面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

通達の恐さ

2008年04月30日 | ニュースから
ジェネリック使わないと生活保護ダメ 厚労省通知(朝日新聞) - goo ニュース


通知文書の内容自体は、そんなに悪いことでもない。
医療費節減の一手段として、生活保護受給者への投薬に際してジェネリックを推進する、というのは間違いではないだろう。

しかしこれが、「正当な理由なく価格の高い先発品を使い、後発品への変更指示に従わなかった場合は保護の停止または廃止を検討する」という通知になったとき、各都道府県では“渡りに船”とばかりに適用することが予想されるのが恐い。
生活保護費支出の削減に躍起になっている自治体が多い今、医療機関にかかっている生活保護者に対して過去の医薬品の状況を探り、「恒常的にジェネリックを使わずにいた」として保護費打ち切りに走る役人が続出するだろう。
現場の役人にとって、いかに担当する生活保護費を減らしたかが評価されるのだから、その削減策として使えるものは何でも使うに違いない。

高級外車を乗り回したり、海外旅行に行きまくったりと贅沢な生活を送りながら生活保護費を受け続けている人間も少なくないはず。
本当の生活保護費の節減は、本当に必要としている人に対する必要な支給を徹底することにこそある。
そこを徹底死守せずして、闇雲に生活保護費の打ち切りに走らせるような通知は出されるべきではない。


給食費

2008年04月30日 | ニュースから
給食費滞納10万人…事前申込書・給料差し押さえも(朝日新聞) - goo ニュース


以前から話題になっているが、給食費を払わないバカ親が依然としてはびこっているようだ。
払えるのに、払わない。
督促されて初めて払う。
当り前のことができない親に、子供に対して社会のルールを教えることができるのか?
いや、こんな親には「社会のルールを守る」という意識は無く、従って子供にそんなことを教える気も無いだろう。
そして子供が悪さをすれば、学校が教育しないからだと怒る。
「親」という概念が消え去った日本に未来はあるのか…?


ハラショー!

2008年04月29日 | 野球
クルーンサヨナラ押し出しに暴言退場(スポーツニッポン) - goo ニュース


日曜の夜は、プロデュースしている紫亭京太郎のCMを優先したため、少々タイムラグができてしまったが、日曜の読売戦の最終回は見応えのある勝負だった。

赤星が先制点を叩き出した直後の6回表。
先発の杉山は相変わらずのヘタレっぷりで逆転を許してしまい、完全に読売に流れはいってしまっていた。
二死無走者から四球連発でピンチを招き、ラミチャンペッに逆転タイムリーを打たれたのだが、よくホームランにならなかったものだ。
初回からそんなに良くはなさそうだったが、それなりに抑えてきたというのに、突然制球を乱す完全な一人相撲。
毎度毎度毎度毎度繰り返される突然の乱調だが、いったい何度同じピッチングを繰り返せばわかるのだろう?
直らない癖ならば、もう限界だ。
即刻背番号18を返上して、1億8千番にでもしてバッティングピッチャーとしてがんばってもらいたい。
あ、コントロールがままならないので、この仕事もムリか。

ともかく、このエースナンバーを背負ったヘタレ魔人は7回にも失点。
先頭打者のゴンザレスに二塁打をかまされ、読売で数少ない小技師のキムタクに送られて一死三塁という大ピンチ。
原監督が勝負に出て、好投・内海に替えて代打に谷を送った。
こういう場面で谷というのは実に怖い。
しかも、好投を続けてきた今シーズンのエース格・内海に代わっての代打である。
百戦錬磨の打撃の職人の集中力は研ぎ澄まされていたはず。
そんな谷をヘタレ魔人が抑えられるはずもなく、きっちりタイムリーを浴びて点差を広げられた。

しかし、これで完全に読売に試合の流れは移ったな…と思いきや、続く売出し中・坂本のショートライナーに一塁ランナーの谷が飛び出してゲッツーとなり、チェンジ。
こんなことやってるから読売は勝てんねやろなぁと思ったシーンだったが、そんな杉山並みにグダグダな読売を助けてしまったのが、直後の7回裏のタイガース。
替わったアゴ倉から先頭の矢野が四球を選び、ムードが高まったのも束の間、続く関本がフルカウントから空振り三振を喫すると、あろうことか矢野が二塁めがけて走っていて盗塁失敗。
三振ゲッツーという最悪の結果で、再び試合の流れを読売に渡してしまう。

