面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

小さすぎる話。

2009年11月30日 | ニュースから
道路ほしいなら「民主応援を」副幹事長、陳情の知事らに(朝日新聞) - goo ニュース


公の席で、あからさまに言う言葉ではない。
こんな発言をしているようでは、麻生さんの発言を非難することなどできない…あ、もう物理的にもできないか!?
(あるいは、非難する必要も無いと言うべきか)

そもそも、地方からの陳情を党利党略に利用することの浅ましさに対する意識も低すぎる。
言ってる言葉のカッコ悪さに気づかないようでは、政治家以前の問題として、人間的な器の小ささが垣間見えて、あまりにも無様。
発言に対する意識が低すぎると言わざるをえない。

どんどん政治家の器が小さくなっているように感じるのは気のせいか…?


事業仕分人

2009年11月29日 | ニュースから
本俸を上回る海外手当=外務省、厚遇浮き彫りに-事業仕分け(時事通信) - goo ニュース


その昔、こだま・ひびきの漫才で、外国人選手のことを「毛唐出稼ぎ人」と呼ぶというネタがあったのを思い出す。
予算削減に向けて、各省庁が出してきた事業内容を吟味し、無駄を削って中身を仕分けするという、自民党政権地代には見ることがなかった一大イベントが繰り広げられた。
小学生からお年寄りまで、老若男女にロケンロール代表の内田裕也までが会場に詰めかけ、大勢の見学者で会場は大盛況の様子。

蓮舫議員の舌鋒がクローズアップされ、面白おかしくテレビ番組で取り上げられたこの“行事”だったが、予算案策定に向けてまだ初期の段階とも言うべきところであり、今後各ステップでの審査・審議によって、今回の結果がどう動くかが重要。
スパコン開発予算の審議にあたって、
「世界1位を目指さなくても、2位じゃダメなんですか?」
とトンチンカンな発言をしたことように、あまりに稚拙で短絡的な発想に基づいた“ぶった切り”も多々見受けられるところもあり、この仕分結果に対する“揺り戻し”が起きて、本当に必要な予算は削られたままに不要な無駄金が復活することが心配だ。

マスコミには、枝葉末節のしょーむないことを追いかけて、つまらない重箱の隅をつつくような報道はやめて、本質を伝えることに専念してもらいたいが…


抜歯

2009年11月28日 | よもやま
3本まで抜いて、あと1本となっていた「おやしらず」を抜いた。

下2本は、歯の根にあたる部分が顎の骨をつかむような形となっていたため、砕いてガキガキと音をたてながら抜かれた。
抜歯に1時間くらいかかり、麻酔はされていたものの頭蓋骨に響いた歯を砕く「ガンガン」という感覚と、術後は熱をもって腫れたことが記憶に鮮明に残ったため、「おやしらず」を抜くということに対する抵抗感が強く、何年もそのままにしていた。

が。

「抜いちゃいましょう。」
主治医の鶴の一声で急転直下、抜くことに…。
そして今日、戦々恐々、恐る恐るクリニックに行った。

麻酔が効いてきたところで
「はい、抜きましょう!」
と、主治医の明るい口調で抜歯スタート。
「痛いときは言ってくださいねー。」
「これは痛いですかー?」
口を開けたままなので、「あ~あ~」と言葉にならない返事をしていると、何やら奥歯を挟んでガジガジと音がした。

「はい。もう抜けましたから。」
あれ?もう終わり??
あっさり終了。

案ずるより産むが易し?
あとは腫れないことを祈って。

びっくりし過ぎるくらい、ビックリ…

2009年11月27日 | ニュースから
亀山房代さん急死、42歳 心室細動のため(サンケイスポーツ) - goo ニュース


最近、何やら訃報に慣れ過ぎてきた感があったが、このニュースは全くもって実に凄まじく驚天動地たる青天の霹靂に驚いた!

