へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

内部留保

2009年09月07日 02時34分33秒 | Weblog
「社内留保」と言う事もあるが、特別会社に限った事ではなく、一般家庭でも「内部留保のあるなし」で万一のときの対応に大きな差が出てくる。
最近では外資・株主などの圧力が強くなり、「内部留保がしにくい」と言う風潮が強いのだが、内部留保を少なくすると「社員や株主は喜ぶ」と言う事になるのだろうが、今回のような世界的不況の嵐の前では、たちまち「風前の灯」と言った状態になってしまう。
会社の名前は忘れてしまったのだが、NHKの番組で紹介されたある会社では「内部留保が十分にあるので、売る上げが半分になっても10年間は人員整理(リストラ)をせずにやって行ける」と豪語しているのである。
これは私にも言えることで、バブルの最中に内部留保(住宅ローンの繰上げ返済)に勤めた結果、子供には「父さん、家は貧乏なの?」とまで言われるほどだったのだが、ローンを完済した少し後に「バブル崩壊」と言う事になったので、多くの人がローンの返済など、生活のやり繰りに苦労している中、「借金返済の心配をしなくて良い」という気楽な生活が出来たのである。
私はもともとお金には余り縁がない生活をして来たことも有って「万一に備える」と言う習慣が身についている。
「万一に備える」と言う事は「内部留保をしっかりする」と言う事で、「出来る限り借金はせず、失業して1年や2年収入が途絶えたとしても大丈夫なように貯金をする」と言う事を常にしてきたのである。
前にも書いているように、十指に余るほどの転職を繰り返した私にとって「失業して収入が途絶える」と言う事は特別な事ではなく、「万一に備える」と言う事が習慣になってしまったのである。
8年前にも危機的状況があったのだが、結局内部留保のおかげでギリギリではあったが乗り切る事が出来たのである。
8年前の危機的状況とは、現在と同じような「就職氷河期」の時代で、定年を目前にして会社のリストラにあい、定年間近の人間に職などあろうはずもなく、失業保険が切れても職は見つからず、大学生の息子の授業料にも事欠く状態であったが、生命保険の「契約者貸付」と言う制度で乗り切ることが出来たのであるが、この生命保険、毎月の保険料は高いのだが「貯蓄型」と言う事で、これも内部留保と言えるだろう。
そして、その後の5年間は徹底した節約に努め、「内部留保を増やす」と言う事に努力した結果が今の私なのである。
私の年金は「月額16万」と言ったところだが、「こんな金額ではやり繰りが大変」と言う人もいるのだが、私がこの中から「月に5万くらい残している」と言うと皆あきれたような顔をして信じようとはしないのである。
「30万くらいもらってるんじゃない!」と言う人もいるのだが、国民年金と厚生年金が半々くらいではこれくらいの物だろう。
私の知り合いには「月20万でも苦しいよ」と言う人もいるのだから無理もない話であるが、誰もが私と同じようなことが出来るわけではなく、また、全ての人が私と同じような事をすれば「企業は経営が成り立たなくなる」と言う事になることにも注意が必要であろう。

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