面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

祝、金本

2010年06月27日 | 野球
阪神・金本、通算450号本塁打…史上13人目(読売新聞) - goo ニュース


今日もつまらない試合でボロ負け。
こんな試合で記念弾を打たなければいけなかった金本が気の毒だった。

今日は運よくテレビで中継を見れたのだが、4回の表に二死満塁としてフォッサムに打順が回ったとき、ここは金本の出番だと思った。
あと1本でメモリアル弾だったのは知らなかったのだが、それだったならなおのこと、あの場面で勝負をかけるべきだ。
フォッサムはとても安定した投球とはいえず、2、3回にダラダラと失点していた。
ここ最近、ピリッとしたピッチングを見た覚えもなく、本人の気を引き締めるためにもここはサッサと降板させてよかったのではないか。
しかもこの打席でフォッサムは、あろうことかいきなり意味不明なバントの構えをしてミスミス相手に初球のストライクをくれてやった。
自ら打てば同点も狙えるチャンスだというのに、あの姿勢は一体何なのか?
それも打席に入る直前、三塁コーチの山脇とも打ち合わせをしたうえでの奇行である。
頭がおかしいとしか思えない。
少なくとも、“野球脳”は腐っている。
ダルビッシュの足元にも遥か遠く及ばないのは言うまでもない。

この場面、イマイチ不安定で乗り切れていないツバメ先発の佐藤由規を一気に叩き潰すチャンスでもあった。
ここで金本を立てていれば、よしんば金本が三振したとしても、ベンチの雰囲気は盛り上がったことだろう。
少なくともあの場面で金本が打席に立てば、それだけで球場の雰囲気は一変し、また「この試合はなんとしても取りにいく!」という強い意志を選手達に示して奮い立たせることができたはず。
前日の三振もあり、金本も意気に感じて何らかの結果を残したであろう確率は相当に高かった。

案の定フォッサムは三振して絶好のチャンスを逃したあと、5回にようやく追いついて盛り上がったというのに、相変わらずのフラフラしたピッチングでピンチを招き、挙句再び突き放されてしまった。
4回の場面で大きくタイガースに流れを呼び込めるチャンスであったのに、ボーっと見逃した結果ではなかろうか。

また、金本がせっかくメモリアルアーチをかけて2点差に迫り、チームの意気が上がる場面であったのに、絶不調の西村を登板させたのも合点がいかない。
またしてもいきなり一発浴びて点差を広げられ、続く宮本にもヒットを打たれたところで一死も取れずに降板させる。
直前のブルペンでは、プロ入り初登板となる横山が投球練習をしていたのでてっきり投げさせるものだと思っていた。
テレビでは、2点入ったから西村を投入したと解説されていたが、それならば最近調子の上がっている久保田投入だろう。
あるいは、そのまま横山でよかった。

今年2年目の真弓監督であるが、その采配に拍手喝采できたことがない。
明確な意図や、「この試合は勝つ!」という強い意志を感じたことがなく、実につまらない采配ばかりが目に付く。
野村-星野と過去には無いタイプの監督が続き、続く岡田監督は勝負師として独特のカンを働かせた選手起用で楽しませてくれ、監督の采配の面白さが続いていた近年のタイガースにあって、真弓監督はいかにも味気ない。
オールスターまで突っ走る!などとスポーツ紙のインタビューで答えていたように記憶しているが、全くその気概が感じられない淡白な采配が続くようでは期待できない。

せっかくの金本の祝いの日であるのに、なんともつまらない…


いっそ食え!