ところが、この両方の攻撃がグダグダな中、8回表に登板した能見が、またもや試合の流れを読売に渡しきらない見事な投球を見せた。
二軍で鍛えてきた…というよりは、二軍の星野ピッチングコーチの影響をモロに受けたようなピッチングフォームで、2番亀井からの好打順にも関わらずピシャリ三者凡退に抑えこんだのである。
テイクバックの際の左ヒジの使い方は、かつての“星野王子様”そっくり。
しかしこのフォームがしっくりきているのか、先日はリリーフで三者三振に切ってとり、この日もしっかり三者凡退と好調だ。
ジェフが戻ってくるまでの間、江草と共に左腕中継ぎ二枚看板として踏ん張っていれば、ヘタレ魔人とローテーション交代は間違いないのではないだろうか。

本当に今の読売は、試合の流れを自分のところへ持ってこれないが、これは選手達のプレーのせいだけではない気がしたのは、この裏のタイガースの攻撃を迎えたところだ。
2点差で迎えた8回裏に、左の藤田に替えて登板してきたのは、同じく左の山口。
バッターは赤星であり、次に平野と左が三人続くのだから、さっき好調の代打・葛城を抑えた藤田を替える意味は何だったのだろうか?
この8回裏を無失点で切り抜ければ、最終回は2点差でクルーンを投入でき、読売の勝利への確率は限りなく100%に近くなるというもの。
読売からすれば、この回は何が何でも0点に抑えなければならないはずだ。
山口は、確かに開幕以来自責点0の抜群の安定感をみせているが、まだまだ経験値は藤田に比べるべくもない。
ましてや、7回裏に登板してきた藤田は、決して悪くなかった。
こういう大事な試合での好調なベテランほど、いやな存在はない。

まあ結果論ではあるが、替わった山口から先頭の赤星の打球は強いサードゴロ。
この打球を弾いた小笠原が焦って一塁へ悪送球してしまったスキに、赤星は一気に三塁を陥れ、無死三塁という絶好のチャンスを作り出した。
ここで岡田監督の勝負勘と親心が働いたのだろう。
平野に替えて代打に今岡を送った。
これも驚いた。
ここ最近の今岡のテイタラクぶりを見ていると、左打者とはいえ平野の方がよっぽど期待できるというのがファンの総意に近いのではないだろうか。
しかしここで今岡は、見事なライト前タイムリーヒットを放った。
甘く入った外角のストレートを逆らわずにライト前へキレイに弾き返すナイスバッティング!
いつもあの打撃ができていれば、去年のリベンジが遂げられるというのに…
これをキッカケにすることができるのか、次の今岡が楽しみである。

さあ、こうなると甲子園のボルテージはいやがうえにも盛り上がる!
その波に飲まれたかのように、続く新井にフォアボールを与えた山口。
金本の方が同じ左なので組し易いと考えたのなら大したもんだが、うまうまと術中にハマッたように金本はサードゴロに討ち取られた。
それでもまだワンアウト1、3塁と、同点の絶好のチャンス!
さあ、ここで一打かませば浮上できるはずやで、フォード!
…という祈りにも似た希望もむなしく、なんと最悪のセカンドゴロゲッツーで万事休す。
これでこの試合は終わったと、正直思った。

そして迎えた9回表。
登板した久保田がまたしても「久保田劇場」を披露し、二死満塁と攻めたてられる。
この回の失点は重すぎる。
2点差でクルーンを迎えてはならない。
バッターボックスには読売期待の星・坂本。
まさに試合の流れは読売にいっていた。
そして坂本のうまいバッティングで運ばれた打球がセカンド後方、センターの斜め前にポトリと落ちるタイムリー!…と思ったその瞬間、なんと赤星がスライディングキャッチしているではないか!
これも驚いた。
テレビの解説によると、久保田の投球の直前、どうやら赤星が若干守備位置を前にしていたという。
なんという見事なプレー!
これでまたタイガースに試合の流れがやってきた。

そしていよいよ最終回の攻撃。
読売はなんとか必勝パターンにつなぐことができ、守護神・クルーンのお出ましとなった。
星を落とした初戦では、確かクルーンの前に三者三振を喫していたはず。
あまり期待はできない…といいつつも、1点差なのだから何とか同点に!と祈るような気持ちでテレビ画面に釘付けとなった。

