フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

収穫の喜び

2011-07-26 | 人々との交流

くもり、外気温16度、室温22度、湿度56%。
このところ涼しい朝が続いていて、過ごしやすい。

今日は、朝から、BMWの轟音をとどろかせてKITAHOさんがやってきた。コーヒー生豆自家焙煎派のKITAHOさんから、じきじきに、焙煎の仕方を伝授していただくことになっている。

しかも、わざわざ、3種類の生豆を持ってきてくれた。「エチオピア・モカ」「ハワイアンコナ・エクストラファンシー」
それに、これは美味しいと折り紙つきの「ジャマイカ・ブルーマウンテン・crydesdaleNO1」だ。そのうちから、先ずはエチオピア・モカを煎ってみよう。いつもの通り、「煎りたて名人」に豆を入れて煎り始めるとそれではだめですね、とじきじきの指導が入った。

どうも「煎りたて名人」は少し重く、揺すると疲れるからムラができるそうだ。何か金網はないですがと言うことで、コンロの上に金網を敷いて、その上で「名人」を揺する。KITAHOさん曰く「一時も、揺するのを止めてはなりませんよ」、私は「普段は、しばらく火にかけたままにしていて、時折揺する程度です」と応えると、それでは、ムラができて、美味しく煎れないそうだ。「スローライフですから、手間を惜しまず、ゆっくりやりましょう」ということで、ただひたすら「名人」をもって火の上で揺することになった。豆の色が、黄緑~黄色~薄茶色(シナモン色)に変わってきた。その後も煎り続けていると、爆ぜて、煙が出始め、よくある「コーヒー色」になってきた。頃合いよしで、火から降ろし、ざるに入れて「急速に冷ま

し」て煎り上がった。私が見ると、コーヒーの豆は、ほとんどムラが無い。それでも、KITAHOさんはムラがありますね、とご不満の様子。やや浅めに煎った「エチオピア・モカ」をミールにかけ、淹れてみる。すると、KITAHOさんの奥さん好みの、苦味を全く感じさせない、香り高いモカになった。味が少し薄い様な気がするが、癖が無いので、何杯でも飲める感じだ。

その後は、夏のアダージョの森をご案内する。KITAHOさんは、そここに咲き始めているヤマユリにも、少し色合いの違いがあるのをよく調べている。いただいた、ナミキソウ、斑入りミズヒキ、ヒマラヤユキノシタが根付いていて喜んでくれた。ところが、「キフツゲート」は枯れてしまっているので、これではだめですと茎を抜きとり、「またやってみましょう」とのことだ。
畑に行って巨大カボチャの成長具合を見ていただく。2個実を付けていて、実より上にある5枚の葉を大切にしてください、これが、カボチャの成長のポイントですとのことだった。「フムフム」。
ジャガイモの葉が枯れ始めるのを見て、これは、直ぐに掘り上げなければなりませんよ、とのことだ。「じゃ、今からやりましょうか」ということになり、クワと箱を持ってきてジャガイモ掘りを始める。


ジャガイモの出来はいま一つのようだ。肥料が効いていないそうだ。しかも、土寄せをしていないので、緑がかって食べられないものもある。と言いながらも2畝を掘り起こすと立派なジュガイモを収穫することができて、大喜びである。

部屋に戻って、おにぎりの簡単な昼食をご一緒する。庭づくり、蕎麦の味、武川の知人の話、北杜市政、お孫さんの話、もろもろの世情など、KITAHOさんとの話は尽きることがなく、実に楽しい。3時前になり「今度は私たちがKITAHOさんの庭を拝見させていただきます」、といってお別れした。

今日は続いて、ペンション「ミュー」さんにお越しいただくことになっている。わざわざ、焼き立てで熱々のチーズケーキを持ってきていただいた。たっぷりチーズが入ったケーキは、甘さに流れない、個性的な一品だった。

それと、白瓜の醤油漬けも頂いた。

 

その後、ゆっくりとアダージョの森をご案内する。雑木林が好きとのことである。家に戻ってきてデッキで「中国茶・鐡観音」飲みながら、庭づくりの話をする。飛騨のご出身なので、森のことには詳しい。一見して、「もっと木を伐採しなければなりませんね、ひょろひょろで、曲がった木はいりません」とのこと。樹木の育ち方についてこれだけはっきりと言える方は「ミュー」さんが初めてだ。これで木を切ることに躊躇する妻も少しは分かってくれたかな。先日妻の友人が泊ったとき、煮物が美味しいので、「美味しい煮物料理の秘訣」をお聞きすると、時間をかけて煮込むことに尽きるとのことだった。