…て、何を書いているのか分からないくらい吃驚した。
(「びっくり」を変換するとこんな漢字が出るわけで)

まだ若いのに(自分より年下やし)、そんなことで亡くなるとは…
とにもかくにも、ご冥福を祈るほかなく。
いや、ホンマに驚いた!
わて、ホンマによう言わんわ。

合掌


知らんかったもので。

2009年11月26日 | ニュースから
嵐、水樹奈々さんら初出場…NHK紅白(読売新聞) - goo ニュース


水樹奈々て、声優さんでつか。
テレビのニュースで見たときは、なんかそんな紹介のされ方をしていたような気がしたのですが、知らなかったもので。
(それくらいのことはネットで調べろよ!ちゅうことなんですが)

結局、大山鳴動してネズミ一匹、みたいな出場歌手発表だった。


お名前。

2009年11月25日 | よもやま
教えて!ウォッチャー…なぜ親は子供に「変な名前」をつけるのか?(教えて!ウォッチャー) - goo ニュース


自分も含めた、アラフォーから上の年代の人間からすると、最近の子供の名前には、凝り過ぎていて「変な名前」と感じるものが多い。
人の名前というのは、その時代の世相や風俗を反映するものであり、昨今の名前の“流行り”は、長い期間で考えれば一過性のものとも言えるかもしれない。
(それは後の世になってみないと分からないが)

それこそ、「古事記」「日本書紀」の頃の人名を現代の我々が見れば、「なんじゃ、こりゃ!?」と思う名前もあるし、江戸時代には「○○左衛門」とか「○○之助」なんて名前が普通にあったが、今ではほとんど見かけない。
栞里、萌菜、隆威、昴輝…なんて読むねん!?と思うし、難しい漢字を当てられた子供たちは、小学校で漢字で名前を書くようになると苦労するだろうと心配もするが、そこにはそれぞれの「お家の事情」があり、親の思いがあるのだから、他人がとやかく言うべきものではない。
まあ、自分の子供に「悪魔」と名付けようとした親がいたように、世間一般的な常識の範囲で考えて「それはアカンやろ」という名前は避けるべきだが。

ちなみに自分の名前は、山登りが好きな父親が命名したもの。
第三者の目線で考えて悪く言えば「親の趣味の押し付け」であるが、親は良かれと考え、様々な思いを託して名付けてくれているもの。
また親からその意味などを話して聞かされ、十分納得したし嫌に思ったこともない。

とどのつまり、親の愛情がそこに込められていれば、それでいいのではなかろうか。
子供が自分の名前について親に尋ねたとき、親がしっかりと答えられるだけの思いと愛情があればいい。


暴走自転車

2009年11月24日 | ニュースから
スポーツ自転車 違反切符辞せず 暴走厳禁 罰金5万も(産経新聞) - goo ニュース


歩道を我がもの顔で突っ走る自転車が増えていないか。
雨の日でも、傘をさしてほとんど視界がないはずにも関わらず、スピードを緩める気配もなく人ごみに突っ込んでいこうとするバカ自転車がいて、運転手に対して殺意を覚えることもある。

自転車は立派な「車両」であり、道路交通法により罰則が適用されるのは当たり前。
ただ、乗り物とはいえ運転に際しては歩行者に近い存在で、オートバイのようなスピードが出るものでもないことから、違反切符を切るのは重過ぎるという暗黙の了解のもとに見逃されていたと言える。
しかし、傍若無人な自転車の運転が増えている昨今、反則金が厳しく適用されることは致しかたない。

世の中を渡っていくために必要な最低限のマナーすら守れないヤカラが増えてきた今、罰金という強制力をもって人々を規制せざるをえない。
「慮る」という人間として高度な“規制”が効かなくなってくると、国家権力による強権発動の機会を増やすことになる怖さに、なぜ気がつかないのだろう…


私見ですが。

2009年11月23日 | ニュースから
「生活保護が楽というのは甘え」 雇用協議で都知事発言(朝日新聞) - goo ニュース


石原都知事はセレブの代表であり、いわゆる「勝ち組」の代表的存在と言える人物で、傲岸不遜な物言いに個人的に腹が立つことが多いのだが、今回の発言は部分的には同感。

ハローワークの現状として、職員が紹介する仕事に対して、アレが嫌、コレが嫌ばかり繰り返して職に就かない例が多々あることは見知っていた。
健康面や体力的な点から肉体労働は無理、というようなやむを得ない場合での「嫌」というのではなく、自分の意に染まない仕事だから嫌という場合は同情できない。
もちろん、個別に様々なケースはあるだろうが、それはともかくとして、生活の糧を得るためには、まずは働かないことにはどうしようもないという原点に立ち返るべきである。