先頭打者は鳥谷。
クルーンは初球からバンバン150km/h超えのストレートを押し込んでくる。
「こらアカンがな…今日も速いな、クルーンは」とあきらめかけたその時、開幕から打撃好調の鳥谷が、実にキレイな打球をレフト前へと運んだ!
力負けして引っ張れなかった打球ではない。
バットにボールを乗せ、レフトへしっかりとさばいた見事なバッティングだ。
これはクルーンを苛立たせるのに十分だったに違いない。
自慢の剛速球をものの見事に弾き返されては、クルーンの短気で感情を抑えられない悪癖が出てくるのではないかと、大いに期待できる。

そして続く矢野は、定石通りの送りバントの構え。
初球、クルーンの投球は矢野の顔面付近に飛んでいった!
テレビに向かって思わず「危ない!」と叫んだが、見事な反射神経で避けた矢野がグラウンドの倒れこんでいる間に、投球はキャッチャーミットに収まらずにファールグラウンドに転がる暴投となった。
矢野は死ぬ思いだったろうが、チーム的には労せずして無死二塁という同点の大チャンスがやってきた。
岡田監督が「危険球ちゃうんか!?」(多分そう言っていたはず)と抗議に出てきたが、バッターボックスで普通に構えている打者の首から上に向かって投球された場合は危険球と言えるが、バントの構えの打者を仰け反らせるための内角高めの投球は、ピッチング技術としてはセオリーでもあり、ここは一発退場の対象にはならないだろうと思った。
(主審の話によれば、もう一球きたら危険球退場だったもよう)
試合が再開され、矢野は再び送りバントの構え。
選手生命の危機を間一髪で逃れたと言ってもいいだろうシーンの後、また送りバントをするのは本当に勇気がいると思うが、臆することなく矢野は腰を落としてクルーンに対峙した。
リズムが崩れだしたクルーンはストライクを取ることができず、結局矢野を歩かせてしまったが、これで完全にクルーンは我を失っているように見えた。
こうなれば試合の流れはタイガースのものとなる!

続く関本が一発で送りバントを決め、一死2、3塁と一打逆転のお膳立てを作った。
次打席で矢野を見ていた関本も、送りバントは相当怖かったのではないかと思うが、キッチリと決めるところは見事だった。
制球がままならなくなっているクルーンだけに、フォークボールを地面に叩きつけての暴投も想定され、こりゃ確実に同点か!?と期待が高まったところで、久保田に替わって代打で登場は桧山!
しっかりバットを短めに持っているのが見えたので、これならクルーンの剛速球にもついていけそうだ!と大いに期待したが、結果はボテっとファーストゴロ。
三塁ランナーが突っ込むもアウトとなり、二死1、3塁となってしまった。
やっぱり、あの剛速球にベテランの代打は辛いか…と少しヘコんだが、次に回るのが赤星だっただけに、またまた期待は高まった。
いや、ホンマに面白い試合だ♪

表の回にファインプレーでチームを救った選手会長は、ツーストライクと追い込まれながらも、最後はうまく打球を叩きつけた。
高く跳ね上がった打球をショートの坂本が必死でつかんで一塁へ投げるも、俊足赤星の足が速くセーフ!
(テレビで見ている限りでは同時とちゃうかな?と思ったが、同時ならセーフだから問題ない♪)

思わずテレビに向かって「やったー!」と叫んでしまった。
(多分、日本各地で「やったー!」が響いていたはず!?)
こうなれば押せ押せだ。
そしてマウンド上のクルーンは冷静にいられないはず。
続く藤本が珍しく(?)ボール球を見極めて新井に回したとき、これはかなりの確率で試合が決まる!と感じた。

ここからの、クルーンに対峙する新井は素晴らしかった。
ボール球をしっかり見極め、際どい球にはファールでくらいついていったのだが、途中で投げられたフォークをファールにしたときは本当に感動した。
160km/hに近い速球の合い間に投げ込まれるフォーク。
フツウ、そのスピード差についていけず、またヘタな投手のストレート並みの速さがあるため、バットに当てることは困難だ。
そんななかでの新井。
見送ればボールだったと思うが、振りにいってしまったからには何が何でもバットに当ててファールにしなければならない。
そして新井は、見事にバットに当ててファールにしたのである。
こうなれば、読売バッテリーもストレートで押しに押すしかない。
フォークは更に、暴投の可能性もある。
なおもファールで必死にくらいついていた新井が、最後の最後で外角の剛速球をビシッと見送った。
自信ありげなその態度に一瞬遅れて主審が叫んだ。
「ボール!」
脱兎の如くマウンドを駆け下りて来たクルーンを尻目に殺して、タイガースナインの歓喜の輪が一塁ベースを取り囲んでできあがったのだった。