今日の夕食は、冷蔵庫に「焼き鳥」が残っていたので、オーブンで焼いて食べる。頂いた白瓜の醤油漬けはカリカリして歯ごたえが心地よかった。

 


たまには渓流釣り

2011-07-25 | 趣味

晴れ、外気温16度、室温21度、湿度56%。
昨日頂いた、ヤマユリを生けておくと、部屋の中には強い芳香が漂っている。花粉が付くと困るので、おしべは切り取っている。


朝起きると、先ずは、「煎りたて名人」でコーヒー豆を煎ろう。今日は、先日お越しいただいた方から送っていただいた
ブラジル・サントスだ。深煎りになれてきて、少々の煙が出ても驚かなくなった。これでは、家の中では焙煎できないのでデッキのテーブルの上で煎ることにしている。煎った後は、皿に入れ、煽いで皮を飛ばす。しばらく置いておいてから挽いて、淹れる。成程、ブラジル・サントスは癖のない味である。

朝食後は、フルートの基礎練習をする。ロングトーン、「毎日の練習」を1時間ほどやる。

その後、気になっていた畑の雑草刈りをする。6月にかってから1か月経つと、畑の土手は草だらけになった。久々に草刈機のエンジンをかける。どんどん草を刈っていくと気持ちがいい。草刈機の「石飛防止」に刈った草が詰まり、草刈機が止まってしまうのが厄介だ。特に蔓性植物を刈ると直ぐに詰まるので、その都度エンジンを止めて草を取り除かねばならないのが面倒だ。向かいの畑にご夫婦がやってきて、同じように草を刈り出したので、「草刈は大変ですね」とごあいさつし、しばしお話した。

昼までやると、汗びっしょりでふらふらになったが、おおよその草を刈ることができた。

今日は、3時からいつもの、Kさん、N子さん、Sさん4人と渓流釣りに行くことになっている。このあたりは、小さい渓流がいたるところにあるので、釣り場所には困らないのでいい。今日は、清里湖の上の方を探ってみることにする。

渓流に降りると、沢の音、鳥の鳴き声、ヒグラシがきこえてきた。

久しぶりの釣りなので、ワクワクするではないか。時折小さいながら魚影も見える。最初に「やったー」と声が上がったのは、Sさんだ。小さいながらアマゴがかかった。彼は、餌釣りだ。


私は、釣り仲間に作っていただいた毛バリのテンカラだ。竿を振ること40分ほど、小さなアタリがあったので引き揚げてみると、残念ながらアブラハヤだった。直ぐにリリースする。

それからは、釣り上がり堰堤近くまで行ったが、全くアタリが無い。結局、その後は皆さん全く釣れなかった。無念のKさんは諦めきれない。N子さんは、竿を置いて、写真撮影をしている。Kさんを説得して、5時30分過ぎ納竿した。
その後の反省会は、我が家のでデッキで行うことにしよう。皆で、テーブル、ホットプレート、食器などをセッティングすると直ぐだ。その後、畑に出て、シシトウ、ナスビ、キュウリ、ズッキーニを収穫する。その後「乾杯!」となる。獲れたてを焼き野菜にして食べると最高!

バーベキュー定番のカルビなどは、ほんの少しあるだけでいいのだ。生粋の江戸っ子3人がいるので、「本当の東京の名所」の話で盛り上がった。ガイドブックに載らなくても、いいところ・面白いところがいっぱいあるそうである。いつか、そんな「東京見物」をしたいものだ。


爽やかな「風」が吹き去る

2011-07-24 | 人々との交流

曇り、外気温15度、室温22度、湿度48%。涼しい朝だ。
今日は、昨日車で来た二人の女性をご案内する。昼までしか時間がないので、車でざっと八ヶ岳界隈を走ることにする。牧場通り~清泉寮、残念ながら雲がかかっているので山はほとんど見えない。まきば公園にいくと、ハーレーが集結していた。ここも一面に衣をひいたような薄いモヤがかかっている。


焼き物が好きだという彼女たちは、夢宇谷にお連れしよう。ほとんど来客者はいなく、ひっそりしていた。手ごろなスープ皿があったが、どうも妻と好みが合わなくて買うのを諦める。

