陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

久々の海の幸

2007-08-24 21:39:07 | 海の話
此処は群馬県。
残念ながら海が無い。
しかも、海に出るまでは非常に遠い。
(今は高速に乗れば2時間で行けますが)

必然的に
新鮮な魚介類は入手が難しい。
海での生活が長かった僕に取っては、寂しくもあり、悲しくもありといったところだ。
そんな訳で、魚が食いたくても我慢するしかないのだ。
海無し県のスーパーなどで売られている魚は、ちょっと遠慮したい感じだ。

久し振りに、美味い魚が食べたくなった。
当然、近所の魚屋などには無い(新鮮な物が)
そこで、ネットショッピングを利用してみた。
曰く・・・「朝獲れの魚をその日の内に」「料理の鉄人が大絶賛」
そんな謳い文句のあるお店が目に付いたので、注文してみる事にした。
(普通大体は、料理の鉄人がどうのこうの、なんて料理屋などはまず美味い事は無いが)

今回注文したのは、旬はちょっとばかし過ぎたが、
今年はまだイサキを食っていなかったと、イサキを2匹、
そして、画面の手前に鎮座まします物、何だかお分かりになるでしょうか?
そう、亀の手です(あの亀ではありませんよ、見た目は似てますが)
見たことがある人も多いでしょうが、磯場の割れ目などに付着している奴です。
これは実は、フジツボの仲間なんですね。

さて、イサキは一匹を普通の刺身に、一匹を霜皮造りにしてみました。
霜皮造り?
三枚に下ろした身を皮付きのまま、熱湯を掛けます。
そしてすぐさま氷水にくぐらせます。
それを刺身にしたのが、霜皮造りというものです。
歯ごたえがあって、とても美味しいんですよ。
イサキは皮が美味い魚ですので、普通の刺身も皮付きのままのほうが美味いでしょう。
亀の手(見た目も、まんま亀の手ですね)は、塩茹でにしてみました。
これは、皮を剥いて中身をすすりましょう。
関東などでは、食材としては馴染みが薄いですが、
体にもいいし、病み付きの美味さです。
味噌汁などにすれば絶品のダシが出ます。
今日は勿論、僕が全て料理しました。

さて、お味のほうですが・・・。
結果から言えば、美味かったと言っておきましょうか。
特に、やはり霜皮造りは美味かったです。
鮮度という観点から観れば、疑問符が付いてしまうのですがね。
ピッチピチと言うには、ちょっと無理がありました。
これにはまず、イサキという鮮度の落ちやすい魚を注文をした僕にも間違いがあったでしょう。
別に、刺身で食うのに何ら問題の無いレベルですけどね。
朝は朝でも、多分昨日の朝の物でしょう。
魚によっては、取れたての物より、一日二日寝かせた物のほうが美味しいのですが。
亀の手なんですが、美味しかったのはもちろんなんですが、
正直な所、まだ獲って欲しくはない大きさでした。
こういった物は多分、引退した漁師さんとか、その奥様たちが、
小遣い稼ぎに獲っている物なんでしょうけどね。
最近は乱獲などもあって、磯場などでも簡単には見かけなくなりました。
僕も含め需要があるからなんでしょうが、ちょっと複雑かも・・・。

さて、また今度、別の魚を注文してみましょう。
気になるお値段なんですが、安くは無いです。
送料や代引き手数料がかかる事ももちろんありますが。

でも。。。
僕に取っては、魚を食べるのにお金を払うことが不思議な感覚ではあります・・・。
そして、自分で釣ってきた、獲ってきた魚には、敵うわけがないのでした。











最新の画像もっと見る

コメントを投稿