本当に久しぶりに、プロとプロの息詰まる対決をたっぷりと堪能した。
この試合の入場料は安いわ!
しかし家で見ているテレビ画面は、球場では見られない“特等席”。
新井対クルーンの一騎打ちを、手に汗握って見つめるには、最も適した“席”だったとも言える。
いやぁ、この試合が甲子園でよかった。
これが東京ドームだったら、最後に訪れたプロ野球の醍醐味を、テレビで見ることはできなかっただろうから。
(そんなことやってるからファン離れが進み、ますます読売戦の視聴率が下がるのだ)


「桜ノ宮」 by紫亭京太郎 in落語Kタイム

2008年04月28日 | 落語
4月28日(月)夜10時(翌日朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

今回は「桜ノ宮」にてご機嫌を伺います。

大阪の桜の名所の一つ桜ノ宮が舞台となるお噺です。
大川沿いの桜並木は、現代でも人々の心を和ませてくれています。
前回の「貧乏花見」に続いての“花見ネタ”。
稽古屋仲間の4人が、大勢の人が花見に集まる桜ノ宮で、仇討ちの芝居をうって注目を集めようと目論んだのはいいのですが、西国の侍にホンモノの仇討ちと間違えられて…

いつものように「ほほぉ、こんな噺もあるんや」と興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
大阪在住の皆さんには、ぜひ天満繁昌亭へ足をお運びいただければと存じます。

まずはごゆるりと、お付き合いください。

アクセスはこちらまで!

http://www.nc-kyo.com/

☆ ご覧の際に ☆
アクセスしてしばらく、何も映らない黒い画面が表示されることがありますが、しばらくすると音声と映像が流れますので、そのままお待ちください。

逆グルメ

2008年04月27日 | グルメ♪
「グルメ」のカテゴリーが少ないなか、前回に引き続きまたしても「逆グルメ」に引っかかってしまった。
しかし今回は、料理が不味いということよりも、店の対応がフザけているので記録を残しておくことにする。

豚しゃぶが食いたいということで、ツレと待ち合わせたサ店を出てすぐそばにあった店に入ってみた。
メニューに「豚しゃぶ鍋」があったので。

しかし、入る前から嫌な予感を漂わせている。
地下の店に下りるための階段入口にベタベタと貼り付けられた写真。
「○○で紹介されました!」「△△に出ました!」
ウチの店は、多くのテレビ番組で取り上げられた美味しい店なんですよ!と、これ見よがしに貼りまくってある。
関西ローカルではあるが、どれもがよく知られた番組で、写真にはよく顔を見るタレントが出まくっている。
中には店長と思しき男性と一緒に並んでいる役所広司の写真も。
中に入ったら芸能人の色紙がいっぱい貼ってあるという店もよくあるが、そういうところはまあフツウの店だが、店の外、入口付近にベタベタと写真の入ったビラのような資料を貼りまくっている店は怪しい。
いぶかしくは思ったが、名物として掲げている「野菜鍋」というのも、普段野菜不足の我々の興味をそそったので入ることにした。

店に入るなり、店長らしきオッサン(さっき入口の写真に写っていた人物と思われたのでたぶん店長だろう)が出迎えた。
「いらっしゃいませ!ご予約の方ですか?」
“飛び込み”なので違うと言うと、レジ近くのしきりの中へと通された。
その席につこうとしてビックリ!
隣のテーブルにカップルが座っていたのだが、その隣との境に立てかけられたツイタテが、こっちのテーブルの端にぴったりとつけられていて、奥の席に入れないのだ。
仕方ないのでツイタテを自分でずらしてスペースをあけて、ようやく席についた。

さっきの大将(店長らしいので「大将」と呼ぶこととする)が注文を聞きにやってきた。
「いらっしゃいませ。当店は初めてですか?」
そうだと答えてメニューを見ていると、大将が話しかけてきた。
大将「当店のことはご存知でしたか?」
自分「いや、知らんかったわ」
大将「テレビでご覧になったことはありませんか?」
自分「…いや、知らんなぁ」
大将「大阪のお方ですか?」
自分「(カッチーン!)…そうやけど?」

