青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

「ギリシャと日本で対応する興味深い数種の蝶について」 2022.4.15

2022-04-15 20:47:42 | コロナ、ウクライナ問題、身近な自然



今日も快晴で、、、アテネに来てから10日間、ぶっ通しで快晴です。こう快晴続きだと、困ってしまう。フィールドに出ないことに、なんか罪悪感を覚えてしまいます。そこはグッと我慢して、2日連続でデスクワークに励みます。夜になると、イギリス、ロシア、スペイン、フランス、ドイツ、イラン、キューバの兄ちゃん姉ちゃんがやってきて、落ち着いて作業が出来なくなってしまうので、彼らが来ないうちに済ませとかねばなりません。



ここんところずっと、食事は同じメニュー(スーパーで購入)。朝飯がクロワッサン(0.27ユーロ)4個。昼飯がスパゲッティ(2ユーロ)。晩飯がインスタントラーメン(2個0.52ユーロ)に野菜セット(1ユーロ)にソーセージ(0.99ユーロ)。

それにインスタントコーヒー(ブラック)とフルーツジュース。夜はロシアの兄ちゃんがロシア風料理を作ってご馳走してくれたりします。一日900円ぐらいの計算で、貧乏人なのにかなり贅沢してますね。栄養とか健康とかは、まるで考えたことがない。日本にいる時もそうなのですが、大抵一か月間ぐらいは毎日ほぼ同じメニューで通します。世の健康マニアやリスク排除主義者の中には、74歳(10日後)の僕よりも、ずっと早くにくたばっている人も少なくないと思うのですが、、、、何でですかね。



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今日のニュース。NATO絡みの攻防。ロシア首脳(プーチン大統領とメドベージェフ前大統領)の男性2ショットと、スエ―デン首相&フィンランド首相の女性2ショットの、それぞれの記者会見が、多数取り上げられています。これがもう対照的で、、、、前者の暗く重苦しい雰囲気と、後者の明るく爽やかな雰囲気が、もろに伝わってきます。非常に個人的な感覚の感想です。だからどうした、って話ではありません。



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JR東日本・恵比寿駅。案内板にあったロシア語の表記。利用客から「ロシア語の表記は不快だ」という苦情が複数あったので、それを削除した、、、、そうです。



世界中の人々が、平和を望み、戦争を忌避しているはずなのに、現実は、、、、、結局そういうことですね。皆が(自分たちの)平和を望んでいる限り、戦争がなくなるわけありません。



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上2つの話とは無関係な蝶の話です。



前回と同じ写真を再紹介。





クモマツマキチョウ雌の静止場所。2022.4.12 ギリシャ・アテネ郊外




モンキチョウ雌の静止場所。2007.9.30 中国雲南省梅里雪山





クモマツマキチョウ雄。2010.6.17 中国四川省雅江県



15年ほど前に撮影し、その後何度も取り上げている、モンキチョウの静止場所の写真を、セットにして改め紹介しておきます。



なんでまた、こんなピッタリな状況になるんでしょうかね。蝶の側と植物の側の色あいの余りの調和。



もちろん偶然なのですが、別の視点から捉えれば、偶然じゃないのですね。偶然とは何か?それは必ずしも「必然の反対語」ではありません。案外「同義語」なのかも知れない。



この2つの写真、いろいろと考えることがあります。とにもかくにも“ス、ス、ス、ストレンジ、、、!!”と言うしかない。でも、捉えかたによれば、それほど不思議な事ではないような気もします。案外、あまりに日常的な現象なのかも知れませんね。だって、生物の基本は、姿を隠す、周りに溶け込む、という能力を、本質的に備えているわけですし。



例えば(やはりシロチョウ科の)キチョウやヤマキチョウの場合、静止時にはほとんど全ての状況において、周りに溶け込んでいる(ことに半逆光で見た場合は完璧に)。



それ自体は考え方によればとんでもなく不思議な現象が、全く日常的に別に不思議でなく行われていることが、ある意味不思議です。



それでもって、キチョウの、「どこにでもいていつでも見ることのできる(かつ周囲の光に溶け込んで見つけるのが難しい)普通にそこいらにとまっている状態の写真」を探したのですが、これがなかなか見つからない。こんな時の説明の為に、それを時々撮ってはいるのだけれど、パソコンのどこに収めているのか、探し出すのは相当に困難です。大抵の場合は、クリアに姿が分かる完全逆光(透視光)や、翅裏のデテールが良くわかる完全順光にカメラの位置を向けて撮影しているので、最も普通に接している「周りに溶け込んだ」状態の写真が、出てこないのです。



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「萌葱Books」新刊紹介

春の女神ギフチョウLuehdorfia japonicaの姉妹種、エーゲ海の春の女神モエギチョウ(旧名のシリアアゲハ/ニセアポロ/ムカシウスバから改称)Archon apollinus。両者は外観こそ著しく異なりますが、基本形質の比較や、DNAの解析によれば、姉妹集団であることが分かります。この両属(および両者を結びつける化石種)でギフチョウ族Luehdorfiiniを形成します。ユーラシア大陸の東西に遠く離れて生き続ける“姉妹たち”に会いに、エーゲ海の小島を訪ねました。そこで見た“実際の生きた姿”は、まさしくギフチョウそのもの。その観察記です。








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