻止せんとICPOが解決に向けて日本に送り込んできたのが、抜群の推理力と情報収集力及び分析力を誇るLこと竜崎(松山ケンイチ)。

この“天才”二人の人智を尽くした攻防が次回・後編の最大の見どころであるが、前編である本作自体も、単品で十分に楽しめる作品になっている。

本作の終盤、夜神月は一般ピープルが「そこまでやるかね!?」と唖然とさせられる“芝居”を打つが、その月に対して今後の対決に向けて戦う姿勢を強烈にアピールするLの姿が印象深い。

チャチなCGで興を削ぐ死神・リュークはいただけない。
月の恋人・詩織(香椎由宇)が原作には無いオリジナルキャラなのであれば、リュークはいっそ声だけの出演にして姿を現さない方がいい。
それを差し引いても、寝るヒマなく最後までしっかり観た。
まあ、本作がつまらなかったら後編に客が入らなくなるのだから、当然と言うには当り前過ぎるデキ。

これまた「パイレーツ・オブ・カリビアン」同様、続編である後編を観なしゃーない。
それにしても、日曜に観たせいか、観客の平均年齢は確実に自分の半分程度しかなかったのは…むむむむ…。

DEATH NOTE デスノート 前編
2006年/日本  監督:金子修介
出演:藤原竜也、松山ケンイチ、瀬戸朝香、香椎由宇、細川茂樹、戸田恵梨香

茨城ゴールデンゴールズ存続の「ほ」

2006年07月24日 | 野球
言わずと知れた(もしかすると今回の騒動で知った人の方が多い?)欽ちゃんこと萩本欽一氏がオーナー兼監督のクラブチームである。
そのアマチュア野球チーム・ゴールデンゴールズ(略してGG)が、メンバーである極楽とんぼ・山本圭一の淫行により解散の危機に陥っていた。

それが、ワイドショーでも散々取り上げられていたので詳しくは書かないが、すったもんだの末にチームの存続が決まった。
良かった。

かつては300を超えるチームがあった社会人野球が衰退し、いまや80チーム程度になっている。
高校・大学と学生時代ずーっと野球をやってきてプロに進めなかった選手達の受け皿が無くなってきているのである。

そんな中、野球界の衰退を憂いて欽ちゃんが作ったクラブチームがGGである。
そしてこのGGが先がけとなり、クラブチームが数多く誕生した。
社会人野球のように生活を企業に保障されながらの活動ではないが、仕事をしながら大好きな野球を続けられる土壌が復活してきたのである。
これは単に、学生時代に引き続き野球をやれるということだけを意味するのではない。
学生時代には芽が出なかった選手が野球を続けることで、“大化け”する可能性の場が再生したということなのである。
それはプロ野球の発展のみならず、野球界全体の発展につながる意義深いことである。
欽ちゃんは正にアマチュア球界の救世主と言える。

そのGGが、一メンバーのしょーむない不祥事で消滅しようとしていた。
せっかく盛り返しつつあったアマチュア野球の灯が消えてしまう!
チームに過失も無ければ、欽ちゃんにも落ち度は無い。
ただ山本がチームを辞めればいいだけの話。

そう思って気を揉んでいた矢先、欽ちゃんは潔く(?)解散の前言を撤回し、チームの存続が決まった。
ほ(´。`)

平成紅梅亭

2006年07月23日 | 落語
「平成紅梅亭」という番組をご存知だろうか?
平成7年だったと思うが、笑福亭松葉師(のちの7代目笑福亭松鶴・故人)と故・桂吉朝師
を中心にして始まった、よみうりテレビの深夜番組である。
(年数回放映)
二人レギュラーということで、毎回どちらかが出演するというふれこみに、吉朝師もいよいよメジャーな噺家になるのかと期待も膨らんだ。

そうして始まった番組だったのに、平成8年9月、松葉師が若くして亡くなり、番組は片翼を失った状態になった。
当時、7代目笑福亭松鶴の襲名も決まった矢先の訃報に愕然としたものだ。

そして昨年には、吉朝師も鬼籍に入ってしまわれた…。
「平成紅梅亭」はレギュラーが全て亡くなるという前代未聞(?)の番組となってしまったのである。

その「平成紅梅亭」で、吉朝師の追善番組を放映した。
平日の真夜中に2時間を超える番組なので、いつも録画して他の落語を集めたテープにダビングしているのだが、この回もいつも同様にダビングしながら観ていた。
実は放送日当日、ビデオのタイマーをかけ忘れていて、夜中に新聞の番組欄を見て思い出し、慌てて録画を始めたために全編は撮れていない。
雀松の途中からだったのでこれを飛ばして、松喬の「質屋蔵」からダビングを開始した。
ちゃらんぽらんの漫才をはさみ、キッチュ(松尾貴史)が登場して吉朝師の師匠、米朝師と対談。
米朝師が
「なんで死んだんや…」
とポツリと言ったのが印象的。
そのまま米朝師の「鹿政談」へ。

CMを挟んで再びキッチュと米朝師の対談風景。
番組の最後は「平成紅梅亭」第2回放送時の吉朝師の「ふぐ鍋」。
前々から米朝師は吉朝師の「ふぐ鍋」を絶賛していたが、今回の対談でもベタ褒めで、弟子の芸にはことのほか厳しい米朝師には珍しい場面に、より無念さがにじんでいたたまれない。
そして始まった「ふぐ鍋」。
元気一杯だった頃の吉朝師の高座姿といつもの軽妙なマクラに、思わず涙が溢れた。
部屋の掃除をしていたので画面から目を放し、涙は止まったが、掃除の手を止めて画面を見るたびに悲しみがこみあげる。。

番組の最後、お別れ会でざこばが弔辞を述べるシーンが流れた。
ざこばも涙がこみあげてスムーズにしゃべれない。
それでも、泣きながらもギャグを交えての弔辞はさすがであったが、聞いているこちらは涙を堪えきれなかった…。

吉朝師の最後の高座となった「弱法師(よろぼし)」の収録されたCDを買ってあるが、実はまだ聴けずにいる。

子供の噺(その4)

2006年07月22日 | 落語
調子に乗って第2弾!

小学生は女の子の方が“おませ”である。
(この日本語、まだ生き残っているのか!?)
担任の先生が困るようなを質問する子もいたりするのだが、
「先生、うちのお母さんは赤ちゃん産めますか?」
「あなたのお母さんのお歳はおいくつですか?」
「38歳です。」
「それならまだ赤ちゃんを産めます。」
「ほな、うちのお婆ちゃんは赤ちゃん産めますか?」
「お婆さんはおいくつですか?」
「70歳です。」
「じゃあ、お婆さんはもう赤ちゃんは産めません。」
「ほな、わたしは赤ちゃんを産めますか?」
「…あなたはまだ3年生になったばかりだし、赤ちゃんは産めませんよ。」
と先生が答えると、女の子の横にいた男の子が、
「ほれ見てみい、そやから昨日、大丈夫や言うたやろ?」