ムッとした雰囲気が伝わらなかったのだろう、そこから大将の信じられない“噴飯トーク”が炸裂した。
東大阪でやっていたのだが評判となり、自分の店の野菜鍋が大ブレークした(大将の話によれば9年前らしいが知らんもんは知らん)。
予約をとるのも大変なくらい繁盛したので店を増やして今では6店舗ある。

店員が自分の店の自慢を、これでもかとしゃべりまくる店は初めてだったが、こんな鬱陶しいことはない。
しかもその言動には、「ウチの店を知らん、野菜鍋を知らんとは、あんたらほんまに大阪人か?」という姿勢が見えて不愉快になってくる。
席を立とうかとも思ったが、気分よく食事している隣のカップルにも悪いし、ここは大人の対応に徹することにして感情を殺した。
メニューについても実に自慢げに説明をしてくれるのを聞いていると、なんだか大将が哀れにさえ思えてきて、ふんふんと聞いてあげようという気になった。

どうやら「野菜鍋」を中心にコースになっているらしい。
で、大将が勧めるコースは完全に無視しながら、当初の目的である豚しゃぶを食べるべく、野菜鍋の豚しゃぶコースを注文した。

まずはすぐにつきだしが出てきて(「つきだし」というわけではなかったようだが、運んできた店員の話をちゃんと聞いてなかったので、よく分からない)、刺身の盛り合わせが出てきた。
まあ、どっちもまずくはない。
とりたてて美味い!というわけでもないが。

しばらくすると、名物という「野菜鍋」が運ばれてきた。
透明のスープに、チンゲンサイともやしとエノキの山盛りに、ニンジンがぱらぱら入っている。
煮立つまで待っていると、頃合を見計らってまた大将がやってきて説明しだした。
「れんげでスープをすくって一口召し上がってみてください。美味しいですから。」
…美味いか不味いかは客が決めるもの。
あんたに言われる筋合いはない。
ここでまずいと言うたら、どんなリアクションをするだろう?と興味がわいたが、大人げないのでやめることにして、“ご指導”に従った。
「熱いので気をつけてくださいね(分かってるて、うるさいな、いちいち)。どうですか?美味しいでしょう?」
…自分の店の料理が美味しいことを客に強制するこの態度は、厚顔無恥としか言いようがない気がするのは自分だけか?
とりあえず一口すすってみたが、まずくはない。
とりたてて美味い!というわけでもないが。

大将の“ご指導”は続く。
特製の(?)ダシが入った器に、鍋のスープをれんげで2杯すくって入れろとのこと。
(なぜか「れんげで2杯、2杯入れてください」とうるさい)
まずはそれで「野菜鍋」を堪能しろということらしく、ようやく大将は去っていった。
まあ、まずくはないし、野菜がいっぱい食べられるので、メニューやら壁やらにやたら書いてある「ヘルシー」の文字には偽りはなさそうだ。

鍋をつついていると、また何やら運ばれてきた。
「トンカツですー」
!!
こいつぁ驚いた!
鍋のコースにトンカツが出てくるなんて前代未聞!
結構デカいトンカツが二切れ、皿に乗って出てきた。
食ってみると、どうやらコテコテのコロモに包まれたロースかつのようだ。
おい!「野菜鍋」でヘルシーさを謳っていながら、脂満載のロースかつとはどうだ!?
脂が乗ってて美味かったが。

苦笑しながら鍋をつついていると、またまた何やら運ばれてきた。
「お好み焼きですー」
!!
トンカツの次はお好み焼き?
ヘルシーな「野菜鍋」を中心としたコースやんな?
鍋以外にトンカツとお好み焼きかい!?
どんな発想しとんねん!?
小さな丸い取り皿のような器に入った、一口サイズの小さなお好み焼き。
思い切りマヨネーズもかけられている。
「野菜鍋」のヘルシーさが吹っ飛ぶのではないか?
とりあえずお好み焼きを食ってみると、中には餅まで入っている。
ある種すごいわ。