自分の勤務先でも、入社以来何十年と機械を相手の仕事に従事し、社員同士以外の人としゃべる機会が無かった社員が、リストラのために職場が整理され、営業職へと配置転換されるケースはたくさんある。
それでも歯を食いしばり、生活のために一生懸命新しい不慣れな仕事に取り組み、トップセールスマンに上り詰める社員もいる。

「自分のやりたいことは他にあるから」と言う前に、まずは自分で稼いで、己の生活基盤を自分の力で築くという社会的責任を全うすべきだ。


「カイジ ~人生逆転ゲーム~」

2009年11月22日 | 映画
「まだ人生の途中」「いつかはきっと」「チャンスさえあれば」と言いながら、ダラダラ毎日を送る26歳のフリーター・伊藤カイジ(藤原竜也)。
ある日彼の前に、金融会社の女社長・遠藤(天海祐希)が現れた。
遠藤の会社から30万円を借りた友人の連帯保証人になっていたカイジは、借金をした友人が失踪したために肩代わりの返済を迫られるが、負債総額は利子が膨らんでなんと202万円。
明日の家賃にも事欠く自分が払えるわけがない!そんな他人の借金など払えるか!とあがくカイジに遠藤は、今まで言い訳ばかりを繰り返したダメ人生の報いだと罵倒するが、たった一夜で借金を帳消しにでき、更には大金を手にするチャンスがあると話を持ちかける。
そうして、半強制的に送り込まれたのは、豪華客船エスポワール。
そこには、カイジ同様、無為に人生を送ってきた“負け犬”達が集まっていた。
やがてゲームの主催者である利根川(香川照之)が会場に現れ、一発逆転の「限定ジャンケン」の説明を始める。
参加者は、ゲームの備品として星型のバッジを1つ100万円で3つ購入させられるが、その購入費用は貸付金として参加者の債務となり、しかも1分間につき1%複利の金利が付く。
参加者にはジャンケンカードが手渡され、制限時間内に相手見つけてジャンケンをし、カードを全て使い切って星の場バッジを3つ以上持っていれば勝者となるが、達成できなければ敗者として別室へと強制的に連れていかれるという。
ふざけるな!と騒ぎ出す参加者に利根川は、彼らをクズ呼ばわりして一喝し、「勝つことが全てだ!勝たなければゴミだ!」と面罵して参加者を煽りたて、ゲームを開始した…

本作は、「負け組」が負け続ける理由は、明日変わろうと考えるからだと言う。
今変わろうと決意し、チャレンジする者にのみチャンスは与えられる。
いつか誰かが助けてくれると甘え、何事にも挑戦することなく、常に勝負や責任から逃げてきた結果が今のお前達であり、そんなお前らはクズだ!
莫大な債務を抱える「負け組」は面罵される。
過激な表現で、極論に見えるが、しかしこれは真理だ。

人生において、「ここが勝負!」という場面は必ずやってくる。
その勝負に「挑むか否か」の選択肢があるが、挑まないことには勝利は無い。
「勝つ」か「負ける」かはその結果でしかなく、まずは勝負に出なければならないのは自明の理である。
しかしこの勝負の場面で、挑むことをせず、勝てなかった場合のことを考えるという“言い訳”で勝負を避ければ、何も事は始まらない。
勝負から降りた時点でそれは不戦敗であり、「負け組」に自ら飛び込むことになるのである。

この「不戦敗」の状況は、勝負の厳しい場面に臨まないため、しんどい思いをしなくて済むのだから、それはそれは楽チンだ。
そんな「不戦敗」によって身に付く負け癖は、楽チンであるがために、まるで麻薬のように心を蝕んでいく危険性を孕んでいる。
その麻薬に染まった結果が、本作における「負け組」の連中だ。

