面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

孤族

2010年12月28日 | ニュースから
家族に頼れる時代の終わり 「孤族の国」(朝日新聞) - goo ニュース


最近、朝日新聞に連載されている特集記事だが、毎回非常に興味深い記事で読み応えがある。
かつての日本における標準世帯であった、両親に子供二人という「家族」は激減し、単身世帯が増え続けている時世から「個族」という言葉を創りだしている。
なかなか言い得て妙であるが、記事による現実は暗澹たるものだ。

個人の“自由”を求めた結果が、近所づきあいはおろか家族とのつながりを絶つまでに至ったが、果たしてそれは人々が望んでいたことだろうかという。
人間の欲求というものは果てしが無く、そして最後には不幸をもたらすものなのだろうか。

「我唯足るを知る」という言葉は、人間社会におけるキーワードではないだろうか。


最後は…

2010年12月26日 | よもやま
最後のM―1、笑い飯が悲願の優勝(読売新聞) - goo ニュース


忘れてた。
最終回となるし見ようかと思っていたのに「坂の上の雲」をフツウに見てしまった。

で、最終回に相応しく(?)ついに笑い飯が優勝したとのこと。
まずもってめでたい限りではあるが、実際を見ていないのでなんとも…
結果だけ見れば、またぞろ「デキレース」と言われそうだが、真相はいかに!?


そんなこたぁ分かっていることで。

2010年12月25日 | 野球
阪神ダイナマイト打線、強運は今季限り!? BABIPで解析(夕刊フジ) - goo ニュース


BABIPという指標を初めて知ったが、今シーズンにおける打撃陣の異常な好調ぶりは、コアなファンなら誰しも認識しているところ。
今季のような調子が来季も続くわけがない、ということも織り込み済み。
藤村富美男を中心に、田宮や別当ら強力野手がキラ星の如く並んだ「ダイナマイト打線」のような古い例を出すまでも無く、今季同様絶好調の打線に引っ張られて日本一にまで登りつめた1985年の二の舞を、みんな恐れている。
1985年はまだ優勝したからいいものの、今季は肝心なところでヘタレな試合を繰り返して2位に終わっただけに、来季は既に諦めた方がいいのではないだろうかとさえ思っているところもある(あくまで私見ながら)。

ロクに補強もせずに過ぎていくシーズンオフ。
投手陣も野手陣も現有戦力の底上げを図るしかないが、それはまだ各選手の頑張りに期待できるところはある。
そんなこと以上に、監督の采配に対する不安感が大き過ぎて、来季への希望が開けないことが問題だ…


「相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜」

2010年12月24日 | 映画
警視庁本部内で火災報知機が鳴り響く。
火事騒ぎの中、11階の第11会議室で人質籠城事件が発生した。
人質は、定例部長会議に出席していた各部の部長ら12名の幹部。
直ちに対策本部が設置され、現場の会議室は機動隊と特殊捜査班SITに完全包囲されるが、犯人の人物像も動機も何もかも不明。
犯人からは要求が無いまま、時間だけが過ぎていく。

混乱する庁内でいち早く事件に気づいたのは、偶然犯人と遭遇した神戸尊(及川光博)とその連絡を受けた杉下右京(水谷豊)。
右京は会議室内の様子を把握するため奇策に出る。
刑事部長も人質となったため、実質的にトップに立った刑事部の中園参事官(小野了)が捜査本部の指揮をとるが、事態は一向に進展せず、捜査一課のメンバーは苛立つばかり。
そこへ、“独自捜査”で得た情報を持った右京がやってきた。
この情報により、籠城犯は元警視庁刑事の八重樫哲也(小澤征悦)と判明。
“お手柄”にも関わらず、右京と尊の2人は捜査本部から追い出されるが、再び“独自捜査”に乗り出す。
そして、籠城前に偶然尊が八重樫から助け出した女性が、総務部装備課の朝比奈圭子(小西真奈美)だとつきとめた。

事態を打開するために対策本部が策を弄する中、会議室内から2発の銃声が響き、ついにSITと機動隊員たちが強行突入!
人質12名は無事に保護されるが、八重樫は幹部達との揉み合いの中で射殺される。
籠城してまで八重樫が求めたものが何だったのか、12名は事情聴取に対して何も証言せず、八重樫の死亡は正当防衛の結果とされ、事件は淡々と処理されていった。
疑問を持った右京と尊は、独自に幹部たちへの聞き込みを始める。

