面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

生きてこそ

2007年01月07日 | ニュースから
薬師丸「いじめ問題」にメッセージ(日刊スポーツ) - goo ニュース

自殺者に巻き込まれたニュースに並んで、薬師丸ひろ子が「生きてこその人生です」とのメッセージを発したという記事があった。
自身が出演したテレビドラマ「白虎隊」の特別試写会での一幕である。
「試練もありますが、与えられた人生を生き抜くこと、生きてこその人生という思いが伝えられれば」
と語ったそうだが、自殺を考えている人間を事前に見抜くことは、至難の業ではないだろうか。

よく自殺者の遺族が「普段と変わった様子はなかった」とコメントした記事を目にする。
人に迷惑をかけたくないという意識が強い人ほど、自分の無力感に襲われると、つい自分を自分で追い詰め、黄泉への道を選んでしまう。
その死の間際まで、周囲に心配かけたくないとの思いが強く、普段と全く変わらない態度を取り続け、そして一人になった瞬間に命を絶つ。

「人に迷惑をかけたくないと言うなら死ぬ必要ないやん!」
と言うのは簡単だ。
迷惑をかけたくない、心配をかけたくないという心理状態と自殺行為とは、相反するものであり、平常な精神状態の人間からは訳が分からず理解できないもの。
でも当の本人は、生きていることの方が周囲に迷惑をかける、あるいは自分の存在が周りに迷惑をかけたと思い詰めている。
既に迷惑をかけた周囲に対する気遣いとして、死を選ぶ直前まで周囲には迷惑をかけないようにし、そしてもうこれ以上周囲に迷惑をかけずに済む…と安堵するために自殺する。

周囲が絶対に事前に気付かない自殺は現に存在する。
ならば本人が自殺の道を選ばないように常日頃からの予防が何よりも大切だ。
ただ生きているだけで誰かが喜んでくれる、という思いを持つことも、自殺を思い留まるための大きな要素の一つ。
「生きていてくれることが幸せ」
ことあるごとにそう伝えるのも、自殺防止の有効な手段なのである。


災難…

2007年01月07日 | ニュースから
男が迷惑飛び降り、路上の男性直撃し双方重傷…新宿(読売新聞) - goo ニュース

たまたまその場にいた男性が、自殺しようと飛び降りた人の下敷きになって重症を負った。
とんでもない災難であるが、誰もが巻き込まれる可能性を持っている。
ましてや、自殺者が増えつづける昨今、いつ自分が下敷きになってしまうかわからない。

昔、ビルから飛び降りた男が、下にいる人に向かって
「そこをどけーっ!」
と叫びながら落下した、という話を聞いたことがあるが、そんなことが可能なんだろうか?と改めて疑問に思った事件である…