面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「DEATH NOTE デスノート 前編」

2006年07月25日 | 映画
前回「パイレーツ・オブ・カリビアン」が、to be continuedな終わり方のため、大変消化不良で中途半端な作品になっていることを紹介した。
その点、今回の「DEATH NOTE デスノート 前編」は潔い。
“前編”と謳っており、次回に続くことを宣言しているのだから。

ある日、そこに名前を書くと書かれた人間は死ぬ、死神が気まぐれでこの世に落とした「デスノート」を拾った、名門大学法学部学生で司法試験も現役一発合格を果たした逸材・夜神月(やがみらいと・藤原竜也)は、メディアを通して知った凶悪犯達を次々と殺害し、犯罪者のいない“理想の世界”を目指す。
これを阻止せんとICPOが解決に向けて日本に送り込んできたのが、抜群の推理力と情報収集力及び分析力を誇るLこと竜崎(松山ケンイチ)。

この“天才”二人の人智を尽くした攻防が次回・後編の最大の見どころであるが、前編である本作自体も、単品で十分に楽しめる作品になっている。

本作の終盤、夜神月は一般ピープルが「そこまでやるかね!?」と唖然とさせられる“芝居”を打つが、その月に対して今後の対決に向けて戦う姿勢を強烈にアピールするLの姿が印象深い。

チャチなCGで興を削ぐ死神・リュークはいただけない。
月の恋人・詩織(香椎由宇)が原作には無いオリジナルキャラなのであれば、リュークはいっそ声だけの出演にして姿を現さない方がいい。
それを差し引いても、寝るヒマなく最後までしっかり観た。
まあ、本作がつまらなかったら後編に客が入らなくなるのだから、当然と言うには当り前過ぎるデキ。

これまた「パイレーツ・オブ・カリビアン」同様、続編である後編を観なしゃーない。
それにしても、日曜に観たせいか、観客の平均年齢は確実に自分の半分程度しかなかったのは…むむむむ…。

DEATH NOTE デスノート 前編
2006年/日本  監督:金子修介
出演:藤原竜也、松山ケンイチ、瀬戸朝香、香椎由宇、細川茂樹、戸田恵梨香


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