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一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

窪美澄『アニバーサリー』

2014-12-28 | 乱読日記
作者の作品は初読。
最近ミステリや時代小説以外では女性の作家のほうが元気がいいのではないか。


戦前生まれでマタニティスイミングの講師である主人公の人生とその教え子の人生が震災を機に交錯する。
二人の人生についての長い叙述が、女性の生き方・職業観の変遷、親子の問題、について考えさせ、次の世代につなぐことのエンディングにつながっていく。

エンディングは途中の重苦しさのカタルシスとなってはいるが、読後には次代への課題を想起させる。

性別や世代によって受け止められ方が違う小説でもあると思う。




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