てんこ盛りの野菜にトンカツとお好み焼きを食べると、さすがに腹がふくれてくる。
だいたい鍋が来る前に、既につきだしの類と刺身も食べているのだ。
野菜をキレイにたいらげた頃、ようやくメインテーマであるはずのしゃぶしゃぶ用の豚肉が運ばれてきた。
…が、肉の乗った皿を見てビックリ!
2人で4枚だけかい!?
とりたててデカイ肉でもない。
どう考えても、豚しゃぶを食うために入った当初の目的が達せられたとは思えない。
さっき出てきたトンカツとお好み焼きはいらんから、そっちに使ってた豚肉を1枚でも2枚でもエエからしゃぶしゃぶに回せよ!
しかし、先にも書いたようにいろんなものを食った後なので、一人2枚のしゃぶしゃぶでも、全体の食事量としてはほどほどであった。

ここまででたいがい腹がいっぱいになったところに、最後にラーメンが出てくる。
これまた食べ方を“ご指導”いただくのだが、もう書くのも面倒くさい。
完食したら満腹になった。
これで2980円なので、まあ高くはない。
しかし「ヘルシーな野菜鍋!」と主張しながら、トンカツとお好み焼きはアカンやろ。
苦笑しながら店を出た。

最後の清算時に、隣のカップルの伝票で処理されそうになるに至っては、怒り、苦笑を通り越して心配になってくる。
大丈夫か?この店。
二度と行けへんけど。

大将の対応があまりに腹が立ったので、名物というメニューはそのまま掲載した。
店の場所は、551蓬莱の北側の角を左へ曲がって、戎橋筋と御堂筋の間。
地下に下りていく店舗で、表に看板とテレビ画面を取り込んでパソコンで作ったものと思われるビラがいっぱい貼ってあるので、すぐに分かるだろう。
(さすがに店の名前は書かずにおく…ていうか忘れたし)
いやあ、久しぶりにヒドイ店に当たったが、店に入るときの嫌な予感を、これからはもっと大事にしていきたいと決意を新たにした。


「魂の試合」の中で…

2008年04月26日 | 野球
延長12回死力ドロー…球児、貫禄締め&久保田4回を熱投!(サンケイスポーツ) - goo ニュース


25日の読売戦は残念ながら…
この時期、開幕後の最初の疲労が選手達を襲う頃。
特に野手陣の疲労は、かなりのものがあるのではないかと思う。
選手達には酷な話ではあるが、とにかく連敗をしない!という強い気持ちだけは絶やさずに、次の試合に臨んでもらいたいもの。

というわけで、前日24日木曜日の試合について。

デイリーの“浪花節記事”に限らず、今日のスポーツ新聞各紙は延長12回の死闘を評して「魂の試合」と呼んでいた。
残念ながら自分は残業しながらのネットチェックだったので(会社のパソコンで何してんねん!?ちゅうことではありますが)、テレビで見たりラジオで聞いたりしていたわけではないが、タイガース公式HPの試合経過やテーブルスコアを見るだけでも、選手達の執念がヒシヒシと伝わってくる気がした。

まずは先制の好機にしっかり四番の仕事をこなした金本。
得点には結びつかなかったものの、相手のスキをついて盗塁を決めた新井。
重要な場面で2度の盗塁を決めて相手を揺さぶり続けた赤星。
福原負傷退場後の緊急登板に耐えた渡辺。
同点に追いつかれるも、更なるピンチにウッズ、和田という主砲を抑えきってリードを許さなかった江草。
最近は毎試合失点して見たくもない「久保田劇場」を公開していたものの、4イニングのロングリリーフを無失点で切り抜けた久保田。
連続セーブ記録が途絶える登板ながら、いつも通りにピシャリ相手を封じ込めた藤川。
応援し続けてかれこれン十年にもなるが、かつてこれほどに「勝つ」ことへの執念を感じさせる試合ができるチームでいたことがあっただろうか。

デイリーで江夏も評していたが、タイガースは掛け値なしに本当に強くなった。
それはチームが力をつけた、またはどこぞのチームのように巨大戦力を揃えたという物理的な強さではない。
選手の“心”が強くなってきたのを感じる。
レギュラー陣がそろってピークを迎えたとも言える1985年よりも、今のチームの方が、“野球”そのものが面白いと思える。
昔と比べてフロントの意識も変わったとは思うが、なんやかんや言われるところもあるが、岡田監督の存在は大きいと考える。
オリックスに移籍したという、タイガース生え抜き選手出身監督として異例の経歴は伊達ではない。
行った先に仰木監督がいた、というのも大きいかもしれないが。
ともかく、今のタイガースには「勝つ!」という思いで選手がひとつにまとまっている。

そんな熱いチームによる「魂の試合」の中で、魂があったのか?と疑問に思わざるを得ない選手がいた。
今岡だ。
選手個人のファンの方には大変失礼な言い方になるが、ご容赦いただきたい。
24日の彼には、果たして「魂」があったのだろうか?

