朝は、曇っていてやや涼しい。と言っても室温は既に30度を越えているから、暑いのは変わりがない。だんだん大阪の暑さに身体が慣れてきたので、帰阪当初のしんどさは無くなってきた。
朝食後、部屋の片づけ、掃除、それに、明日は紙類資源ゴミ収集日なので、1カ月分溜まった新聞や書籍などを、整理して外に出す。その後、庭に出る。気になっていた庭と表周りの草抜きに取り掛かる。曇っていた空が、このころから晴れてきて、ガンガンの日差しだ。庭の隅に大きく伸びてきたランタナを見ると、余計に暑くなる。
ところが、これだけ暑くなると、いつもは直ぐ襲ってくる蚊が飛んでこないので助かった。滴り落ちる汗を吹きながら1時間ほどの作業で、外回りと庭の雑草3分の1を抜くことができた。草抜きは少しずつ分けてやろう。
昼食後、長坂のきららで買った「七賢の酒粕」を使って、粕漬け作りをやってみる。初めての挑戦だ。「七賢の酒粕」は4キロ入りで、多いので、先ずは半分の2キロで野菜を付ける。冷蔵庫にあった大根、ミョウガを漬けてみよう。野菜には、塩を振りかけ下漬けをして水出しをする。粕床は、砂糖とみりん、焼酎をいれてよく混ぜておく。3日ほどしてから、本漬け、その後7日ほで漬かるそうだ。
午後は、フルートを吹く。基礎練習は昨日と同じだ。力を抜くことを心がける。力を抜くと、ともすればフルートの支えがぐらつくのではとの不安に駆られるが、本当は、力を抜いたほうが、フルートは安定し、指もスムーズに回る。それが頭ではわかっているのだが、最初は抜いていた力が、ついつい入ってくるのが問題だ。
まずは、アルテ20課、NO1の短前打音。大分、軽く入れることができるようになってきた。NO2は、頻繁に高音のファ♯が出てきて、出しにくいファ♯の音を出す練習をするような曲である。その後「名曲31選」から、アトランダムに曲を選んでフルートを楽しむ。難しいパッセージの所にくると腕や指に力が入ってしまうのがよくわかる。
私がバッハのフルートソナタを吹いていると、東隣のブロックの家から、ベートーヴェンのピアノソナタ「アパショナータ(熱情)」がきこえてきた。ピアノの実力はかなりのものだ。向かいの家もピアノを弾いており、こちらからはモーツァルトの様な曲が聞こえてきた。楽器を弾かない家にとっては、お昼寝を妨害する騒音であることには変わりがない。
妻がおばあちゃんの世話に出かけているので、今夜の夕食は私一人になった。7月の終わりの日を、冷やしうどんとマグロの山かけで乾杯する。世界水泳では、400メートル個人メドレーで、身長わずか169センチの掘畑が銅メダルを獲得、中国の19歳孫楊が男子1500メートル自由形で、世界新を出して優勝した。深々と頭を下げていたのが印象的だった。