時間が無くなってしまって、それ以外の所には行くことができず、お別れすることになった。7人の来訪者は、夏の林を吹き抜ける爽やかな風のように、吹きぬけていった。

静かなアダージョの森に帰ってきて昼食をする。どうも、何かを作るのが面倒なので、「BLT」サンドで間に合わせておこう。ベーコンはパリパリにする気もしないので軽く炒める。昼食を食べていると、隣村のFさんからテレがかかってきた「ヤマユリが咲いていますよ」という話だ。春に、枝垂れサクラの咲く素敵な庭を見せていただいたときに「夏にはヤマユリが満開になります」とお聞きしていたので、一度訪ねてみたいと言っていたので、連絡してくれたのだ。

1時から3時過ぎまでフルートを練習しておく。この間、来客が続いたので、ほとんどまとまった練習をしていなかったのが気になっていた。吹き始めは、いやな濁った音しか出なかったが、2時間ほどやるとやっと元に戻ったかな、という感じだった。

3時30分過ぎに、Fさん宅をお訪ねする。ご主人は、庭で草抜きをされていた。言われる通り、庭にはいたるところにヤマユリが咲いていて、芳香を放っていた。ヤマユリは大きいものでは、数十個の花を付けるとのこと。種が飛んだからなのか、庭のいたるところに咲いている。

大きなヤマボウシの下にはソバナが咲き始めていた。

これを食べてみてくださいといって出された「インカのめさめ」をというジャガイモは、栗に似たような味で、とびきりの美味しさだ。私たちがあまりに「美味しい」というので「それでは畑のをお持ち帰りください」といってわざわざ畑から「インカのめざめ」を掘り起していただいた。

畑ではカボチャ棚に、立派なカボチャが育っていた。やはり蔓は「1本仕立て」にしなければならないそうだ。それ以外にも塩漬けしたエゴマの葉、肌かぶれによいという「干しヨモギ」「干しドクダミ」、帰り際には、テッポウユリとヤマユリの切り花まで戴いた。

今夜の夕食は、野菜たっぷりのほうとう、「インカのめざめ」の丸かじり、エゴマの葉包みのおにぎりとしよう。爽やかな「土の香り」が漂ってきた。獲れたての自然の恵みは、美味しさの原点であろう。


続々来訪者

2011-07-23 | 人々との交流

今日もいい天気だ。朝の外気温13度、室温20度、湿度50%と、涼しいが、暑くなる感じだ。

今日は、朝大阪を5時過ぎに車で発ったメンバーのお二人の女性がやってくる。朝食後、皆さんとを牧場通りのご案内するう。厩舎の馬がのんびりとしているのも、清里の風景だ。

連絡を取り合っていると、予想外にスムーズに走っている。それなら、JR小渕沢の駅にレンタカーを返すときに落ち合おうということにすると、二人の車の方がわずかい先に着いていた。これで私たちを含めて総勢9人になった。早速だが、甲斐小泉の「三分の一湧水」に行く。湧水に手を浸して「冷たい!」と山の涼しさを実感していた。側に鬼クルミの実が沢山落ちていたので、皆さん珍しがって拾っていた。

昼食は、「月舎」で蕎麦を食べよう。皆さんせいろ蕎麦700円を注文する。「香草庵」と比べると、やや麺は太く、味もしっかりしている感じだ。好みがあるので、もちろん一概に言えないが、普通に蕎麦を食べるのでは「月舎」が行きやすくていい。それに、値段も700円で安く、量も多い。


デザートとして、「冷やしそば玉ぜんざい」を注文して、分けて食べてみると、冷たく甘く、なかなかの味だった。

食後は、清里サンメドウズスキー場のリフトに乗り、1900メートルの世界を味わっていただいた。残念だが、いい天気なので、山々はほとんど雲に覆われてしまっている。しかし、涼しく高山植物が咲き乱れている。皆さんと、賽の河原まで歩く。皆さん、ワイワイ言いながら、大きな岩によじ登って、記念撮影をした。

リフトで降りてきてから、野辺山の「びっくり市場」に案内する。店にはお客さんが多く、獲れたてのトウモロコシや桃が美味しそうに並んでいるので、皆さんお土産を買っていた。その後、ともにこの森「だいずや」の豆腐を買い、オルゴール館の土産物売り場で土産物を買う。

その後アダージョの森へお越しいただく。今夜は、皆さんとガーデンパーティをすることになっている。その前に畑に行って、キュウリやシシトウ、ナスビなどを収穫していただく。すると、「折角だから草抜きをしましょうよ!」ということになり、まだ暑さの残る畑で西日にあたりながら、草を抜いていただいて、大助かりだった。

