陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

ブラッドパッチまでの経過 その4

2006-03-29 00:24:55 | 脳脊髄液減少症
こうやって脳脊髄液減少症の事を書き始めてから、
多くの方から励ましの言葉を頂くようになり、本当に感謝の気持ちで一杯です。
何もお返しする事が出来ず、恥ずかしいのと同時に、皆様の経過が
非常に心配な今日この頃ではあります。
最近は、僕のような者が闘病記などと大それた名目で書いている事が、
いい事なのか悪い事なのか迷うことも多々あったりで、少し悩んでいます。

でも・・・書いていきましょうか。
僕の症例や経験したことは、数多い症例の中の、
ほんの一例だと思って頂ければと思います。

前回は、RI脳槽造影でしたね。
僕の結果から言えば・・・
髄液の漏出箇所は特定できない。
しかし、1時間後の撮影(脊髄の全身レベル)で、膀胱が、はっきりと
写っているということです。
脊髄が一本の木の幹だと想像してみて下さい。
漏れの酷い人であれば、その木の幹から枝が生えているよう写っていたり
木の実のように写っていたり、写真に現れます。
本などではこれを、クリスマスツリー状などと説明されているかもしれません。
ただしこれは、髄液漏出が常時ある人のほうが少数で、漏れては止まり、
また漏れるという人のほうが多いので、1度の検査では漏れが認められない
場合もあるそうです。
漏出箇所の特定が出来ないと言う事は、僕の場合は枝状には
写らなかったという事です。
そして、RI注入1時間後に膀胱が写るということは、正常な人では
ないそうです。
ただしこれも、この検査の腰椎穿刺自体が髄液の漏れを呼ぶ事も
ある訳ですから、先生を信頼して判断をまかせるしかありません。
そして、この検査後も人により一時的に症状が悪化したり、
腰に痛みが出て4~5日続いたりする事があるそうですが、
僕の場合はほとんど痛みも出ませんでした。


話しが前後してしまうんですが、
(思考能力がかなり落ちている僕の頭の状態がお分かりかもしれません)
RI脳槽造影だけでは、最終結果はまだ伝えられません。
頭部(造影剤の静脈注射を行う)頚椎、腰椎の3回のMRI検査を経て、
総合的な判断として診断されます。
ただ、その都度通院される方は経過は知らされると思います。

そして頭部のMRI検査の結果も、僕の場合は脳の下垂がみられると
診断されました。
これは例えば、水の中にフワフワと浮いている豆腐などを
想像されれば分かりやすいでしょうか・・・
脳も同じで、正常であれば髄液の中で浮かんでいるんですね。
それが髄液の漏れることによって、沈んだ状態になり、
その結果、脳の血流が悪くなったり、色々な神経を圧迫したり
する訳です。

そんな経過を経て、いよいよ最終的な結果が下される時が来ました・・・