面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

井川落札

2006年11月30日 | ニュースから
ヤ軍が応札額で験担ぎ 井川紹介の米メディア(共同通信) - goo ニュース

ポスティングシステムによるアメリカ大リーグへの移籍を目指していた井川。
ニューヨーク・ヤンキースが2600万194ドル(約30億円)で落札した。
ヤンキースにしてみれば、ボストン・レッドソックスに松坂を60億円で“持っていかれた”だけに、今回の井川獲得には必死だったに違いない。

日本で言うところの「阪神vs巨人」にあたる「レッドソックスvsヤンキース」。
ヤンキースが、この額なら落札できるだろうと入札した松坂争奪戦で、フタを開けてみれば他球団を遥かに凌駕する金額でライバルのレッドソックスが落札。
ヤンキースのスタインブレナー=オーナーは激怒したとか。
キャッシュマンGMは慌てふためいたに違いない。

松坂による投手陣補強に失敗した彼にすれば、次の大物投手である井川は是が非でも獲得しなければならないと、気が気でなかったのではないだろうか。
これで井川まで逃せば、スタインブレナー氏の性格を考えれば、確実に自分の首が飛ぶ。
今度こそは何が何でも落札するぞ!
という執念が、端数の194ドルに見てとれるのである。
これは井川の今シーズンの奪三振数であり、日本で言うところの“ゲン担ぎ”だ!というところをAP通信は指摘したのだ。

2600万ドル突っ込めば、他を寄せつけずに井川を獲得できている。
そこへ、茶目っ気たっぷりに追加されている194ドル。
良くも悪くも、それだけの思いを込められ、ヤンキースに請われていく井川。
野球選手冥利に尽きるというもの。
大リーグ版“伝統の一戦”における松坂との投げ合いは、また新たなライバル対決として各チームの地元ファンはもとより、日本からの観光客を呼び込むことだろう。

そして、後に残された日本プロ野球界は…