フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

硫黄岳登山

2011-07-16 | 山登り

今日は、山仲間が5人八ヶ岳にやってきて、一緒に硫黄岳(2760m)に登る日だ。妻に清里の駅まで送って貰う。久しぶりに駅のホームで待っていると、若いころ、中央自動車道が開通していない時、小海線に乗って八ヶ岳を登山したことを回想した。

登山仲間とはJR茅野駅で合流することになっている。(清里~茅野740円)午後2時30分の茅野駅は暑さの真っ盛りだ。早速2台の車に分乗して、唐沢鉱泉を目指す。唐沢鉱泉手前に分岐点があり、そこからものすごいオフロードを走る。道幅も狭く、車の対向が大変だ。ほどなく桜平駐車場に到着した(15時40分)。いい天気になった三連休なので、駐車場と周辺の道路は車で溢れかえっていた。ものすごいアブの集団から大歓迎された。

登山にあたっての打ち合わせでは、お酒を何本持っていくか、アテはあるかを入念にチェックし、その後、コースを簡単に確認した。のんびり登山なので、準備運動もなしに歩き始める。登山道は、渓谷を登っていくので、涼しく快適だ。道の脇にはゴゼンタチバナが一面に咲いていた。

30分ほどで夏沢鉱泉に到着し、小休憩を取る。それから登ること1時間ほどで今日の宿オーレン小屋に着いた(17時20分)。小屋横には、薪が高く積まれていた。薪小屋も屋根もなくても大丈夫なようだ。従業員ががんばって薪割りをしているのだろう。

夕食は17時30分からと迫っていたので、荷物を部屋に置き直ぐに夕食会場へ。今夜の夕食は、オーレン小屋自慢の馬肉のすき焼きだ。いろんな山小屋に泊まったが、すき焼きを食べたのはこれが初めてだ。しかも馬肉が柔らかくこの上なく美味しいのにはびっくり。1本500円の缶ビールも高いとは言っておれず、2本目を買おう。

ゆっくり夕食を食べていたら、私たちのグループが最後になってしまった。オーレン小屋には、風呂があるのもいい。もちろん石鹸などは使えないが、やや熱めの湯に浸かると、身体の疲れが消えていくのがうれしいではないか。


入浴後は、小屋の「ホール」で宴会だ。午後9時の消灯時間まで、ゆっくり談笑することにする。小屋のおやじさんに「なんでオーレン小屋というのですか」と聞くと、小屋の近くに咲く「セリバオウレン」という花の名前から取って付けたそうだ。「オーレンってどういう意味なんですか」と聞くと、帰ってきた返事は「花の名前なんです」とのこと。セリバオウレンは、6月の初め頃に咲きおわったので、今は見れないとのことだ。
(調べると、春に針葉樹林の林床に咲く「オウレン(黄蓮)」と言う花がある。根茎の断面が黄色いから名付けられた。胃腸薬としての効能がある薬草だ。)

9時になったので宴会を終え、就寝した。