面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「五両のこし」in落語Kタイム by紫亭京太郎

2007年04月30日 | 落語
4月30日(月)夜10時 (翌5月1日(火)朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

最近、バタバタして自分の出演番組の宣伝をさせてもらわないまま当日が過ぎていくというテイタラク(>_<)
てなことで、本日の「落語Kタイム」は…

「五両のこし」
お妾さんが主人公の、あまり演者が無いお噺。
文珍師が「星野屋」として演じることがありますが、今回の元ネタは染二時代の林家染丸師を参考にさせていただきました。
オチが好きなネタの一つで、したたかな母親のキャラがキーになっています。

いつものように「ほほぉ、こんな噺もあるんや」と興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
大阪在住の皆さんには、ぜひ天満繁昌亭へ足をお運びいただき、プロの「ちりとてちん」をご覧いただければ結構かと存じます。

まずはごゆるりと、お付き合いくださいますよう。。

アクセスはこちらまで

http://www.nc-kyo.com/

☆ ご覧の際に ☆
アクセスしてしばらく、何も映らない黒い画面が表示されることがありますが、しばらくすると音声と映像が流れますので、そのままお待ちください。

「紀州」

2007年04月30日 | 落語
徳川幕府七代目将軍家継公、4歳で将軍となったものの、お7つでご他界になった。

1603年に徳川家康公が初代将軍となって開いて以来、300年余り続いた江戸幕府。
世継ぎがいなくても次の将軍を決めるシステムが出来上がっている。
即ち世継ぎは、水戸、尾張、紀伊の御三家から選出されることになるわけで。

この中で、水戸黄門で有名な水戸家は、天下の副将軍とされていて別格。
実質、尾州公か紀州公のいずれかから将軍が選ばれる。
800万石は格が上の尾州公に行くものと世間はもっぱらの評判。
尾州公も内心、まんざらではないのだが、そこはあからさまな態度には出さないように注意を払っていた。

いよいよお跡目を決めるという当日。
お屋敷からお駕籠を出すと言うと、共揃いも賑やかに、
「えいほー、寄れぇーい!」
江戸では、大名行列が通るからといって稼業を止めることはない。
鍛冶屋の前を尾州公の一行が通りかかる。
鍛冶屋の親方が真っ赤に焼けたカネを、カナシキという道具の上に乗せてトーンと打つ。
弟子が向こう槌というのをテンカーンと入れる。
「トンテンカーン、トンテンカーン!」
実にリズミカルな音色が響いている。
これを聞いていた尾州公の耳には、
「テンカトール、テンカトール!」
と聞こえた。
思い込みとはこわいもの。
自分に天下が来るものと思っていればこそ、鍛冶屋からの鎚打つ響きも「天下とる」と聞こえてしまう。
「これは縁起の良いこと」と尾州公は大喜び。

いよいよ江戸城へ。
尾州公、紀州公のお座はできあがっており、二人横並びにピタっとお着座。
前の襖がすっと開き、老中・相州小田原城主大久保加賀守登場。
まずは加賀守、格が上の尾州公の前で両手をつき、
「この度、七代の君、お七つにてご他界に相成り、お跡目これなく。下万民撫育のため、任官あってしかるべし。」
あなたに政権を握ってもらいたいが、どうですか?と尋ねた。

「はい!」
素直に受ければいいものを、世間体を気にした尾州公。
喜び勇んで受諾することを良しとせず、
「余は徳薄うしてその任にあらず。」
わたしはまだまだですとへりくだった。

加賀守、当然のことながら「受ける気は無いのか」と紀州公の前へと進んだ。
尾州公、実は内心穏やかではない。
「しまった…素直に受けておけばよかった」
と思ったが後の祭り。

紀州公の前に再びぴたっと両手をつく加賀守。
「この度七代の君、お七つにてご他界相成り、お跡目これなく、下万民撫育のため、任官あってしかるべし。」
尾州公、気が気でなかったが、紀州公曰く、
「余は徳薄うしてその任にあらず。」
尾州公、「しめしめ!紀州も断りよったわい」と、これまた内心でほくそえむが、紀州公が言葉を続けた。
「…といえども、下万民撫育のため、任官いたすべし!」

わずか5秒のためらいで、800万石が紀州公へ。
次の間へ下がった尾州公はがっかり。
お供も皆、がっかりしながら城を後にする。

再び一行が鍛冶屋の横を通ると、相変らず
「テンカトール、テンカトール」
と聞こえる。
尾州公、はたと考えた。
「紀州は利口者。一旦引き受けておいて、任が重過ぎると使いを寄越すに違いない。きっとそうだ!やはり余が天下を継ぐということだ!」
再び喜んだ尾州公、思わずお駕籠の“窓”を開けて鍛冶屋の方を見た。

「テンカトール、テンカトール、テンテンテンテン!」
鍛冶屋の親方、真っ赤になった刀を水の中へ。
とたんに
「キシュゥゥゥ…」

おそらく江戸で作られた話だろう。
それも、8代“暴れん坊将軍”吉宗公の御世以降のものである。
めったにやる人はいないが、米朝師が小噺の一つとして披露したテープと、松枝師がNHKホールで公演したものが手元にある。
しかし、小朝師がラジオで公演したものが面白い。
リズミカルで江戸言葉のキップのよさと相まって心地よい。
やはりこれは“江戸前”の噺である。
(日本語がヘン!?)