2010年06月26日 | ニュースから
大田の川にアリゲーターガー 体長1.5メートル、飼い主が放流か(産経新聞) - goo ニュース


アリゲーターガーなんて、家で飼ってたとしても、そのうちデカくなっていって少々のことでは飼いづらくなるのは分かりきっていること。
飼いきれなくなって放流などという、傍迷惑も甚だしい愚挙に走るクソ野郎(それが女性であっても「クソ野郎」だ)が出ることを勘案すれば、このテの危険な外来種の購入に際しては、購入者の氏名・住所を登録させるくらいのことをやらないといけないのではないだろうか。

クソ野郎どもも、飼えなくなったときのせめてもの責任の取り方として、食ってしまえ!
魚なんだから、煮るなり焼くなりして食べれるんじゃないか。
ケッコウなデカさでもあり、家族4人の夕食には十分な量がとれるんじゃなかろうか。
クソ野郎自身で、しっかり自分のクソにしてしまってもらいたい。

そうすれば正真正銘、ケツを拭くことができるというもの。


「武士道シックスティーン」

2010年06月25日 | 映画
厳格な父の下で剣道一筋に生きてきた磯山香織(成海璃子)は、負け知らずで中学剣道界の全日本チャンピオン。
しかし、「甲本」のゼッケンをつけた東松学園の同学年の選手(北乃きい)に敗戦を喫したことにショックを受け、「甲本」を追って東松学園女子高等部の剣道部に入部する。
両親の離婚で苗字が西荻に変わっていた早苗と出会ったが、その剣道のレベルはとても香織の相手にあるような水準にはなく、しかも「勝ちたいと思わない」と言う態度に愕然とする。
自分を負かした相手のテイタラクぶりにイラついた香織は、西荻を自宅の道場に通わせ、稽古をつけ始める…

誉田哲也原作の同名小説の映画化。
剣道の師範である父親から英才教育を受けて育った香織は、常に険しい顔つきで“孤高の剣豪”のような風情を漂わせ、まるで現代に蘇った武士のような振る舞いを見せる。
生活の全てを剣道に捧げ、勝たなければ意味が無いと主張する香織に対して、自分が負けた早苗は剣道は楽しんでやるのがモットーのお気楽者であることに驚く。

それでも、早苗の“足さばき”が優れている点を見出した香織は、自宅の道場に連日早苗を連れてきては相手をして、早苗が強くなることを目指した。
厳しい練習は嫌いだった早苗だが、もともと剣道自体は大好きだったことから、連日香織の特訓を受ける。
早苗を強くすることに必死だった香織だが、やがて武道は勝負だけでないことを知る。
一方、勝つことに無頓着だった早苗も、少しずつ強くなっていくにつれて、今まで感じたことのなかった新たな楽しさに目覚めていく。

入部以来、常に厳しい態度で笑顔を見せることのない香織。
心が折れたことなどないと言う香織の態度に、顧問の教師は言う。
「折れてこその心だ。」
深い敗北感と挫折を味わった香織が、“折れて”初めて笑顔を見せるところが印象的。

ストイックで侍のような香織と、キャピキャピとイマドキな女子高生の早苗。
対照的な性格の女子高校生二人が、ぶつかり合いながら友情を深め、お互いに無かったものを発見して成長していく。
成海璃子と北乃きい、二人の瑞々しい演技が光る、さわやかな正統派青春スポーツ映画の佳作。



武士道シックスティーン
2010年/日本  監督:古厩智之
出演:成海璃子、北乃きい、石黒英雄、荒井萌、山下リオ、高木古都、賀来賢人、波瑠、古村比呂、堀部圭亮、小木茂光、板尾創路

「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」

2010年06月23日 | 映画
小学校教師の市川新市(哀川翔)が目覚めると、そこは見知った東京ではなく、「ゼブラシティ」と呼ばれる街に様変わりしていた。
やがて白と黒のベールに包まれたような風景が街を覆い、強烈なビートに乗せた歌が響き渡ると、いきなり仮面で武装した集団が襲ってきた。
戸惑う間も無く逃げだした新市だったが、発砲されて意識を失う。
そこへ白装束の男たちが現れ、新市をゼブラシティ外のコミューンである「白馬の家」へと連れていき、介抱した。
コミュニティで、自分が15年前に地球を救ったゼブラーマンだと知った新市は、かつての自分を取り戻すべくリハビリを開始する…

