陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

ビックリ!!

2010-05-27 21:59:11 | 釣りの話
こないだ、某オークションで見かけたんだけど、
宮田作郡上あまごの6.3mが、10数万円で落札されていたんですよ。
もう、「ブッタマゲタ!!」

だって、63ならば1万円台で買えたんですからね。
現在、入手不可能となっているのですから、欲しい人からすれば、お金の問題では無いのでしょうが。
僕が所有者として出品したわけではないのですが、
願わくば、買った人にはただのコレクションにして欲しくはないと思うのですが・・・。

僕も、81は折ってしまいましたが72は現役バリバリで使っていますからねぇ。
一生使っていきたいので、修理をできない事を考えると、さすがに登場機会は減ってしまいましたがね。

星カツオ

2010-05-27 19:59:32 | 海の話
今日の「いきなり黄金伝説」でやってましたねぇ。
土佐の一本釣り。

やっぱり、ああいった姿を見ると興奮してしまいます。
そこは、土方潜りや漁師といった生活を経験しているのでね。
血沸き肉躍るというのでしょうか、そんな気持ちが沸々と蘇ってしまうのですね。

さて、今日の話題になっていた、星カツオ。
漁師や釣り人の間では、一般的に「スマ」で名が通っていますが、
これは本当に、脂の乗り切ったホンガツオが較べ物にならないくらい、美味い魚です。
そんなに美味い魚が、なぜ市場に出回らないのでしょうか?
高級料亭に直行してしまうのでしょうか?
答えは、ノーですね。
スマガツオという魚は身が非常に柔らかく、
ちょっとした時間の経過で身割れを起こしてしまって、商品にならなくなってしまうからです。
釣りあげて直ぐ水氷に浸けておいても、ほんの数時間で身がバラバラに割れてしまうんですね。
だから、口にできるのは、ほんの一部の漁師、ほんの一部の釣り人に限られてしまいます。
まあやはり、ホンガツオやソウダガツオに比べれば圧倒的に数は少なく、
一般の人が口にできる確率を考えたならば、幻の魚と言ってもいいのかもしれませんね。

スマガツオと同じように、いや、それ以上に幻なのが「ハガツオ(歯カツオ)」。
スマガツオよりも更に、巡り合える数は少ないかもしれません。
こちらは名前の通りに、口の中にイソマグロのような鋭い歯が無数にあります。
ごくたまに、料理人が血眼になって探しているようなことがありますが、
こちらも非常に身が柔らかい魚で、市場に出回ることはありません。
一流の料理人が、わざわざ遠くから探しにやってきたとしても、
それを持って帰ってお客さんの口に入れる時には、もう遅いんですよね。
魚というのは、それぞれ食べ時というものがあって、何でもかんでも新鮮が美味しいというわけではありません。
魚によっては刺身で食べるにしても、
2~3日寝かせてから食べるのが一番美味しい食べ時になるものもいます。
普通の魚は、7~8時間経ってから食べるのが一番美味しいかもしれませんね。
ですが、スマガツオやハガツオは、
釣りあげてからほんの数十分から、せいぜい2~3時間?といったうちが一番美味しい食べ時になってしまいます。
図鑑などで見ると、カツオより味は落ちるなどと書いてありますが、
傷みやすく、所謂「足の速い」魚だからです。
いかに新鮮なうちに口に入れられるかが問題になってしまいますからね。
本当に新鮮な内ならば、ホンガツオが全然問題にならないくらい美味いんですよ。
一般の人が口にできる機会は滅多に無い、この2種類のカツオ。
もし、その名前を聞いたり目にする機会があったら、是非食べてみてくださいね。
柔らかいながら、モチモチネットリとした食感に、虜になってしまうこと間違いありません。

ただ、「エチオピア」の名前の方が通りのいい「シマガツオ」とは間違えないように。
シマガツオとはマナガツオに似た魚ですので。
でも、地方によってはスマガツオが訛ってシマガツオと呼ばれたりしているので、
結構紛らわしいですが。

ちょっとばかり番宣になってしまったかもしれませんが、局の関係者ではありませんので、
あしからず。