試合経過をネットでだけ追っていた自分は、7回表の満塁のチャンスに代打を送られた彼について、それまでの打席で相変わらず状態が悪かったのだろう、ぐらいにしか思っていなかったが、あの交代にはそれだけではない“意味”があったのではないだろうか?
それは、同点に追いつかれた前のイニング、6回裏の彼のプレーに対する岡田監督の怒りが含まれていたのではないかと愚考する。
デイリー紙上で解説していた藤田平氏の言葉を借りて、そのプレーを再現すると次のとおり。

6回裏1死1塁の場面で、ウッズの当たりは強烈なサードゴロ。
これを今岡は捕球できずレフト前ヒットに。
これで流れは一気に中日に傾き、同点のキッカケとなった。
ウッズの打球が飛んだとき、選手達はみんな「よし!ゲッツーだ」と瞬間的に考えたはず。
ところが今岡は打球のスピードに付いていけず、体の横で捕ろうとして抜かれた。
打球の正面に入る基本は分かっていても、足が全く動いていない状態。

日記の冒頭でも触れたが、開幕以来の疲れが出てくる時期であることを差し引いても、今岡のプレーには納得がいかない。
他のスポーツ紙でも、この今岡のプレーを同点の要因ととらえていた。
打球の正面に回りこんでいれば、難なく併殺にきって取れた打球にも関わらず、半身ですくい捕ろうとして失敗した今岡は、非難に値する。
正面に回りこんで、少なくとも打球を止めていれば、ゲッツーは無理だったとしても足の遅いウッズを一塁でアウトにできたはず。
一死もとれずにランナーをためてしまったのは最悪である。
彼に「魂」があれば、必死で打球にくらいつこうと、しっかり正面で受け止めれたはずだと考えるのは浅はかか?
こんな今岡に出会うたび、野村監督が彼を“干した”のは慧眼であったと思えてしまう。

藤田氏の言うように、打球のスピードに追いつけないくらいに下半身が弱っているなら、どんなシーズンオフを送っていたのか?
自分よりもはるかに年上の下柳が、陸上競技のコーチを雇ってまで下半身を鍛えて衰えをカバーしようとしている姿勢に、何も感じていないのだろう。
下半身が使えていないためにバッティングが崩れているというのは、去年から指摘されていたことだ。
にもかかわらず、そこに何ら対策を施すことなく、某CMでの自身のセリフのように、「形が大切」とばかりにバッティングフォームのチェックばかりしていたのなら、ほんまもんのアホだと言わせてもらう。

コーチの指導が悪いという声もあるかもしれないが、金本に次ぐ何億という報酬をもらっていながら、コーチに指摘されないから欠点が直せないというのでは、給料泥坊以外の何者でもない。
ましてや今岡は、首位打者も打点王も獲得している“大打者”なのだ。
下半身が使えていないという、野球選手としての基礎の基礎に弱みがあることくらい、気づけなくてどうするのか。
それに、タイガースの選手ならではのことで、去年からスポーツ紙上で何度も指摘されてきていることなのだから、気がつかない方がおかしい。
見て見ぬふりをしていたとしか思えず、ふざけるな!と言いたい。

打球が怖かった…というのなら即刻引退すべきだ。
現に一昨年、引退した片岡は、自分に飛んできたゴロに恐怖心を抱いた瞬間、選手として終わったと感じたと告白していた。
去年、自身のブログで「進退」という言葉を使って引退騒動を起こしたが、ごちゃごちゃ言うてんとサッサと引退した方がカッコいい。

打点王をとったときの彼は、本当に天才といえる技術を再三見せてくれていた。
インコース高めの難しい球を、いともたやすくさばいてホームランにしたときのスイングは今も忘れられない。
あの素晴らしいバットコントロールこそ、彼のプロ野球選手としての醍醐味だ。
あの頃の彼の勇姿を覚えているからこそ、最近の情けない姿が歯がゆくて仕方ないのである。

天才と言われ続けて何年が経つだろう。
同じ天才でもイチローに並べない今岡。
彼がタイトルを獲ればタイガースは優勝できるはずだ。
星野監督初年度のオープン戦。
当時は上坂の方が評価が上だったくらいの中、代打のチャンスを見事に生かしてレギュラーをもぎとったあの「魂」を、彼はすっかり忘れてしまったのだろうか。

「魂の試合」で一人「魂」を感じさせてくれなかった天才を憂う…


モーレツ!