家庭崩壊から逃避するように、ネクラなコスプレに耽溺する冴えない小学校教師・市川新市がヒーローになる姿を描いた『ゼブラーマン』の続編。
西暦2025年の日本。
5分間、警察官は何をしても良いとする「ゼブラタイム」の導入により、劇的に犯罪を減らすことに成功し、理想的なモデルケースとして世界に注目された「ゼブラシティ」が舞台。
狂った野望に支配された世の中を正し、再び邪悪なエイリアンに立ち向かっていくゼブラーマンを描く。

奇抜なストーリーにド派手なアクションで、前作以上にスケールアップ。
また、仲里依紗演じる新キャラクター・ゼブラクイーンが強烈なインパクトを放つ。
セクシー・コスチュームを身にまとい、セクシー・ダンス&アクションに“セクシー・シーン”も披露。
前作のゼブラナースを上回るお色気度も加わり、バカバカしさも更にスーパー・グレードアップ!
監督・三池崇史と脚本・宮藤官九郎のコンビによる「好き放題」度は沸点を超え、ゼブラーマンは宇宙の彼方までも突き進んでいった。

常識という範疇で観たなら腹が立つかもしれない、ブッ飛び娯楽活劇。
嗚呼、ゼブラーマンよ、どこへ行く…!?


ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲
2010年/日本  監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
出演:哀川翔、仲里依紗、阿部力、井上正大、田中直樹、ガダルカナル・タカ

「グリーン・ゾーン」

2010年06月22日 | 映画
イラク戦争開戦から4週間後。
ロイ・ミラー(マット・デイモン)率いるMET部隊により遂行される大量破壊兵器捜索作戦は、3度も空振りに終わっていた。
大量破壊兵器の隠蔽場所に関する情報の正確性に疑問を抱いたミラーは、作戦会議の場で情報源についての説明を求めたが、
「情報は精査されている、黙って従えばいい」
と上官から一蹴される。

再び捜索のためにアル・マンスール地区へと向かったミラーは、英語が堪能なイラク人のフレディ(ハリド・アブダラ)から、フセイン政権の要人達が近くの民家に集まっているとの情報を得る。
民家を急襲し、サイード・ハムザというフセイン政権最高幹部のアル・ラウィ将軍(イガル・ノール)の側近の男を拘束するが、突如現われた特殊部隊が力ずくでサイードを連れ去ってしまった。

ミラーは、探せども見つからない大量破壊兵器の存在と、特殊部隊の不可解な動きに疑念を募らせ、グリーン・ゾーンにある宮殿でCIAのマーティン・ブラウン(ブレンダン・グリーソン)に接触する。
中東情勢の専門家であるブラウンは、イラク民主化計画を巡って国防総省のクラーク・バウンドストーン(グレッグ・キニア)と敵対し、ミラー同様、大量破壊兵器の謎を追っていた。

アル・ラウィを捕まえることが大量破壊兵器発見の近道だと睨んだミラーは、部隊を離れてブラウンと共闘しながら単独で調査を開始。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」の女性記者、ローリー・デイン(エイミー・ライアン)から、“マゼラン”と呼ばれる匿名のイラク政府高官が大量破壊兵器の所在に関する情報源であることを突き止める…

見つかることのなかった「大量破壊兵器(WMD)」。
それが必ずあるとして始まったイラク侵攻だったが、そんなものは元から存在せず、機密情報と呼ばれたものは全てウソだったことが明らかにされるまでの時間は、一体何だったのか?
誰が何のために“仕掛けた”侵攻だったのか?

