功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『フォース』

2008-03-04 23:57:52 | マーシャルアーツ映画:中(1)
「フォース」
IRRESISTIBLE FORCE
1993

●引退を考えているおっさん刑事が、職場復帰に際して新しい相棒を迎え入れるが、そこへやって来たのは警察学校の問題児だったシンシア・ラスロックであった。さっそくコンビを組んだ最日に強盗事件でムチャをやらかし、2人は停職処分になってしまう。帰り道、ふと落成式をしている大型デパートに立ち寄った2人だが、そこでマイケル・バコール率いる白人至上主義のテロリスト集団と遭遇する。
マイケルらは落成式に出席していた知事などの要人を人質に取り、デパートに残っていたラスロックは孤軍奮闘を強いられる事になる。外に出いていたおっさん刑事は無能な特殊部隊に頭を抱えるが、我慢ならずにこちらもデパートへと侵入する。テロリストは拘留されている同胞の解放などを要求してきたが、実は彼らの目的はそれだけではなかった…。
要するにこの作品、ラスロック版『ダイ・ハード』である。目新しさのない展開やほったらかしになる伏線などはTVMなので仕方がないかもしれないが、この手の作品にしては小道具を使ったアクションが豊富で、デパートが舞台なだけに、様々なアイディアを駆使した格闘戦がみられるのもポイント。ラスロック主演のマーシャルアーツ映画はただ単に大振りの蹴りを放っているだけの単調なアクションが多いが、本作ではそこらへんにひと工夫なされており、評価できる。
おっさん刑事も体格のわりには頑張っていたけど、本作で問題だったのはラスボスのマイケル・バコールだ。だってこの人、全然動けてないんだもん(爆)!これなら動けないが迫力はあるマシアス・ヒューズみたいなパワーファイター系の人の方がよっぽどマシだ。やっぱりこの手の映画は、ラスボスがきちんとしていないと面白いものも面白くなくなってしまいますね。
のんびり休日の昼下がりにでも見るのが最適な小品。とりあえずラスロック迷は見ておいて損はないと思います。

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