へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

偽りの経済発展(砂上の楼閣?)

2009年05月09日 03時43分45秒 | Weblog
戦後からバブルの崩壊まで、日本の経済は「高度成長」などという言葉で表現されるような発展を続けてきたが、その中身は「偽りに満ちていた」と言わねばならないだろう。
「偽り?」と思う人も多いかもしれないが、08年末現在の国の債務(国債など)の総額「846兆4970億円」と言う数字が何を意味しているか考えればわかるのではないだろうか?。
この数字は国の債務だけで、地方自治体の債務まで含めると「1000兆円」を超えるのではないだろうか?。
この債務(借金)を国民一人あたりに換算すると「およそ800万円」と言う途方も無い数字になるのだが、今までの我々の生活は、この途方も無い借金によって築かれた「偽りの経済発展(砂上の楼閣)」の上に成り立っていることを、現実のこととして受け入れなければならない。
麻生総理がこだわった「財政再建」とは、この途方も無い借金の山を少しでも崩したいと思うからで、借金が増えればその分「利子の負担も増える」と言うことになり、結果的に「財政をも圧迫する」と言うことになってしまうのである。
「100年に一度」などと言われる経済不況の中で、多くの国民が「景気回復」を求めているのだが、不況による財源(税収)不足の中では打つ手は限られてしまうのであるが、偽りの経済発展を認識していない世論は「有効な景気回復対策」を求めているが、これは「無い袖を振れ!」と言う事と同じ事で、無い袖(財源)を振るには「借りてくるしかない」と言うことになるのだが、これ以上借りることは「砂上の楼閣を更に高くする」と言うことと同じ事で、「完全崩壊(国家の破綻)の危機」に近づく事になってしまう。
最近余り話題にならなくなったが、「夕張市の破綻(財政再建団体になる)」と同じことが、「国のレベルで起きる」としたら一体どのような事になるのであろうか?。
笑い事で済ませられる問題ではないと思うのだが・・・・。


コメント (1)
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