へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

ハイリスク ローリターン

2015年02月27日 20時56分10秒 | Weblog
株や商品取引などの投資の世界では「ハイリスク ハイリターン」「ローリスク ローリターン」と言われるが、医師という職業は「ハイリスクなのにローリターンな職業」ではないかと思う。

が、今回の話に出てくる医師たちは「美容整形などに携わる医師」は除外したい。

あと、歯科医(特に矯正歯科)、眼科などの医師も対象から外れるかも。

要するに、死と直結するような医療行為に携わる医師の話なのである。



ところで、かつては「数千万円の裏金を使って裏口入学」というニュースがよく見られたが、最近は全く話題にも登らない。

この原因はなんなのであろうか?。

一つの要因として「健康保険の報酬額(点数)」が大幅に引き下げられたことがあるのではないだろうか。

医療や福祉に関する費用は年々増大するのに、健康保険税の引き上げはなし。

民間の保険であれば、費用が増大すると保険料も増やされる。

要するに、採算が取れなくなると赤字が累積して「倒産」と言うことになるので、否応なく保険料が引き上げられる。

が、国民健康保険は民営ではない。

「政府管掌」という言葉も使われるように、「官営」の保険なのである。

官営である以上、保険料の引き上げは議会の法案を通さなくてはならない。

ところが、この法案を通すことが非常に困難である。

与党にしても野党しても、こんな法案に賛成をしようものなら、次の選挙で有権者からてひどいしっぺ返しを食らう。

賛成した議員は立候補しても落選。

政党も存続の危機に見舞われるだろう。

要するに、選挙対策上「絶対に触れてはならない問題」なのである。

が、民間の保険であればその心配も少ない。

それでは、年々増大する費用はどう補うのか。

「税金の投入」でなんとか賄っているが、それにも限度がある。

なので、その余波は医療機関にも及ぶ。

医療機関に及んだ余波の行き先は・・・・。

言わずともわかるであろう。

最近のお医者さんは儲からないのである。

なのに、万一「医療事故」でも起きれば大変である。

人間の命や健康の値段は年々高騰している。

その反対に、医療の進歩で学ぶべきことは増大。

報酬は減少。


まさに、「ハイリスク ローリターン」になっているのである。


ところで、何故急にこのようなことを書き始めたか。

それは、昨日のPET検査の結果を聞きに行った時に何気なく担当医の一人が口にした言葉にある。

3年半近い付き合いでもあるが、私には愚痴を言いやすいので、思わず愚痴が出たのである。

私も申し訳ないとは思うのだが、こればかりはどうしようもない。


ということで、これからますます医師のなり手が減るであろう。

特に、リスクを伴う部門の医師が。
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