デッキに繰り出して、一同「乾杯!」。先ほど買ってきたトウモロコシは、ラップして電子レンジで3分間ほどチンする。皆さん豪快に丸ごと頬ばって「美味しい!」の大合唱だ。畑で獲れたシシトウ、ナスビ、ズッキーニなどの野菜も人気があった。
今夜も、酔いが回る前に皆さんに私の下手なフルート演奏を聴いていただいた。演奏曲は、ヘンデルの「ラルゴ」、シューマンの「トロイメライ」、グルックの「精霊の踊り」と前回と全く同じだ。「アンコール!」と請われたが、用意していなかったので、希望に添えなかった。今後、考えておかねばならないかな。

あたりが、暗くなってきたので食事を終えることにする。部屋に入って、「煎りたて名人」で焙煎したコーヒーを飲んでいただいて今夜の「楽しい宴」はお開きとなった。

先着した5名の方は、今夜の夜行バスで帰阪することになっているので、それまでの時間を有効に過ごしていただこうと、小渕沢の「延命の湯」までお連れした。そこで、お別れて挨拶をして解散する。今日来られたお二人の方は、ペンション「銀の森」まで案内した。


続く来訪

2011-07-22 | 人々との交流

今朝は穏やかないい天気になった。しかも外気温10度、室温20度、湿度46%。
外気温10度とはびっくりする。湿度も下がってきたので、爽やかそのものだ。

今日は、楽しい華やかさを持ってきてくれた「三人娘」さんが帰る日だ。5時には部屋の片づけや、食事の用意などを始めている。皆さん手際がいいので、あっという間に朝食の用意ができ上がった。食事をしながら、私たちが大阪へ帰れば、また、持ち寄りパーティをしましょうという話が決まった。長坂バス停8時30分発のバスに乗るので、あまり時間はない。朝食後、記念撮影をして出発。

バス停には、定刻15分ほど前に到着した。「ありがとうございました」「今度はご主人とご一緒にお越しください!」とあいさつし、お別れとなった。

一旦アダージョの森に帰るが、今日は、続いて、妻の友達の女性が5人、JRで小渕沢にやってくることになっているので、なかなか忙しい。5人来られるので、JR小渕沢駅でレンタカーを借りる手配をする。早朝大阪を発った一行は10時40分に到着。意外と早くやって来ることができたと喜んでいた。大阪から来られた皆さんは「涼しい!」の大合唱だ。

直ぐに2台の車に分乗して、八ヶ岳観光へ出発する。最初に、明日の夜に乗る夜間バスの乗り場を確認する。その後、「小渕沢えほん村」へ。ゆっくり見学していただければいいのだが、昼食を予約していたので、切り上げていただいた。
昼食場所はイタリアンのマジョラム。各自ランチセットを注文する。最初に出されてきたサラダの黄色い野菜は何か、ということが話題になった。

カボチャのようなのだが、生のカボチャは食べたことが無いし、切り口がすっきりしている。店員の女性の方にお聞きすると「サラダカボチャ」ということで、一同「へー」と納得。私はぺペロンチーノを食べた。ニンニクとトウガラシが効いていて、見た目よりはるかに辛いのがいいではないか。ボリュームもたっぷりで満足した。

腹ごしらえができたら、八ヶ岳観光へ出発だ。ご案内する場所が少し偏ってきたような気がするが、時間の許す限り、「定番」のポイントにお連れしよう。八ヶ岳倶楽部をざっと見た後、吐竜の滝へ。午後の渓流歩きは、涼しくて最高だ。台風の後なので、水流がやや多い。


丁度3時頃になったので、牧草地を歩いて、清泉寮のソフトクリームを楽しむ。清泉寮にはよく行くが、二日続いてソフトクリームを食べたのはこれが初めてだ。

夕方になったので、皆さんの今夜のお宿、ペンション「銀の森」にご案内する。爽やかなご夫婦が今日も明るく迎えてくれた。大きな風呂に浸かって、ゆっくり旅の疲れを癒していただこう。今夜は、妻も皆さんと一緒に夕食に参加した。

皆さんが楽しんだ「銀の森」の夕食は
テーブルのセッティング、前菜


スモモ添えキッシュとオニオンスープ


メインのサーロインステーキ


オードブルとハーブティー

 

一人になった私は静かに缶ビールを傾けた。冷蔵庫の中には、色々の食材が沢山残っているのがありがたい。
9時前に、食事を終えた妻が銀の森さんに送ってもらって帰ってきた。