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Ⅰ 民主主義
【親ロシア野党指導者でプーチン氏友人のメドベチュク氏を拘束】
>ウクライナ当局は、親ロシアの野党「プラットホーム生活党」の指導者で、ロシアのプーチン大統領の友人とされるメドベチュク氏の拘束を明らかにした。ゼレンスキー大統領はSNSに手錠をされた迷彩服姿のメドベチュク氏の写真を投稿し「特殊作戦が実行された、よくやった!」とコメントした。
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Ⅱ 学者
学者の方々は、知能も感性も優れているんだ、ということは、よくわかりました。
その人たちから見れば、僕なんか、まるで無知で、人間としての重要な感性が欠けているんでしょうね。
【東大入学式での映画監督の河瀨直美さんの祝辞が波紋を呼んでいる】
>例えば「ロシア」という国を悪者にすることは簡単である。けれどもその国の正義がウクライナの正義とぶつかり合っているのだとしたら、それを止めるにはどうすればいいのか。なぜこのようなことが起こってしまっているのか。一方的な側からの意見に左右されて、ものの本質を見誤ってはいないだろうか?誤解を恐れずに言うと「悪」を存在させることで、私たちは安心していないだろうか?
こうした見方を紹介した上で「自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があるということを自覚しておく必要がある」と新入生たちに訴えた。「自制心を持って」侵攻を拒否することを促していた。
その祝辞に対して、国際政治学者からの批判が相次いでいる。
国際政治学者・慶應義塾大学細谷雄一教授
>ロシア軍が殺戮している多くは妊婦や子供など罪のない一般市民。他方でウクライナ軍は、自国の国土を蹂躙して、市民を殺戮するロシアの侵略軍を撃退している。この違いを見分けられない人は、人間としての重要な感性の何かが欠けているか、ウクライナ戦争について無知か、そのどちらかでは。
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「萌葱Books」新刊紹介
春の女神ギフチョウLuehdorfia japonicaの姉妹種、エーゲ海の春の女神モエギチョウ(旧名のシリアアゲハ/ニセアポロ/ムカシウスバから改称)Archon apollinus。両者は外観こそ著しく異なりますが、基本形質の比較や、DNAの解析によれば、姉妹集団であることが分かります。この両属(および両者を結びつける化石種)でギフチョウ族Luehdorfiiniを形成します。ユーラシア大陸の東西に遠く離れて生き続ける“姉妹たち”に会いに、エーゲ海の小島を訪ねました。そこで見た“実際の生きた姿”は、まさしくギフチョウそのもの。その観察記です。
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今日も、同じ場所に行きました。アテネ中央駅から30分のアフィドネスという小さな駅の周囲の草地。
昨日写し損ねたルリシジミ一本に絞ったのだけれど、また写し損ねてしまった。同じ時間帯に同じ場所に現れました。でも止まってくれない。
そういえば、去年の霞丘陵でも、ルリシジミの撮影には苦労しました(初日に出会ってから後、ほとんど見ることが出来なかった)。世界的普通種のはずですが、東京でもアテネでも、なぜか苦戦しています。まさか世界で一斉に勢力が急衰している、なんてことはないと思いますが、、、。
でも、彼らの末裔のオガサワラシジミも絶滅しちゃったことですし、
イラクのクルド地方のルリシジミの地域集団が、オガサワラシジミのアイデンティティを探るにあたってカギを握っている。クルド地方は、トルコの南縁で、ギリシャからもさほど遠い地ではありません。ということで、ギリシャのルリシジミも、この機会にチェックしておきたいのです。
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モンシロチョウは、別の独立項目で纏めて紹介する予定ですが、ちょっとだけお披露目。
モンシロチョウ
解説は、、、、始めだしたら終わらないと思うので、何も書きません。
●モンシロチョウ
●ミナミモンシロチョウ(モンシロチョウに酷似します、山際じゃないといないのかも)
●イワバモンシロチョウ(やはりモンシロチョウに似ていますが、血縁的にはエゾスジグロチョウに近い)
●エゾスジグロチョウ(ギリシャ産も日本産同様に、複数種に分割する見解あり)
●クレペリモンシロチョウ
の各種がギリシャにいるはずですが、アテネ近郊で見ることができるのは、全てモンシロチョウのようです。
ほかに、上記各種より一回り大型のオオモンシロチョウがいます。世界的に見れば、こちらが本家“キャベジ・ホワイト”で、モンシロチョウのほうは“スモール・キャベジ・ホワイト”。世界のあちこちに拡散しているようですが、なぜか日本(本州)には侵入してきていません。ただし北海道には侵入帰化済みです(東アジア産はヨーロッパ産とは別系統?)。写真は交尾ペア。
チョウセンシロチョウ属は、モンシロチョウ属とは別のPontia属ですが、基本形質は両者の間に有意差はなく、属を統合する(Pierisに含める)見解があっても良いと思います。オオモンシロチョウ同様に、ユーラシア大陸に広く分布する(ヨーロッパ産と東アジア産は別種とする見解あり)のに、日本には分布していないという種の一つです。北海道に侵入帰化しているオオモンシロチョウと違って、本州や九州の日本海側で、稀に“北からの迷蝶”として記録されています。
Coenonympha pamphilus。今日、最も沢山いた蝶の一つです。非常に小さな蝶で、飛翔時には一見ベニシジミのようにも見えます。ヒメヒカゲ属は日本には2種、ヒメジャノメが本州のごく限られた山地草原に、シロオビヒメジャノメが北海道の一部地域に分布しています。一方。ヨーロッパには非常に多くの種が分布していて、その中で最もポピュラーなのが、この“Small heath/小さな荒地の蝶”です。日本のヒメヒカゲが(山地草原の激減に伴って)衰退の一途にあるのとは対照的に、いたるところで見られるようです。日本とは違って、どこにでも“草地・荒地”が残っているわけですから、ある意味当然なのかも知れません。
クモマツマキチョウの雌(3日前に撮影)。日本では「高山蝶」の一種として認識されていますが、中国大陸の一部やヨーロッパでは人里の蝶です。雄は“Orange tip”の名の通り前翅の上半分が鮮やかなオレンジ色、一方雌は白黒、先に紹介したモンシロチョウの仲間のチョウセンシロチョウとよく似ています。この写真は、全く偶然なのですが(あるいは必然?)、蝶の翅裏の色や模様が、周囲のトウダイグサの一種の色調に見事に溶け込んでいます。考えてみれば、とても不思議です。
アテネ中央駅。