映画三昧

2007年04月29日 | 映画
今日は午前10時から梅田へと繰り出し、映画三昧に過ごした。

10:20から「オール・ザ・キングスメン」、観終わって13時から「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」。
少しインターバルを置いて腹ごしらえをし(「東京タワー…」の最中、静かなシーンで腹がぐぎゅ~っと鳴ったのはこっ恥かしかった)、夕方17:15から「バベル」。
そして「バベル」と同時に席を取っておいて最後はレイトで「ロッキー・ザ・ファイナル」。

完璧なリレーで、しめて4本。
手当たり次第という感じで見事にバラバラ。
一日に4本も観たのは学生時代以来である。

それでも、いや~本っ当に映画ってイイものですね♪
しかしさすがに最後は尻が痛くなってきた…


次の次の大河

2007年04月29日 | ニュースから
09年大河は「天地人」 上杉家臣の直江兼続が主人公(共同通信) - goo ニュース


2009年の大河ドラマの内容が決まったとのこと。
2007年の大河が始まってまだ半年も経っていないのに気の早いことであるが、準備期間を考慮してそれくらいは見越しておかなければ、ということなんだろう。
公共放送たるNHKのこと。
番組企画の社内稟議を回すのも大変そうであるし。

それにしても主人公が直江兼続とは、地味なイメージを免れない。
今やってる山本勘助でもいかがなものか?と思ったが、どちらも日本史好きや「信長の野望」オタクでなければ「誰それ?」という人物だろう。
「直江状」を家康に突きつけた、気骨ある上杉家の参謀と言っても、ほとんどの人には分からないのではないだろうか。

戦国時代を中心とする日本史好きで「信長の野望」オタク系である自分にとっては、個人的にはどんな話になるのか興味津々ではある。


明治時代以来の延滞料金

2007年04月28日 | ニュースから
「明治33年から延滞」、入力ミスで高速料金過剰請求(朝日新聞) - goo ニュース


「明治33年から延滞」という見出しだけを見たとき、父祖代々に及ぶ水道代などの公共料金未納者がいるのか!?と思ったのだが、さにあらず。
高速料金の督促に際して、パソコンへの入力ミスで誤請求してしまったという事件。

「ウチは代々庭の井戸を使っているのだから水道料金を支払ういわれはない!」などと頑なに水道代を滞納し続ける骨太な一般市民がいれば面白かったのに…というのは不謹慎?


木久蔵親子襲名

2007年04月28日 | 落語
林家木久蔵さんの新芸名は「木久扇」、公募に3万通(読売新聞) - goo ニュース


林家木久蔵が、息子に名前を譲ると同時に自分の名前を公募していたが、この度決まったとのこと。
木久扇と書いて「きくおう」とか。
パッとニュースを見たとき「きくせん」て何や?と思ったが、「きくおう」ちゅうのもどうなんやろ…という感じ。
「きくおう」にするなら、「木久翁」の字を当てた方が、大御所感も漂ってイイんじゃないかと思うのだが。
「翁」の字を当てるのは、落語界の歴史においても伝統的であるし、しっくりくるという考えは保守的過ぎるか?
なんぼ「きくちゃん」の愛称で呼ばれていても、既に齢69歳である。
木久翁を名乗って“オモロイジジイ”を目指すのもオツなものではないかと愚考する次第。


ビーチバレー

2007年04月28日 | ニュースから
北京切符狙う“女豹”ビーチバレー「水着面積少ない」(夕刊フジ) - goo ニュース


ビーチバレーと言えば浅尾しか知らなかったので、誰これ?と思ってしまった。
(ファンの皆さんにはごめんなさい)
そもそも、プロビーチバレーチームというものがあるという認識すらなかった。

よう考えたら浅尾・西掘のペアも、プロビーチバレーチームなのか!?


あのな

2007年04月27日 | ニュースから
善意の車いすがネット流出 阪神・赤星選手が寄贈(朝日新聞) - goo ニュース


タイガースの赤星選手が寄贈してきたサイン入り車椅子が、ネットオークションにかけられた。
何でもアリと言えばそうなのだが、その「何でも有り」ということの浅ましさ、卑しさに、少しはカッコ悪さを感じてほしいもの。
矜持というカッコいい日本語は「シゴのセカイ」入りなのだろうか。


ばっちぐー!

2007年04月26日 | シゴのセカイ
東京で開催された宴席で、久っさしぶりにこの単語を聞いた。
「バッチリ!」と言う日本語と、「good」という英語が融合して出来た言葉だろう。
敢えて辞書的に言えば、「適している」「適切である」「適合している」といったところか。
「おお!バッチグーやで!」と言いながら右手親指を突き出せば、ばっちぐー♪である。


なんちゅうか、ほんちゅうか

2007年04月25日 | シゴのセカイ
新しいカテゴリーを作った。
題して「死語の世界」。
第一回は、先にUPした記事でも触れた「なんちゅうか、ほんちゅうか」。

いつのことだか。
自分が小学生の頃だったろうか?
「本中華」という名前の即席ラーメンがあり、そのテレビCMで大橋巨泉が言っていたセリフがこれ。

会話の中で「まあ、何て言うかなぁ…」というようなセリフの代わりに、「まあ、なんちゅうかほんちゅうか。」てな感じで使われ、爆発的に巷に流布した。
そやけどそれって、もしかして大阪だけ?