一方、事件の報告を受けた警察庁幹部の小野田官房室長(岸部一徳)は、金子警察庁長官(宇津井健)と共に、不穏な動きを見せ始めていた…


2000年のドラマ開始から10周年を迎えた「相棒」が、再びスクリーンに帰ってきた。
警視庁本部内で幹部達を人質に立て篭もり事件が勃発するという、警視庁始まって以来の大事件に庁内は大騒動となるが、結局はうやむやのうちに片付けられていく。
幹部達の動きに疑問の臭いを嗅ぎつけた右京と尊の2人が“独自捜査”で犯人の動機を探るうちに、埋もれていた真実が明らかとなっていく。
そして警察庁上層部と警視庁上層部が慌しい動きを見せる中、特命係の2人は衝撃の真相へとたどり着く。

脚本は、「相棒」の生みの親である輿水泰弘&前作『相棒-劇場版-絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』を大ヒットに導いた戸田山雅司の2人。
前作に続いてメガホンをとるのは、スタイリッシュでスピーディーな演出に定評のある和泉聖治。
水谷豊、及川光博という主役コンビに、岸部一徳ら人気レギュラーキャスト総出演に、小西真奈美、小澤征悦、宇津井健、國村隼ら実力派俳優陣がゲスト出演するという豪華な布陣も劇場版ならでは。
警察組織の闇の怖さと国家公務員のキャリア制度が持つ残酷さに裏打ちされた衝撃的なストーリーと、テレビドラマでは見られないスケール感で、見応えのある人間ドラマが展開して、最後まで一切飽きさせることがない。


「徹子の部屋」に登場人物の右京と尊が出演するという前代未聞(?)の宣伝には驚いたが、そんな宣伝を仕掛けるまでもなく、文句無しに面白く、掛け値なしに楽しめる娯楽作品!


相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜
2010年/日本  監督:和泉聖治
脚本:輿水泰弘、戸田山雅司
出演:水谷豊、及川光博、岸部一徳、小西真奈美、小澤征悦、宇津井健、國村隼

人数の問題?

2010年12月21日 | よもやま
私鉄駅員らへの暴力、60代が最多(読売新聞) - goo ニュース


過日、我が社の社員が泥酔しての帰宅途中、電車内で他の乗客とモメて、それを止めようとした駅員に暴力を振るったとしてブタ箱に入れられるという情けない事件があった。
普段は大人しいのに酒を飲むと一変し、彼を知る人は皆、彼と一緒に酒を飲むのを嫌がっているという。
自分も少し知っている人であるが、暴力沙汰を起こすなど想像できない。
しかし普段、あまりしゃべらず大人しくいる分、いろんなものを心の中に溜め込んでいて、酒が入るとそれがイッキに表出してしまうのだろうか。
何にしても性質が悪い。

駅員への暴力沙汰の犯人は、60代が最も多いとの調査結果であるが、いわゆる「団塊の世代」であり人数が多いことも影響していないか?
同期の人数が多い分、出世競争に敗れる人数も多く、ストレスを溜め込んでいるサラリーマンの人数もかなり多いことが想定される。
10代が少ないのは、そもそも10代の人数が激減しているからだとも言える気がするのだが。

いずれにせよ、酒を飲んで憂さを晴らすのはいいが、更に延長させて周囲を巻き込んで暴力に及ぶなど言語道断である。
もうホンマにエエ歳なんやから、それくらいの分別はつけてもらいたいものである。
なんせ人数が多いのだから。


「緑の光線」

2010年12月20日 | 映画
南極海で「ブルーフラッシュ」 観測船しらせが観測(共同通信) - goo ニュース


この写真ほど鮮明に「緑色の日暮れ」を見たのは始めてだ。
ニュースタイトルと写真を見た瞬間、学生時代に観た「緑の光線」を思い出した。


友人から一緒に行くはずだった旅行をドタキャンされたデルフィーヌは、夏のバカンスを独りで過ごすはめに。
他の友人たちの滞在先を訪ねるものの、どこへ行っても居心地が悪くなってすぐに戻ってきてしまう。
寂しがりのくせにそれを認めようとしない彼女は、周囲とうまく協調できずに孤独感を募らせていくのだった。