ところで、ここで言う「勝負」とは、いわゆる「飲む・打つ・買う」の「打つ」、いわゆる博打のことではないのは言うまでもない。
しかし、カイジをはじめとする「負け組」の連中は、人生における勝負は逃げ続ける一方で、パチンコなどのギャンブルや宝くじなどは「勝負」する。
自分の意思や力ではどうにもならないことには「挑戦」するのである。
なぜならそれは、たとえ負けても自分のせいではないからだ。
「ああ、自分の力が及ばなかった…」という悔しい思いをしなくて済む、言い換えれば自分の弱さを感じずに済むからだろう。

結局「負け組」とは、自分自身から目を背け、自分自身から逃げようという「無駄な努力」にエネルギーを費やした結果と言えるのではないだろうか。
自分の弱さを認める強さを持つことが、「勝ち組」になる秘訣なのかもしれない。

ところで、人生における「勝負」の場面で、全てに勝てるものではない。
五分五分なら十分幸せな人生を送れるのではないだろうか。
ちなみに自分は、6勝4敗の自信があるが(傲慢か!?)

「人生」というものをデフォルメして提示する、なかなか示唆に富んだ傑作。


カイジ ~人生逆転ゲーム~
2009年/日本  監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之、山本太郎、光石研

「ロボゲイシャ」

2009年11月21日 | 映画
どうにも冴えない少女・ヨシエ(木口亜矢)は、美しい芸者の姉・菊奴(長谷部瞳)の付き人として、芸者置屋でこき使われる日々を過ごしていた。
ある日、菊奴の馴染の客である影野製鉄の御曹司・ヒカル(斎藤工)に密かに持っている高い戦闘能力を見込まれたヨシエは、菊奴と共に夕食に誘われる。

自宅兼会社である影山製鉄本社に赴いた二人は、ヒカルと彼の父親である影野挙山(志垣太郎)とともにシャブシャブをご馳走になった。
その席で、影野製鉄が実は裏家業として様々な兵器開発を行っていることを知り、驚くヨシエと菊奴の前に、突然ナゾの二人組「天狗軍(テングン)」が現れ、姉妹を拉致してしまった。
拉致された姉妹が送り込まれたのは、影野製鉄が裏家業の一環として作り上げた「殺人芸者マシーン」の養成所であった。
そこでは、武術を磨くだけでなく、様々な武器を芸者の体に装備する改造も手がけていて、強くなりたい姉妹は自分達の体に次々と改造を加えていくのだった。

日本髪に仕込んだマシンガン、脇の下やお尻に仕込まれた刀などを武器に、優秀な暗殺“芸者”として成長するヨシエだったが、ある任務をキッカケに影野製鉄の陰謀を知って衝撃を受け、市民グループと共に反旗を翻す。
一度は影野製鉄に敗れたヨシエだったが、戦車に変身する下半身(「ゲッターロボ」のゲッター3か!?と突っ込んでしまった)を得て、影野の野望を打ち砕くために、巨大ロボットと化した影野製鉄本社“城”に立ち向かっていく…

「片腕マシンガール」の井口昇監督の最新作。
待望の作品だったのだが、大阪では天神橋筋六丁目にある映画館一館のみの上映でしかも短期間という“過酷な上映スケジュール”のため、危うく見逃しそうになった。
いや~!無理してでも観に行ってよかった♪
相変わらず奇想天外な改造女性がわんさか登場する“SF伝奇痛快娯楽映画”。

「全世界唖然!前代未聞の新型ガールズ・ムービー」というコピーは、まさにそのまんま。
「片腕マシンガール」よりも、バカバカしさ・くだらなさはパワーアップ!
そこへ、志垣太郎の大仰な演技と、「笑いながら怒る男」や「ヘミングウェイの物まね」をやっていた頃を思い出させる竹中直人の“独り言系”ちまちま演技が花を添えている。

全編に失笑が満ち溢れた怪作。
パンフレットが売り切れていたのが心残り…


ロボゲイシャ
2009年/日本  監督・脚本:井口昇
出演:木口亜矢、長谷部瞳、斎藤工、志垣太郎、竹中直人、生田悦子、松尾スズキ