2008年04月25日 | ニュースから
「休みたいならやめればいい」急成長の日本電産社長(朝日新聞) - goo ニュース


泣く子も黙る(?)日本電産の社長ならではの言葉だ。
業績を拡大し続ける…それも並みの拡大の仕方ではない秘訣は、モーレツ社員の働きぶりに因るというのは、ごく当たり前なことではある。
自社の特長をしっかり把握し、モーレツに働くという自社の方向性を明確に打ち出したうえでの業績向上。
そんな社風がイヤなら辞めてもらって結構、という潔さもまた会社としての強みである。
そこまでモーレツ社員になりきれない自分は、だから日本電産に入りたいとも思わない。
(向こうさんも、入れたいとは思わないはず(笑))


道のり

2008年04月24日 | ニュースから
光市母子殺害、当時18歳の男に死刑判決…広島高裁(読売新聞) - goo ニュース


社会人となってまだ間もない頃に、妻と幼い我が子を同時に、それも悲惨な形で失うという奈落に叩き落された夫。
人生のうちでも最も楽しい頃ともいえる時期を、辛い裁判を闘って過ごしてきた氏の胸のうちはいかばかりか。

なぜこんな試練に遭わなければならないのか。
今回の判決が出るまでの8年、どのような思いで過ごしてきたことだろう。
被告側は、判決後に即刻上告している。
被害者夫氏の辛い日々はまだ続く…


衰えぬ人気…

2008年04月23日 | ニュースから
小泉氏トップ、2位麻生氏=首相にふさわしい人-時事世論調査(時事通信) - goo ニュース


いまだ国民の間に根強い人気があるのか?小泉元首相は。
今の欧米式格差社会を作り出した大本は、彼の政権下での政策ではなかったか?
ショートセンテンスで端的に表現してみせる彼の手法は万人受けしやすく、劇場型でテレビで見ている分には面白い政治家ではある。
しかしその視界には、庶民の生活はもちろんのこと、弱者と呼ばれる人々の生活は一切入っていない。
代々政治家の家系で何不自由なく生きてきた彼の首相時代に、かつての日本に存在した“日本的相互扶助”の社会を破壊し尽されたのではないだろうか?

かと言って、本当の意味での庶民派政治家が、それも力と知力に富んだ一般庶民の感覚を持った政治家がいるとも思えない。
そんな政治家がいないことが、逆に彼の人気を押し上げているのかもしれない。
確かに小泉首相は、良くも悪くも(個人的には「悪くも」ばかりではないかと思うが)大ナタをふるって改革を推し進めた。
彼が首相になれば、何かやってくれそう♪という根拠のない期待を抱かせるのも確かだから。

政治トーシローの自分が言うのもなんだが、日本の政治状況は世紀末的だ…


膝の手術と強打者

2008年04月22日 | 野球
小笠原に異変…右○、左×の“ジキルとハイド”?(夕刊フジ) - goo ニュース


読売の小笠原が苦しんでいるようだ。
特に左投手のときの成績が極端に悪いとか。

広島の小早川コーチのコメントに、
「左ヒザが不安なときの左打者は、右投手には合わせられるが、左投手だと軸足にためが作れず、体が前に流れてしまう。球速が実際より速く感じられ、とらえたと思っても詰まる。」
とある。
やはり手術して回復したとはいえ、無意識のうちに患部を守ろうとしているのだろう。

同じくヒザを手術した我らがタイガースのアニキ・金本は、小笠原ほどの左右格差は無いのではないだろうか。
いつの試合だったか、左投手を相手にしたときもしっかりと踏み込んで自分のバッティングができていたと記憶している。
20日の試合でも先制ホームランに追加点と大活躍。
打点20はリーグトップで、健在ぶりを発揮している。

二岡をはじめ、やたらと怪我人の多い讀賣。
トレーナーは何をしているのか?と思っていたが、本人達の自覚もどれほどのものがあるのだろうとも思ったり。

讀賣のトンネルは長いかもしれない。