そんな彼女が訪れた海辺の町で、太陽が沈む瞬間に放つ緑色の光を見た人は、人の心が理解できるようになるという話を耳にする。
そしてその「緑の光線」は、幸運の印だという。
パリに戻ることにした彼女は、駅の待合室でひとりの青年と知り合い…

孤独な主人公を優しく包む南仏の陽光が温かく、心地よい。
公開当時、「緑の光線が見えた!」と話題になった、絵日記タッチのバカンス映画。


「緑の光線」
1986年/フランス  監督:エリック・ロメール
出演:マリー・リヴィエール、リサ・エレディア、ヴァンサン・ゴーティエ、ベアトリス・ロマン

「バーレスク」

2010年12月19日 | 映画
アイオワの片隅で、バーのウウェイトレスとして働いていたアリ(クリスティーナ・アギレラ)は、いつか輝く大都会で煌びやかなステージに立ちたい!という夢を胸に秘めていた。
ある日、バーの主人とのふとしたいざこざから遂に決心したアリは、片道切符を握り締めてロサンゼルスへと旅立った。

バーやショークラブでの仕事を探したアリは、サンセット大通りにある「バーレスク・ラウンジ」にたどり着く。
妖しく輝くネオンに誘われるように店内へ入っていったアリは、そこで繰り広げられるただのバーともストリップ・クラブとも違った大人のためのステージ・パフォーマンスに惹きこまれる。
中でも、ラウンジの支配人であり伝説のスターであるテス(シェール)が歌う「Welcome to Burlesque」に魅入られたアリは、勝手に客の注文を取って立ち回るという実力行使に出て、ウェイトレスとして強引に店に入り込んだ。

アリは、舞台に立つチャンスを狙って常にテスに売り込みをかけ、テス以外は全員口パクのパフォーマンスを改めて実際に歌うショーを必死で提案する。
田舎から出てきた“小娘”とアリを見下していたテスだったが、故郷を離れて大都会に乗り込んできた孤独に耐えながらガッツを見せる彼女に、かつての自分を見る思いがし、目をかけるようになっていった。
そんなある日、アリは妊娠したダンサーの代わりに、バックダンサーとして舞台に立つことに!
ようやくステージに立つ夢がかなったアリは、片時もダンスのことを忘れず、懸命の努力を重ねた。

そしてついに、チャンスはやって来る。
看板スターでありながらも、あまりに遅刻が多く、アルコール漬けのニッキ(クリスティン・ベル)の代役として、他のダンサーたちと共にアリは舞台に上がる。
ところがニッキは、腹いせにアンプからコードを引き抜き、音をとめてしまう。
あわやショーは中止…!というピンチにアリは、アカペラで迫力ある歌声をクラブ中に響かせた!

大喝采を浴びるアリの歌唱力に驚いたテスは、さっそくアリ中心のステージ・プランを練り直した。
アリを中心にすえた初舞台は大成功!
一気に「バーレスク・ラウンジ」の新しいスターとなったアリに、敏腕デベロッパーのマーカス(エリック・デイン)が近づいた。
メジャー・デビューも視野に入れてアリを支援するマーカスだったが、この事態に皆は困惑する。
「バーレスク・ラウンジ」の実情は破産寸前で、銀行から期日までの借金返済を求められており、マーカスはこの機会に店を買い取ろうとしていたのである。

尊敬するテスが「バーレスク・ラウンジ」を手放さざるを得なくなる期日が刻々と迫る中、スターダムへと登り始めたアリがとった行動は…


【バーレスク】
17、8世紀、英国を中心に流行した風刺的喜歌劇。
19世紀以後は、大衆向きのこっけい寸劇・物真似(ものまね)芸などとなり、多くはショーの間に挿入して上演される。
米国では、寸劇などをまじえたストリップショーをいう。
(『デジタル大辞泉』より)

「バーレスク」という言葉に何となくいかがわしさを感じるのはストリップを連想させるからだが、それは本来の意味では無かったことを知った。
20世紀はじめのアメリカでバーレスクがストリップショーと関連付けられるようになったそうだが、そもそもは歌あり・踊りあり・物語あり・パロディーありのコメディーショーで、きわどさの中に笑いのある大衆文化であり、大衆のための娯楽だったのである。
「バーレスク・ラウンジ」は、その“本来のバーレスク”を見事に再現し、大掛かりでフレンドリーでセクシーで楽しいお祭り騒ぎが毎夜繰り広げられ、店に集う人々をを別世界へといざなう。


