「ブラック・ソルジャー」
BRIDGE OF DRAGONS
1999
●香港映画には様々なジャンルをごちゃ混ぜにした闇鍋映画が多い。その最たるものが王晶(バリー・ウォン)作品で、とにかく流行ってるものならおかまいなしに自分の作品にぶち込むその精神はいろんな意味で凄いものがある。
本作もそういった面では闇鍋映画に該当するが、王晶は闇鍋を自分の味付けで無理矢理仕上げていたのに対し、本作は煮込み具合が足りずに脂が浮いたような出来になっている(なんのこっちゃ)。
ある国の将軍ケイリー・ヒロユキ・タガワに仕えていたドルフ・ラングレンは、ケイリーの求婚から逃げ出した若き王女を連れ戻すよう命令を受ける。実は、ケイリーはかつて王女の父を殺した悪人で、王女からその話を聞いたドルフは、常々疑問を抱いていたケイリーに対し、反逆の狼煙を上げていく。
この作品、舞台設定は未来でも昔でもない架空の時代という事になっている。が、実際はかなりメチャクチャな世界観となっている。主人公のドルフ以下、登場する軍人はみんな最新鋭の装備をしているのにもかかわらず、王女の辺りはヒロイックファンタジーのようで、かなり違和感がある。恐らくは狙ってやっているものと思われるが、単にツギハギの映画を見ているようで落ち着かないのだ。
他にも、クライマックスの展開がおもいっきり『ルパン三世・カリオストロの城』で爆笑したが(笑)、ことアクションに関しては良好だ。本作の監督は『パワーレンジャー』のアイザック・フロレンティーンだが、その流れか本作のアクション指導を担当したのは野口勇次らアルファスタント系の面々。おかげで格闘アクションのみならず、爆破スタントなどの場面も、退屈しないで見る事ができた。個人的には、序盤に出てくる梅花椿バトル(!)が好みだったりします。
また、本作のヒロインである王女は、この手の作品にはありがちな「キャーキャー騒いでるだけのお姫様」ではなく、銃を手に取り悪党を蹴り飛ばす活発なキャラなのも好感が持てる。どうせなら最後のドルフVSケイリーの『リトルトウキョー』リターンマッチにも参加して欲しかった所だが、後半以降は普通のヒロイン格になってしまったのが惜しいところである。
BRIDGE OF DRAGONS
1999
●香港映画には様々なジャンルをごちゃ混ぜにした闇鍋映画が多い。その最たるものが王晶(バリー・ウォン)作品で、とにかく流行ってるものならおかまいなしに自分の作品にぶち込むその精神はいろんな意味で凄いものがある。
本作もそういった面では闇鍋映画に該当するが、王晶は闇鍋を自分の味付けで無理矢理仕上げていたのに対し、本作は煮込み具合が足りずに脂が浮いたような出来になっている(なんのこっちゃ)。
ある国の将軍ケイリー・ヒロユキ・タガワに仕えていたドルフ・ラングレンは、ケイリーの求婚から逃げ出した若き王女を連れ戻すよう命令を受ける。実は、ケイリーはかつて王女の父を殺した悪人で、王女からその話を聞いたドルフは、常々疑問を抱いていたケイリーに対し、反逆の狼煙を上げていく。
この作品、舞台設定は未来でも昔でもない架空の時代という事になっている。が、実際はかなりメチャクチャな世界観となっている。主人公のドルフ以下、登場する軍人はみんな最新鋭の装備をしているのにもかかわらず、王女の辺りはヒロイックファンタジーのようで、かなり違和感がある。恐らくは狙ってやっているものと思われるが、単にツギハギの映画を見ているようで落ち着かないのだ。
他にも、クライマックスの展開がおもいっきり『ルパン三世・カリオストロの城』で爆笑したが(笑)、ことアクションに関しては良好だ。本作の監督は『パワーレンジャー』のアイザック・フロレンティーンだが、その流れか本作のアクション指導を担当したのは野口勇次らアルファスタント系の面々。おかげで格闘アクションのみならず、爆破スタントなどの場面も、退屈しないで見る事ができた。個人的には、序盤に出てくる梅花椿バトル(!)が好みだったりします。
また、本作のヒロインである王女は、この手の作品にはありがちな「キャーキャー騒いでるだけのお姫様」ではなく、銃を手に取り悪党を蹴り飛ばす活発なキャラなのも好感が持てる。どうせなら最後のドルフVSケイリーの『リトルトウキョー』リターンマッチにも参加して欲しかった所だが、後半以降は普通のヒロイン格になってしまったのが惜しいところである。
>「ブラックソルジャー」だけじゃなくて、ドルフ・ラングレンっていまいち見応えある格闘アクションしてるイメージがないんですよね。
そうなんですよねぇ…。
『ダークエンジェル』も格闘アクション的にはちょっと消化不良。『ブラックソルジャー』はだいたい満足できるレベルでした。
>アイザック・フロレンティン監督といえば、スコット・アドキンスが悪役の「デッドロック〓」ですが、龍争こ門さんはご覧になりましたか?
そちらはまだ未見です。スコット君が出ているので名前だけは知っていますが、そんなに面白かったんですか?ちょっとチェックしてみようかと思います(笑
アイザック監督作品はあの『人質奪還』もありますが、ゲイリー・ダニエルズの『ザ・フォース』や、シャノン・リーも出ている『ハイボルテージ』など、見てみたい作品が目白押しで注目しています。
>最近中古ビデオで発見したマーシャルアーツもの
『ハード・リベンジ』は当ブログのレビューにて…これは確かに面白かったです。
『トリプルインパクト』『シュートファイター』は置いてあるレンタルショップが近くに無くて未見です。『ザ・格闘王』は1と2が置いてある店が近場にあったんですが、久しぶりに言ってみると潰れていまして…(泣
『モータル・コンバット』は色々と種類がありますが、折を見て視聴しようかと思っています。かのシリーズにはスタントマン時代のトニー・ジャーも出ているとの事なので、いずれは見ようかと。
>少し話しそれましたが、blogいつも楽しませてもらってますよ。
ありがとうございます!
ここのところ最近は功夫片のレビューが多かったので、マーシャルアーツ映画も順次取り上げていこうかと思っています。
かな~りお久しぶりでございます。最近またマーシャルアーツ映画を力入れて探しておりますよ。
「ブラックソルジャー」だけじゃなくて、ドルフ・ラングレンっていまいち見応えある格闘アクションしてるイメージがないんですよね。
アイザック・フロレンティン監督といえば、スコット・アドキンスが悪役の「デッドロック〓」ですが、龍争こ門さんはご覧になりましたか?
このぐらい素晴らしい身体能力を見せられるとDVDで購入しても満足でしたね。(白人マーシャルアーツ映画は中古ビデオでしか持ってないんで)
最近中古ビデオで発見したマーシャルアーツものは、ラスロックの「ハードリベンジ」(ラスロック迷としてはやっと発見できて嬉しい!あとは「リーサル・エージェント」ぐらいかな)、デル“アポロ”クック「トリプルインパクト」、ボロ・ヤンもでてる「シュートファイター」、ケイン・コスギの「ザ・格闘王2」、ダニエル・バーンハード「モータルコンバット・コンクエスト1、2」ですね。
「モータル~」はTVムービーですが、なかなか全編アクション満載で下手なB級もの観てるよりも楽しめましたね。ただ、三部作になってるんで3を見つけないといけないんですが・・(汗)「T3」で売れる前のクリスタナ・ローケンも出てアクションしてるし!
少し話しそれましたが、blogいつも楽しませてもらってますよ。コメントは出来てないですけど。