面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「生きてこそ」

2007年01月08日 | 映画
先にUPした記事ではないが、航行中に事故によりアンデス山脈に墜落した飛行機から生還した人々の実話を描いた映画「生きてこそ」。

生還したのは、チリでの試合のために搭乗していたウルグアイの学生ラグビーチームのメンバー。
ラグビーで鍛えられた体力があったからとも言えるが、最後まで彼らを支えたのは「生きる」ことに対する執念。
最後はメンバーのうちの二人が、救助を求めてアンデスの深山を越えていく。

事故から10日目、生存者達は生き残るために苦渋の決断をする。
生に対する執念と、人間としての尊厳との葛藤があるが、自分なら尊厳よりも生存を選ぶだろう。
人間として生を受けたからには、この与えられた人生を「生きてこそ」と思うから。

事故のシーンがあまりにリアルで強烈で、観終ってしばらくは飛行機に乗るのが怖くなるパニック映画ではあるが、シリアスになり過ぎない軽めの演出が、この作品を観やすいものにしている。


「生きてこそ」
1993年/アメリカ  監督:フランク・マーシャル
出演:ウィリアム・ゴールデンバーグ、イーサン・ホーク、ヴィンセント・スパーノ、ジョシュ・ハミルトン、ブルース・ラムゼイ、ジョン・ハイアムズ・ニュートン、イレーナ・ダグラス