「バーレスク・ラウンジ」にそこはかとなく漂う退廃的な空気感に見事にマッチした、大胆かつセクシーなコスチュームを身にまとったダンサー達の、妖しくもキレのあるダンスは見応え十分。
ことにその中でも、主役であるクリスティーナ・アギレラとシェールの二人は群を抜いている。

まず、“伝説のスター”であり「バーレスク・ラウンジ」の支配人であるテスを演じるシェールは絶品!
迫力ある歌声が腹の底へと響き、脳幹に強烈な刺激を与え、心の琴線をかき鳴らす。
カッコいいにも程があるほど、とにもかくにもカッコいい!
1965年のショウビズ界デビュー以来、アカデミー賞、グラミー賞、エミー賞、ゴールデン・グローブ賞、カンヌ国際映画祭女優賞などなど、各界における最高峰の賞を総ナメにし、今なおトップに君臨している彼女は“伝説のスター”テスそのものであり、正にハマリ役である。

一方のクリスティーナ・アギレラも素晴らしい!
ある種“ドスの効いた”テスに対して、セクシーな中にも瑞々しさが光るアリのステージは、若いエネルギーが凄まじい勢いでほとばしる。
貫禄のパフォーマンスでアギレラは、堂々とシェールと渡りあう。
さすが、ローリング・ストーン誌による音楽史上トップ100人のアーティストに、30歳以下で選ばれた唯一のアーティストだけのことはある。
全世界で三千万枚を超えるアルバム・セールスは、やはり伊達ではない。


自らチャンスをつかむための行動を起こし、ワンチャンスを全力で勝ち取り、成功へと駆け上っていくアリの姿。
金策に奔走して疲れ果てながらも、「絶対に諦めない!絶対に這い上がってみせる!」という覚悟を胸にテスが歌う「You haven't Seen the Last of Me」。
心がちょっとくじけそうな時、少し自信を失いかけている時、彼女達の姿は必ずや心に響くはず。
そして涙を誘われたなら我慢せずに大いに泣き、心の底に溜まった澱をキレイさっぱり流し出して、新たなエネルギーを充填すればいい。
イマドキな言い方をすれば、主演の二人から「勇気と元気をもらえる」映画だ。


アギレラとシェール、新旧二人のディーヴァによる素晴らしい競演を、大きなスクリーンの劇場でじっくり堪能するのが正しい鑑賞法。
なお、観終わったときに気づいたが、登場人物が皆善人なのもイイ。

“あと口が爽やか”な、鑑賞後には心が温まって前向きになれる逸品!


バーレスク
2010年/アメリカ  監督:スティーブ・アンティン
出演:クリスティーナ・アギレラ、シェール、クリスティン・ベル、カム・ジガンデー、スタンリー・トゥッチ

勝手に一人で死ね!

2010年12月18日 | ニュースから
取手の刃物男「人生を終わりにしたかった」(読売新聞) - goo ニュース


自分の人生くらい自分の手で落とし前をつけろ!というもの。
こういうヤカラは、自分で自分の命を絶つ度胸も根性も無いため、人を殺して死刑になって殺してもらおうとする。
常に周りに甘え、頼ろうとするばかりの、卑怯極まりないカス野郎だ!

こんなクソ人間に、自分のやったことに対して後悔させるには、どうすればいいのだろう?
両手と片足を切り落とし、とりあえず傷はふさぐ治療を施したうえで日常に戻すか。
死刑にするのは本人の希望を叶えることになるので絶対にやってはならないが、税金でこいつを“飼う”のはもったいなさ過ぎる!
不自由な体にして解き放ち、生活保護など一切の支援はせずに、生きたければ自力で生きながらえるように仕向けるのが一番か。

あー!それにしてもこの犯人に腹が立つ!!