何千というカット割りと、ハンディカメラによる“ぶれる”映像により、観客は強烈な緊迫感と臨場感に包まれる。
「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」でマット・デイモンとタッグを組み、手に汗握るハード・アクションの傑作を産み出してきた、ポール・グリーングラス監督のカメラワークが本作でも冴え渡っている。
激しい銃撃戦やチェイス・シーンでの、緊張感溢れる映像は正に真骨頂。
独裁政権による圧政から人々を解放して平和をもたらすはずが、新たな紛争を引き起こし、イラクを混迷の極みに押しやる結果にしかならなかった原因を、我々観客はミラーと共に追いかけ、そしてイラク侵攻の何たるかを思い知らされる衝撃のラストまで一気に駆け抜ける。

「あなたたちにこの国のことを決めさせない!」
セリフに込められた思いが胸に迫る。
一国の平和と復興は、グリーン・ゾーンが生み出すものではない…

我々はただシートに身を任せ、どっぷりとスクリーンに浸れば、あとはエンディングまでぐいぐいと引っ張っていって楽しませてくれる、良質のアクション・ミステリー。


グリーン・ゾーン
2010年/アメリカ  監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン、グレッグ・キニア、ブレンダン・グリーソン、エイミー・ライアン

「戦闘少女 血の鉄仮面伝説」

2010年06月21日 | 映画
最近、原因不明の右腕の痛みに悩まされていた内気な女子高生・渚凛(杉本有美)は、学校でその卑屈な態度が原因でいじめられいた。
16歳の誕生日を迎えたその日も、階段から突き落とされ、気を失ってしまう。

目が覚めると保健室のベッドに横たわっていたが、身体はベッドに縛り付けられていた。
保健教師(川合千春)が、凛には理解不能なことを言いながら、彼女を何処かへ引き渡そうと電話で連絡をとる。
そして凛に何かの薬品を注射しようとしたその瞬間、凛は身体中の血が沸き立つのを感じると突然右腕が変化し、瞬く間に教師の耳を切り落とす。

保健室を逃げ出した凛は、家族の待つ家へと駆け戻った。
誕生日パーティーの準備をして待っていた両親の顔を見たとたん、思わず泣き出してしまう凛。
しかし父親は驚く様子もなく、自分はミュータントであるという、とんでもない事実を打ち明ける!
凛の右腕の変化は、ついにミュータントとして覚醒した証しだったのだ。
こうして、凛の過酷な運命の火蓋が切って落とされる…

「片腕マシンガール」「ロボゲイシャ」など、海外で熱狂的な支持を集める井口昇・西村喜廣のコンビに、自身もアクション俳優として活躍する坂口拓も加わった最強タッグが、超ド級スプラッター・アクション・ムービーを生み出した!
戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズなどで活躍する、杉本有美・高山侑子・森田涼花の美少女3人が、身体の一部をグロテスクに変化させながら、画面狭しと暴れまわる異色のアクションは、まさに3監督の真骨頂。
異形(いぎょう)の美少女は井口、“大雨洪水警報”級に降り注ぐの血の雨は西村、大立ち回りの派手なアクションは坂口と、3人の持ち味が遺憾なく発揮された奇々怪々な世界が繰り広げられ、観客はエンディングまで一気に連れて行かれる。
(上映時間が約90分と短いこともあるけどね)

肉が骨もろとも切り裂かれ、凄まじい勢いで血しぶきが上がる凄惨な場面も、そこはかとなくユーモラスなシーンになってしまうのは、あまりにもバカバカしくてくだらない演出のなせるワザ。
「そんなアホな」が満開の設定やセリフ、「エロ・グロ・ナンセンス」なミュータントの造詣など、一種独特の妙味はクセになる味わいで、コアなファンの熱狂を呼ぶのも頷ける。

また、防衛省幹部を演じる竹中直人が、とても大河ドラマで主役をはったとは思えない生来の“怪優”ぶりを発揮!
細かくギャグを散りばめる演説や、ふんどし一丁でカツ丼を食うなど、往年の「笑いながら怒る人」を思い起こさせる怪演が秀逸!
ビートたけし同様、根っからの芸人であることを忘れない姿に感動した。

製作の段階で既に7ヶ国での公開が決定しているというからビックリ!
常識を打ち破り、既成概念を粉砕して楽しむ娯楽があることを世に知らしめる怪作。



戦闘少女 血の鉄仮面伝説
2010年/日本  監督:井口昇、西村喜廣、坂口拓
出演:杉本有美、森田涼花、高山侑子、坂口拓、竹中直人