「デスカッパ」

2010年12月15日 | 映画
アイドル歌手になる夢に破れ、東京から故郷の尻子玉村に帰って来た加奈子(平田弥里)。
彼女の家系は、代々村の守り神である「河童様」を敬い、河童地蔵にキュウリをお供えしてきたのであった。

加奈子は、懐かしい祖母(桜井浩子)が住む家へと向かっていると、河童地蔵へきゅうりを供えに行こうとしていた祖母に出会ったそのとき、車を暴走させて村へとやってきた無軌道な若者たちが、彼女の目の前で祖母を撥ねてしまう。
祖母を置き去りに若者達は暴走の末、河童地蔵の祠をも、海中へと跳ね飛ばしてしまった。

命を落とす祖母。
海に沈んでいく河童地蔵。
怒りに燃えた「河童様」が、長い長い眠りから覚醒する。
そしてある日、「河童様」が加奈子の前に現れた…


アメリカ完全出資により日本で制作され、アメリカで公開され更にDVD化で大ヒット。
その過激さから日本での公開は不可能と言われたが、ファンの熱い要望で逆輸入されるや大ヒットを記録した“TOKYO SHOCK”シリーズ「片腕マシンガール」「東京残酷警察」。
その正統なる第3弾「デスカッパ」が、いよいよ公開!

監督は、日本を代表する特殊メイクアーティスト・原口智生。
監督としてはもちろん、本作の主役である妖怪「河童様」と「デスカッパ」や、怪獣「ハンギョラス」の造型を手がけ、更には往年の東宝特撮シリーズにおける“手法と踏襲”してミニチュアを駆使した特撮場面を展開、ノスタルジー感覚溢れる映像を作り上げた。

スターウォーズ以降、ミニチュアセットも緻密に、精巧に急激に進化し、モンスターなどの造形も特殊メイク技術の著しく進歩、更にはCGにより、特撮の世界は実写と見紛うばかりのリアルな映像が当たり前になっている。
そんな時代の流れに逆らうような本作の特撮は凄い!
張りぼてビルが立ち並ぶ大都会(一応、東京)、空飛ぶ戦闘機には時折ピアノ線が光り、地を走る戦車にはラジコンのアンテナ線がたまに映りこむ。
原口監督がコメディを意識して撮ったという“チャチな”映像は、自分が小さい頃に当たり前に見ていたものであり、昭和の薫りが漂う懐かしさに満ちていて心が温まる♪


また、デスカッパと心を通わせるヒロインには、「ウルトラマンメビウス」でコノミ隊員を演じた平田弥里を起用。
なんでも、本人からのたっての希望によるもので、原口監督が「経歴に傷が付くから」と辞めるように勧めるのを押し切っての出演という。
アイドル歌手だった加奈子の歌が「河童様」の心に響き、怒りを鎮めることができるという、涙を流すことで大魔神を鎮めるヒロインのような重要な役どころを演じている。
しかもアイドル歌手・KANAKOとして、生粋のアイドルPVも盛り込まれており、弥里ファンには堪えられないサービスカットもある。

更に、フジ隊員の桜井浩子と南夕子の星光子も出演、なんとウルトラマン・シリーズの三人のヒロインが共演するのだから、そのテのファンにはたまらない。
しかも、エヴァンゲリオンの庵野秀明に、アクション監督として名を馳せる樋口真嗣の二人も友情出演。
正にオタッキー色に彩られた、マニア垂涎の一品。


まだ日本という国が若かった頃の古き良き時代のテイストと、ハマる人間はとことんハマれるマニアック路線を、の~んびりと味わうのが楽しい怪作!

なお、アメリカ版と異なる日本公開版限定のエンディングも見所。
(ていうか、アメリカ版も観てみたい!)


デスカッパ
2010年/日本=アメリカ  監督・特殊造型:原口智生
出演:デスカッパ、ハンギョラス、平田弥里、深華、北岡龍貴、なべやかん、星光子、柴田秀勝、庵野秀明、樋口真嗣、桜井浩子

ものすごいことを言う。

2010年12月14日 | ニュースから
菅首相の「仮免」発言を批判=野党(時事通信) - goo ニュース


前任のポッポ首相は、言動の軽さを「宇宙人だから…」と国民に諦めさせたが、カイワレ大臣首相のこの発言は何と解釈すればよいのか。
言うに事欠いて「仮免だった」とは、国民を愚弄し、全世界に恥をさらす厚顔無恥に呆れるほかない。
野党はもっと烈火の如く怒ってよいものを、これもまた何とも優しいことで。

若手社員だった頃、ミスに対して理由を述べていると「言い訳するな!」と激怒された経験が山のようにある。
最近、缶コーヒーのCMで、松山ケンイチが山崎努から“言い訳”の愚を指摘されていて、懐かしい気がしているが、カイワレ氏にはそのような経験は無いのだろうか。
言わなければならないことと、言っても意味の無いこと、言わなくてよいことが世の中にはたんとあるものだ。